ケープタウンの喜望峰を目指して

おひとり様で南部アフリカ8日間の旅-前編

公開日:2019.04.10

「死ぬまでにやっておきたい事にチャレンジしたい」と話すとし古さん。これまでイギリスや韓国への留学体験などを語ってきました。今回の行き先はアフリカ。まずは南アフリカのケープタウンで喜望峰を訪ねます。

喜望峰を見る旅へ

2017年6月、初めてのアフリカ大陸へ行って来ました。

長年、TV番組「兼高かおる世界の旅」のファンで、世界各国を飛びまわるスーパーウーマンぶりに憧れたものでしたが、私はせめて「一大陸一国見聞(?)」をめざし、「次はアフリカ大陸だ」と勝手に決めていて、どの国にしようか考えていました。

エジプトに行ったことのある知人に「人生最後の旅行はどこにしたい?」と尋ねると、「エジプト」という返事。確かに、古代文明の発祥地、ピラミッド、スフィンクス、ナイル河、クレオパトラ……と単語がどんどん浮かんできます。

もともと、私はモロッコに行ってみたいと思っていました。学生時代、アメリカ映画 「知りすぎていた男」を見て、ドリス・デイの歌う「ケ・セラ・セラ」のメロディやモロッコの風景のエキゾチックさに魅せられ、あの「カサブランカ」のイングリッド・バーグマンの美しさにもうっとりしたものでした。

でも、いろいろ考えるうち、「中学生の時に学校で習った喜望峰をこの目で見てみたい。大西洋とインド洋の接点の岬に立ってみたい」という思いが先行して、南アフリカに行くことにしました。

選んだツアーは、「南部アフリカ8日間」。夫婦、友達、姉妹での参加や、私のようなおひとり様で、総勢13人。喜望峰、瀑布コロンビア、サファリなどを体験しました。

ケープタウンへ到着。しかし……

まずは香港で乗り換えて、南アフリカ共和国最大の都市ヨハネスブルグ(Yohannesburg)へ。そして国内線でケープタウン(Cape Town)に到着しました。

バスでケープタウンへ

最初に向かったのは、テーブルマウンテン。残念ながら、風が強くてケーブルカーが運行中止になっていて、登頂は取りやめ。麓から見上げただけでした。大西洋とインド洋の海風を受けるアフリカ大陸の最南端、いつも風が強いのかと思ったら、現地では60年ぶりの恵みの風雨だということでした。

前日までの雨は上がって風だけでしたが、体感的にはそれほど強い風とは思いませんでした。代わりに、ボルダーズビーチでアフリカンペンギンのコロニー(群れ)を見物しました。
 

ケープペンギンのコロニー
ケープペンギンのコロニー

 

ケープタウンの夜景
ケープタウンの夜景

 

喜望峰に感動!

ケープタウンでは2泊しましたので、夜景鑑賞、遊覧クルーズ、スーパーマーケットでの買い物などを楽しみましたが、やはり、なんといっても深く感動したのは、喜望峰。“Cape of Good Hope”は、「希望峰」ではなく「喜望峰」です。インドへの航路発見で当時のポルトガル国王の希望と嬉しさを表現した名和訳は本当にあっぱれです。中国では「好望角」と訳されているそうです。

喜望峰CAPE OF GOOD HOPE
喜望峰CAPE OF GOOD HOPE
高台に白く小さく見える灯台をバックに写真撮影
高台に白く小さく見える灯台をバックに写真撮影

喜望峰とそのすぐ近くのケープポイントへ。高台に登るにつれ風が強くなり、風に飛ばされそうな帽子や眼鏡等はしまって、灯台に登りました。灯台から見ると、インド洋の方が大西洋よりも濃い群青色でした。これはインド洋の海水温が高いからだとか。

参加者の中で最高齢の私は、添乗員さんや新婚旅行で参加しているご主人に手を引かれて登るのも降りるのも必死でした。ケープ半島の風は本当に強く、大洋に突き出た半島だからなのかと思っていましたら、日本から添乗員さんのスマホに送られてきた「ケープタウンストーム」と題したニュース写真に驚きました。この日のケープタウンは、日本でも報道されるほどの凄い強風だったようです。皆無事で何よりでした。

次回は南部アフリカ旅行後半。ボツワナとジンバブエで大自然を満喫します。

とし古

祖母は60歳の頃、針仕事や寺参りを日課にしていました。母は70歳の頃不自由な体で家族のために働き趣味の書道教室にも通っていました。そして私はいま八十路を歩いています。体力・知力は衰えを感じますが考える事・感じる事は昔と変わらないと思っています。死ぬまでにやっておきたい事に色々チャレンジしたいです。

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