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- オンライン配信で「渋谷らくご」を楽しみました
落語を聞いて笑うことが元気の源なのだという、さいとうさん。コロナ禍でなかなか寄席には行けませんが、オンライン生配信で落語を楽しんでいます。今回は初心者でも楽しめる「渋谷らくご」のオンライン配信についてレポートしてくれました。
「渋谷らくご」とは
「渋谷らくご」は、映画館ユーロスペースのオーナーが、渋谷はただ人が騒ぐだけの場所になってしまったと嘆き、昔のように文化を発信する街に戻したいという熱い思いで、2014年11月にスタートし、初心者でも安心して楽しめる落語会を開催しています。
毎月第2金曜日から5日間行われる定例落語会は、1日2公演。主な公演形態は、2時間で4人が30分ずつ高座を務める「渋谷らくご」と、1時間で2人が30分ずつ演じる「ふたりらくご」、1時間を1人で担当する「ひとりらくご」の3種類です。
平日は18時~19時の「ふたりらくご」または「ひとりらくご」と、20時~22時の「渋谷らくご」、休日は14時~16時と17時~19時の「渋谷らくご」が2本です。
「渋谷らくご」の前売りチケット料金は以下の通り。
- 大人 2300円
- 学生 1700円
- 高校生・落研 1000円
「ふたりらくご」と「ひとりらくご」の前売りチケット料金は以下の通り。
- 大人1000円
- 学生700円
- 高校生・落研400円
当日売りは、それぞれ200円増しとなります。配信は何人で観ても2000円です。ただし、万が一中止になった場合の払い戻しのリスクを避けるため、今は当日売りのみとなっています。
通常の落語会は、前座が出て、二つ目が出て、真打の順に登場し、持ち時間の配分は前座10分、二つ目15分、真打が25分~30分で、トリは真打が務めます。渋谷らくごの場合は、前座は高座に上がらず、二つ目と真打の持ち時間は30分で、二つ目がトリを飾ることもあり、開口一番を真打が務めることもあります。
開演前と終演後に、キュレーターのサンキュータツオさんが、案内と解説をします。サンキューさんは学者芸人で、漫才コンビ「米粒写経」の突っ込み担当、早稲田大学大学院文学研究科修了、お笑いを学術的に研究している方です。
渋谷らくごのオンライン配信
渋谷らくごの9月の公演初日を、オンライン生配信で鑑賞しました。
「夢屋」柳家あお馬
「ちょいと起きておくれよ」とおかみさんに起こされます。このあたり「天狗裁き」か「芝浜」か? もしや「夢の酒」? 夢を題材にした噺(はなし)は結構あるのですが、そのどれでもないようです。古典落語にこういう噺があったのかと思い、心地よい語り口にひきこまれていきます。
反物屋の主人が、近くに大型店舗ができたため商売が振るわず、ふて寝をしています。朝食時に「とーふ~ とーふ~」と豆腐屋が通ります。続いて「なっとー なっと、なっと~」と納豆屋が行きます。懐かしいです。私の子どもの頃は、よく売り声を上げて豆腐屋や納豆屋が通ったものです。
「夢屋」? さすがに夢屋はいませんで、噺の主人公も驚いて戸を開けます。何とおばあさんが、夢を売って歩いていました。早速、よい夢が見られる錠剤を買い、寝しなに飲みます。すると……。
終演後、サンキューさんの解説で、これはあお馬さんが創作した新作落語だと知りました。二つ目になってまだ2年目なのに、実に達者で素晴らしいと、あお馬さんを絶賛していました。初高座からずっとみている私も、なぜか誇らしい気持ちになりました。
「お血脈」入船亭扇辰(いりふねていせんたつ)
コロナでお客様に会える機会が減り、せっかくお持ちくださったお手土産を受け取ってはならないというお達しが出て、と愚痴ってから、なぜ欧米人はマスクを嫌がるのか? とか、サッカーのオフサイドの話をしているうちに、いつの間にか噺に入っていました。
このあたり、ベテランの上手さを感じます。善光寺の由来を丁寧に語りますが、途中で「蛸(タコ)の歌」を歌い始めます。この歌は生前、扇橋師匠がよく歌っていたそうで、朗朗と歌い上げますが、こういう「お血脈」は初めてでした。
扇辰師匠は、今日の演者の中では一番キャリアがあり、落語ファンで知らない人はいませんから、当然トリのはずですが、そこは渋谷らくご、次に上がるのが二つ目さんと変則的です。
「青菜」立川談吉
毎年夏の間中、散々聞かされる「青菜」ですので、もう聞かなくてもいいとは思いましたが、談吉さんの「青菜」は流れるような口調で、テンポもよくて、なぜか新鮮に感じました。普通ご隠居は常識人、植木屋がひょうきんな人と演じわけられますが、ここではご隠居さんが変な人です。柳蔭(やなぎかげ)をみりんの焼酎割りと、いきなり明かしたり、隠し言葉にやたら恥ずかしがったりして、今までにないキャラクターでした。
談志師匠の最後のお弟子さんで、師匠が亡くなった後は立川左談次門下に移り、左談次師匠没後、立川談修師匠の弟子になった談吉さん。ときどき談志師匠を思わせるような所作に、懐かしさを感じました。ただ初めて「青菜」を聞いた方は、これがオーソドックスな「青菜」だとは思わないようにと、サンキューさんが解説していました。
「おはぎちゃん」瀧川鯉八
鯉八さんは、瀧川鯉昇(たきがわりしょう)師匠のお弟子さんで、今年5月に真打に昇進しました。私が初めて鯉八さんの噺を聞いたのは、2018年の1月で、会場は北とぴあ、演目は「おちよさん」でした。その後、浜離宮朝日ホールの「朝日いつかは名人会」で、「長崎」を聞きました。
約2年ぶりの今日の演目は「おはぎちゃん」。「おはぎちゃ~ん」「は~い」のフレーズが、今も私の耳に残っています。現代の寓話、よく分らない噺ですが、なぜかまた聞きいてみたくなる不思議な魅力がありました。
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