糖質オフ生活奮闘記10

糖質オフアドバイザーを目指す~糖質と認知症の関係性

公開日:2020.01.09

糖質オフアドバイザーの資格を取ったさいとうさん。大学の講義で勉強した、アルツハイマー型認知症と糖質の関係性についてお伝えします。

アルツハイマー型認知症は何が原因?

数年前に某大学で「アンチエイジング」の講義を受けました。その時、身体が不自由になるのと、アルツハイマー型認知症になるのとでは、どちらが嫌ですかという問いに、全員が認知症にはなりたくないと答えたのを覚えています。

皆さんがそれ程恐れているアルツハイマー型認知症は、一体何が原因で起こるのでしょうか。

それは、アミロイドβと言う特殊なタンパク質が、脳細胞に蓄積する過程で、脳の萎縮が起こるためだとされています(※諸説あり、現在も研究がすすめられています)。

体内にはインスリンを分解する「インスリン分解酵素」がありますが、これはアミロイドβも分解する働きがあります。

ただ、血中のインスリン濃度が高いと、そちらを優先して分解するため、アミロイドβは後回しになってしまいます。アルツハイマー型認知症を防ぐには、血中のインスリン濃度を高めないこと、つまり糖質を摂り過ぎないことが大切だと、教わりました。

アルツハイマー型認知症が発症するサイクル

アルツハイマー型認知症

毎食 ご飯・パン・麺などの主食から糖質を摂取

血糖値が上昇

膵臓(β細胞)からインスリンを分泌

血糖値を下げる

糖質摂取を続けた結果

高血糖(血糖が高い状態が続く)

高インスリン血症(血中のインスリン濃度が高まる)

インスリン分解酵素がインスリン分解で手いっぱい

脳にアミロイドβが蓄積

脳の萎縮がおきる

アルツハイマー型認知症発症

特殊なタンパク質であるアミロイドβが脳に蓄積すると、脳の萎縮がおこり、アルツハイマー型認知症の発症リスクが大きくなります。

糖質制限をしますと、インスリンの分泌が抑えられますので、インスリンの分解酵素は、アルツハイマー型認知症の原因物質であるアミロイドβの分解に使うことができます。つまり発症リスクを下げることができるというわけです。

私自身高血圧ではないから糖質制限は不要? と一瞬頭をよぎったこともありましたが、やはりこれを知ったら、続けなければと思いました。

病気の危険度を高める食生活サイクル

前回説明した糖尿病もアルツハイマー型認知症も、朝食・昼食・間食・夕食ともに、糖質を気にしない方は注意が必要です。インスリンは常に少量分泌されていますが、糖質を含んだ食事をして血糖値が上がると、インスリンが更に分泌され、血糖値を下げようとします。毎食分泌が繰り返されると、膵臓は疲弊し、インスリンの分泌量低下やインスリンの効きが悪くなります。果ては、血糖のコントロールが破綻し、病気を発症することになるのです。

危ない食生活サイクル

危ない食生活サイクル

朝食 パン・ジュース・紅茶

昼食 ざるそば・いなりずし

間食 クッキー・缶コーヒー

夕食 炒飯・餃子
この様な食生活をしている方は、ぜひ「糖質オフ生活」に舵を切ってください。

次回は糖質とアンチエイジングです。
 

参考文献
「糖OFFアドバイザー基礎理論」 大柳珠美監修

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さいとうひろこ

趣味は落語鑑賞・読書・刺しゅう・気功・ロングブレス・テレビ体操。健康は食事からがモットーで、AGEフードコーディネーターと薬膳コーディネーターの資格を取得。人生健康サロンとヘルスアカデミーのメンバーとなり現在も学んでいます。人生100年時代を健康に過ごす方法と読書や落語の楽しみ方をご案内します。

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