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- 長い間、置きっぱなしのお箏はありませんか?
「もう使わないお箏をどうしたらよいかわからない」。そんなお悩みをよく耳にします。お箏は放っておくと使えなくなってしまうかもしれません。お心当たりのある方へ、再活用の方法をご提案します。
お箏の寿命
お箏は長く使える楽器です。もちろん舞台で弾くのによい期間は限られますが、練習用としてなら50年以上経ったものでも十分使えます。
ただし、保存状態が悪いとそうはいきません。お箏は木でできていますから、長く悪い環境に置かれていると割れたり、反ったりしてしまって駄目になってしまうのです。
チェックしてみましょう!
長く使っていないお箏があったら、次の箇所を確かめてみてください。
- 裏側
亀裂が入ったり、割れたりしていないでしょうか。 - 側面
側面に写真のような“継ぎ目”はありますか?
もしあった場合、継ぎ目は一周すべてピッタリくっついているでしょうか。
再活用の方法
- どなたかに譲る
欲しい方に心当たりがない場合は、地域の小中学校に寄贈していただくとよいかもしれません。今は邦楽器の学習が義務教育に組み込まれているので、必要としている学校も多い筈です。あるいは近所にお箏教室があれば、そちらの先生に相談されてみるのも良いでしょう
- 専門店・リサイクルショップへ売却
インターネットで検索すると買取りしてくれるお店が見つかります。
- ネットオークション等に出品
オークションサイトを覗いてみると、既にたくさんの出品が見られます。参考になさってみてください。
- 自分で弾いてみる?!
手放すのはいつでもできること。せっかくならその前に一度ご自身で弾いてみませんか。やってみると案外楽しいですよ。
お願いだから捨てないで!
最後にお願いです。もし使えないお箏だったとしても、どうか捨てないでください。
捨てるとなれば、粗大ゴミとして有料で引き取ってもらうことになるでしょう。どうせお金を支払うのなら、その費用で職人さんの元へ送っていただけませんか。
知り合いの職人さんのお話では、今、お箏の材料が非常に枯渇しているそうです。よく話題になる象牙だけでなく、部品として使う「紅木(こうき)」等の貴重な木も入手が困難になっているとのこと。もう処分するしかないとなったお箏でも、職人さんにお渡しすれば、今はまだ使える部分を大切に再利用してもらえるそうなのです。
次の世代へと文化を受け継ぐために、どうかご協力いただければ幸いです。
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