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- 水の都といってもイタリアのベネチアではありません
岐阜県西濃地方に位置する大垣市は「水の都」と呼ばれています。市内を歩けば、こんこんと湧き出る清澄な湧き水が数多く点在し、市民や観光客の心と喉を潤してくれています。
岐阜県大垣市、別名「水都」
「水の都」は、湧き水で有名な我が町、岐阜県大垣市。別名「水都」と呼ばれています。
2021年もコロナ禍で、大垣市の大きな祭りである、5月の「大垣祭り」や7月の「水都祭り」が2020年に続き取りやめになり残念です。
普段ならば、この頃から町中でなじみ深い光景を見かけます。老舗の和菓子屋の店先では、湧き水をタイル貼りの大きな容器の中に引き、その流れる水の中で揺らぐ水まんじゅうを売り出します。
それを見て季節の移り変わりを感じます。しかし、その光景すらコロナ禍により見られなくなり、寂しいかぎりです。
本葛と本わらびで作られた水まんじゅう
なじみの無い人からはどんなものなのか、不思議なまんじゅうを思い浮かべる人がいるでしょう。ましてや水の中で揺らぐと言われたら食べたくなると思います。
平たく言えば、葛まんじゅうの一種ですが、本葛と本わらびがもっちりして、薄味のあんを優しく包んだとても上品な味です。冷たい水に浮かべいただくとおいしいです。
大きさは直径4cm、130円くらいと少々お高めかもしれませんが、今や貴重な本わらび、本葛を使用しています。
なぜか大垣には水脈が多い
大垣には、湧き水がこんこんと出ている場所がいくつかあり、それぞれ地域の人によりきれいに守られています。そんな場所がどのくらいあるのか大垣市のホームページで調べてみたら何と20か所ほどあります。給水場として整備されていない所を含めると、もっと多いと思います。
春日神社の水は知っていましたが、飲んだことはありません。知人の画家が、その神社に白鹿の絵を奉納したということで、彼女と夜に見にいきましたが、暗い夜の参道や古いお堂はどこか怖く、心ここにあらずで湧き水どころではありませんでした。
それが最近、近所の80代くらいの女性が、寒いときも暑いときも毎日我が家のそばを自転車で通るため、聞いてみることに。その神社のお水をもう20年近く飲んでいるおかげか、大病もせず元気に過ごせているとのことでした。
私も早速出かけましたが、ご夫婦がペットボトルにたくさん汲んでいて順番待ちだったので止めました。聞いてみると、ごはんを炊いたり飲料水に使用すると、とてもおいしいと話していました。
お水ブームなのか何か所か回りましたが、いつも誰かがお水を汲んでいました。湧き水の中でも平成20年(2008年)に、当時の環境省から「平成の名水百選」に選ばれた、加賀野八幡社の自噴水は有名です。近くを走るJRの電車からもよく見える看板が建っています。
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