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- 読書の秋にこの6冊(後編)
やっぱり本はノンフィクションに限ると思ったこの3冊。
『ドロシー「くちなしの謎」「真珠湾」を知っていた女』
徳岡孝夫著 文芸春秋刊
彼女はアメリカ軍の暗号解読部署に勤務していて、最初に真珠湾攻撃に気が付いた人物。
当時ワシントンの日本領事館ではこんな緊張状態なのに歓送迎会をやっていて、この大事なテレックスに気が付かなかったのでアメリカ政府への報告が遅れ、ゆえに真珠湾攻撃は「スニークアタック」(卑怯な攻撃)と言われ日本はずっと汚名を着せられました。
この人の戦後の人生がまさにドラマチック。どうしてこれをドラマにしないのかと不思議なくらい。戦後来日し東京のデパートに勤務していたとか、読めば読むほど激動の人生を歩んだ女性だとわかります。
『ベアテの贈り物』
これはもう廃刊になっているようなので、一番近いのはこれでしょうか。
『1945年のクリスマス 日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝』
ベアテ・シロタ・ゴードン著 平岡 磨紀子編集 あさひ文庫刊
数奇な運命というのはこういうことでしょうね。人生のすべてが伏線になってつながっているノンフィクションです。
日本に招聘されたドイツ人音楽家の家庭で育ち、アメリカ留学の際に太平洋戦争になり、両親と離れ離れに。なんとか情報をつかみたくて通信社に入社。
戦時中異国の両親は無事だったのか、戦後来日し両親と再会できたのでしょうか?
戦後の日本国憲法作成にかかわった一人。
『西周夫人 升子の日記』
西升子著 川嶋保良著 青蛙房刊
西周(にしあまね)をご存知ですか? 私は大河ドラマで知りました。
徳川慶喜に西洋の議会制度などをレクチャーし、大政奉還のキーパーソンの一人だった人。
どうして有名ではないのか不思議なくらい。なんでもフリーメイソンの日本人第一号のメンバーとも言われていますが。
とにかくもっと知りたくて本を探していた時に、奥さんの日記を見つけました。これが面白い。やっぱり本はノンフィクションだなとつくづく思います。
冷蔵庫のない時代のレシピから、歴史年表で知っているイベントの裏のエピソードなど。
本来日記なのでメモ程度で感情は含まれませんが、読みごたえがありました。
よく、「歴史の陰に女性在り」なんて言われますが、近年考古学者が人類の進化は「おばあちゃんの知恵」でつながれてきたと発表しています。
もともと女性の方が長生きで、おばあちゃんの知恵は部族の中で代々伝えられて発展したのだと。
つたない書評ですがご、興味あればサーチしてみてください。
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