美しく穏やかな風景と国宝多数。しまなみ海道1泊2日

目の保養!しまなみ海道

公開日:2022.11.25

しまなみ海道1泊2日。平山郁夫が愛した風景や、源氏ゆかりのお宝いっぱいの神社、居心地の良いフレンチ(しかもリーズナブル!)を訪ねました。

しまなみ海道 生口島 国宝「向上寺三重塔」

瀬戸内に浮かぶ島々を、いくつもの大橋でつなぎ、広島県尾道市から愛媛県今治市まで続く、しまなみ海道。サイクリングの聖地としておなじみです。

ぽかぽか小春日和のしまなみ海道を、サイクリング、ではなく、らくらくレンタカーで、巡ってきました。

しまなみ海道 生口島 国宝「向上寺三重塔」

生口島は、サイクリストがいっぱい!

しまなみ海道 生口島 国宝「向上寺三重塔」

「Hello!」、外国人サイクリストに声を掛けられ、あわてて「ハロー」。

英語を聞くのは久しぶり。商店街が賑わう日も近そうです。

しまなみ海道 生口島 国宝「向上寺三重塔」

しおまち商店街から階段を上ったところに、国宝「向上寺三重塔」があります。

しまなみ海道 生口島 国宝「向上寺三重ノ塔」

静かな境内から雑木林越しに、のどかな群青色の海が見えます。

しまなみ海道 生口島 国宝「向上寺三重塔」

この島で生まれた平山郁夫は、向上寺三重塔をはじめ、地元の風景をたくさん描いています。

しまなみ海道 生口島 国宝「向上寺三重ノ塔」

生口島「平山郁夫美術館」

向上寺から徒歩約15分、平山郁夫美術館へ。

幼少期のお絵描きや小学校の絵日記も展示されています。

5歳にして、溢れる才能!!

絵の中の子どもたちが動いているように見えるし、遠近も感じられます。

生口島「平山郁夫美術館」

平山郁夫といえば、シルクロード(注:私の中では)。

平山郁夫は、15歳で被爆し、その後、後遺症に苦しみます。平和への思いから、仏教に関心を持つようになります。これが、仏教伝来とシルクロード連作の原点になりました。

背景を知れば、鑑賞の仕方も違ってきます。

平山ワールドにどっぷり、祈るような時間でした。

大三島 大山祇神社「国宝館」

生口島から多々羅大橋を渡れば、愛媛県・大三島。

大山祇神社へ。境内は、日本最古の原始林社叢の楠に囲まれています。

ご神木も、楠。樹齢2600年、仙人のような佇まい。

大三島 大山祇神社「国宝館」

「国宝館」には、国宝8点、重要文化財682点が展示されています。

源義経の鎧は優美な花柄、義仲のものは、飾り気なく質実剛健な感じ、頼朝のは、見るからに重たそう。藍染の鎧は、今も紺色が楚々として美しい。巴御前の長刀は、力強く、美しく、怖い。

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』主要メンバーを近しく感じるひと時。というか、頼朝も義経も本当にいたんだ、と今さらながら得心。

大三島 大山祇神社「国宝館」

大三島 しまなみフレンチ「Filer(フィレール)」

大三島は、移住者が増えています。

荒廃したみかん畑が若い人の手でブドウ畑へ。ワイナリーもできています。

「Filer(フィレール)」も、移住者のご夫婦が営むフレンチのお店です。

大三島 しまなみフレンチ「Filer(フィレール)」

地元食材を使ったランチコースは3300円。

イノシシのパテから始まり、ボリュームのある前菜。

パイ生地の中にキノコのクリーム煮と、ほろほろにほどける鶏モモ肉。

大三島 しまなみフレンチ「Filer(フィレール)」

メインは肉 or 魚をチョイス。

魚は、今治の鯛をふっくら仕上げて、地元のレモンとケーパー。

大三島 しまなみフレンチ「Filer(フィレール)」

ホールを担当するマダムが、かわいいのです。コロコロ笑うし、目はいつも「へ」の字。

お客さんの誰もが、彼女に打ち明けるように話しかけます。

一人旅の女子、移住を考えているという女性組。

のんびりと、居心地の良いお店でした。ものすご~くおススメです!

風景の美しさは想像以上。幾度、ため息をついたことか。紅葉の頃(12月初旬かな?)はさぞや。

今回のお土産は、国産レモン発祥の地、生口島・瀬戸田のレモン7個350円と、レモン果汁。青レモンは黄レモンより香りが強いそうです。商店街のおばちゃん談。

大三島 しまなみフレンチ「Filer(フィレール)」

 

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みろく

信州との2拠点居住を始めて5年。住み慣れ(すぎた?)大阪を離れることで、関西の魅力を再発見!京都や奈良、神戸への遠足を楽しみつつ、全国を旅しています。元旅行会社勤務の経験を活かして、お得な切符やおもてなしのよい宿泊施設などを紹介していきたいと思います。

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