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舞台への心構え
発表会の前日にリハーサル。その2日前に、先生宅で最後のお稽古でした。どうしてもうまくいかない箇所はあったのですが、そこはついに先生に匙を投げられました。
「もう、あなたたちのタイミングで合わせて」
それから、最後に私に向かって
「なんていうか、なってないわ。舞台にむかう心構えみたいな…の…」
私にとってはきつーいひと言でした。
理解はできるのです。うまく言えないけれど、そういう何かにまだ火がついていない状態、というのはよくわかります。まるっきり初めての世界に向かう戸惑いゆえでしょうか。
ここまでのお稽古カルチャースクールで17回、先生のところで6回、たった23回。
こんなので舞台に立っていいの? という負い目が、なんだかヤル気に火がつかない要因……。いえ、きっと、真剣にやる怖さから逃げていたのかもしれません。
いざリハーサル
リハーサルは、舞台の上ではなく、練習室で行われました。
初めてお会いする、社中のお弟子さんたち。
「リハの時は、お稽古の時の着物でいいのよ。浴衣でも構わないし、帯も名古屋帯でいいのよ」
と先生のことばを鵜呑みにし、化繊の小紋に一重太鼓で行った私です。ほとんどの方は、絹の着物に袋帯……。しかし問題は着物ではなく、その道に歳月を費やしてきた人たちの威圧感でした。
経験もなく知り合いもほとんどなく、誰が名取さんかもわからず、それだけでも緊張でしたが、さらにそれに拍車をかけたのが先生のド迫力です。いつものお稽古の優しさとは違う、厳しいプロの顔です。
ストレスを越えて行く
相方と二人で定位置に着きます。先生は目の前、しかも近い! まなざしがきつい!
気持ちが引き締まるというより、緊張しすぎで息苦しくなりました。心臓がどきどきするのは何年ぶりのことでしょうか。気分はオーディション?
2回目になんとか先生のOKをいただきました。自分の中では納得いかない点はありますが、ひとつやり終えて晴れ晴れした感じです。
メンタルを壊すような悪いストレスは避けて通りたいものですが、自分の力を試すような緊張感(良いストレス)は、はつらつと元気になるビタミン剤のようなものだと思います。それを乗り越えることで、ひとつランクアップできるのです。
介護が終わって、ストレスフリーの日々を漫然と過ごしていた私にとって、生活にきりっと芯が通ったような気がしました。
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