国宝三十三間堂で女神様に会い、そば茶寮で会席を
2022.11.132022年11月25日
美しく穏やかな風景と国宝多数。しまなみ海道1泊2日
目の保養!しまなみ海道
しまなみ海道1泊2日。平山郁夫が愛した風景や、源氏ゆかりのお宝いっぱいの神社、居心地の良いフレンチ(しかもリーズナブル!)を訪ねました。
しまなみ海道 生口島 国宝「向上寺三重塔」
瀬戸内に浮かぶ島々を、いくつもの大橋でつなぎ、広島県尾道市から愛媛県今治市まで続く、しまなみ海道。サイクリングの聖地としておなじみです。
ぽかぽか小春日和のしまなみ海道を、サイクリング、ではなく、らくらくレンタカーで、巡ってきました。
生口島は、サイクリストがいっぱい!
「Hello!」、外国人サイクリストに声を掛けられ、あわてて「ハロー」。
英語を聞くのは久しぶり。商店街が賑わう日も近そうです。
しおまち商店街から階段を上ったところに、国宝「向上寺三重塔」があります。
静かな境内から雑木林越しに、のどかな群青色の海が見えます。
この島で生まれた平山郁夫は、向上寺三重塔をはじめ、地元の風景をたくさん描いています。
生口島「平山郁夫美術館」
向上寺から徒歩約15分、平山郁夫美術館へ。
幼少期のお絵描きや小学校の絵日記も展示されています。
5歳にして、溢れる才能!!
絵の中の子どもたちが動いているように見えるし、遠近も感じられます。
平山郁夫といえば、シルクロード(注:私の中では)。
平山郁夫は、15歳で被爆し、その後、後遺症に苦しみます。平和への思いから、仏教に関心を持つようになります。これが、仏教伝来とシルクロード連作の原点になりました。
背景を知れば、鑑賞の仕方も違ってきます。
平山ワールドにどっぷり、祈るような時間でした。
大三島 大山祇神社「国宝館」
生口島から多々羅大橋を渡れば、愛媛県・大三島。
大山祇神社へ。境内は、日本最古の原始林社叢の楠に囲まれています。
ご神木も、楠。樹齢2600年、仙人のような佇まい。
「国宝館」には、国宝8点、重要文化財682点が展示されています。
源義経の鎧は優美な花柄、義仲のものは、飾り気なく質実剛健な感じ、頼朝のは、見るからに重たそう。藍染の鎧は、今も紺色が楚々として美しい。巴御前の長刀は、力強く、美しく、怖い。
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』主要メンバーを近しく感じるひと時。というか、頼朝も義経も本当にいたんだ、と今さらながら得心。
大三島 しまなみフレンチ「Filer(フィレール)」
大三島は、移住者が増えています。
荒廃したみかん畑が若い人の手でブドウ畑へ。ワイナリーもできています。
「Filer(フィレール)」も、移住者のご夫婦が営むフレンチのお店です。
地元食材を使ったランチコースは3300円。
イノシシのパテから始まり、ボリュームのある前菜。
パイ生地の中にキノコのクリーム煮と、ほろほろにほどける鶏モモ肉。
メインは肉 or 魚をチョイス。
魚は、今治の鯛をふっくら仕上げて、地元のレモンとケーパー。
ホールを担当するマダムが、かわいいのです。コロコロ笑うし、目はいつも「へ」の字。
お客さんの誰もが、彼女に打ち明けるように話しかけます。
一人旅の女子、移住を考えているという女性組。
のんびりと、居心地の良いお店でした。ものすご~くおススメです!
風景の美しさは想像以上。幾度、ため息をついたことか。紅葉の頃(12月初旬かな?)はさぞや。
今回のお土産は、国産レモン発祥の地、生口島・瀬戸田のレモン7個350円と、レモン果汁。青レモンは黄レモンより香りが強いそうです。商店街のおばちゃん談。
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