逆説の糖質制限!金森式「断糖高脂質食ダイエット」
2020.11.182019年12月03日
糖質オフ生活奮闘記9
糖質オフアドバイザーを目指す~糖質と病気の関係~
糖質オフアドバイザーのさいとうさん。夫の脳出血を機に、さまざまな血圧を下げる方法や体にいい生活習慣を模索しています。今回は、糖質と体調管理の関係について勉強します。
夫の血圧管理から考える糖質オフ
脳出血から6か月。思いがけず再び会社勤めが始まった夫は、お陰様で驚く程、元気になりました。日常生活こそがリハビリとはよく言ったものです。ましてや長年通勤していましたので、それが性に合っていたのでしょう。歩き方も、こちらが追いつくのが大変なくらい速くなり、退院直後とは雲泥の差となりました。
ただ、仕事となるとテンションが上がり、同時に血圧も多少上がります。うっかりすると150台になってしまうこともあります。1日のうちでも、血圧は何度も上下しますから、あまり神経質にならない方がよいかも知れません。
一方、私はもともと低血圧で100~110ですが、糖質オフをしても変化はありませんでした。では一緒になって糖質オフはしなくてもと思いましたが、糖質と病気の関係をみると、やはり実践した方がよいようです。
人は雑食で、コレステロールの代謝やコントロールはできますが、糖質に対してはもろくて弱い代謝システムしかもっていないので、体にとって糖質は取り扱いに注意すべき物質といえるようです。
人の糖質代謝システムを勉強する
大量の糖質を摂取する⇒血糖値が下げられなくなり、人体に悪影響が出る。
体内で糖質をコントロールするのはインスリンしかありません。
インスリンの働き
【通常の場合】
毎食ご飯・パン・麺など主食から糖質を摂取
↓
血糖値が上昇
↓
膵臓(β細胞)からインスリンが分泌
↓
血糖値を下げる
【糖質摂取が過剰な場合】
糖質の過剰摂取
↓
各細胞が受けきれなくなる
↓
インスリンが血糖を体脂肪に変える
↓
肥満や生活習慣病になる
健康な人でも食事で糖質を摂取すれば、血糖値が上昇し、しばらくすると下がります。日常的に急激な推移が続くと身体が不調となり、この状態を「血糖値スパイク」と呼びます。血糖値をコントロールする代謝システムが弱ってくると、糖尿病予備軍となります。
血糖値スパイクのメカニズム
1. 糖質の過剰摂取
2. 血糖値の急上昇
3. インスリンの大量分泌
4. 血糖値の急降下
5. 血糖値を上げるホルモンの分泌
この繰り返しで、時間とともに正常値に戻ります。これは自動的に働く人体の代謝システムですので、コントロールはできません。血糖値スパイクの対策は、糖質制限で血糖値を上げないようにするしかないのです。
糖尿病
膵臓のβ細胞から分泌されるインスリンの作用不足により、血糖値が高くなる病気です。この状態が長く続くと、命に関わる合併症を引き起こす可能性があります。
■健康な人の血糖値
空腹時100mg/dl未満 食後140/dl未満
■糖尿病患者の血糖値
空腹時126mg/dl以上 食後200/dl以上
結論を言いますと、
インスリンの分泌を繰り返すと膵臓が疲弊して、正常に働かなくなる。さらには、インスリンによる血糖コントロールが破綻すると糖尿病を発症する。
やはり病気と糖質は深い関係がありました。高血圧対策だけでなく、糖尿病予防も大事ですので糖質オフ生活を続けようと思いました。
参考文献
「糖質OFFアドバイザー基礎理論編」大柳珠美監修