ハルメク6月号の記事に惹かれて

復興が進む三陸へ

公開日:2019.06.30

更新日:2019.07.02

旅行が趣味のMIMIさん。今回は、復興のシンボル「三陸鉄道リアス線」の全線開通のニュースをきっかけに、三陸を訪れました。震災から8年経った被災地は、MIMIさんの目にどのように映ったのでしょうか。

「三陸鉄道リアス線」再開のニュースに心惹かれて

三陸というのは、その名のとおり、陸奥、陸中、陸前の3つにまたがる太平洋に面した三陸海岸に面したところ。距離にすると600kmとか。かなり広くて一度に旅行するのは大変です。

何回かに分けて旅しようと決めて、2018年秋には、南三陸温泉や気仙沼を中心に訪ねてきました。

今年になって、3月23日「三陸鉄道リアス線」全線開通のニュースが。

いつもながら、それに強く心惹かれまして、さっそく行ってみることにしました。

復興のシンボル

釜石鵜住居復興スタジアム
釜石鵜住居復興スタジアム

復興のシンボル「三陸鉄道リアス線」については、ちょうど「ハルメク」6月号でも取り上げられていましたので、そちらを読んでいただくとして、私が今回ご紹介したいのは、沿線にある「釜石鵜住居復興スタジアム」です。

「釜石鵜住居復興スタジアム」は、リアス線の鵜住居駅の近くにあります。

2019 年にアジアで初めて開催されるラグビーワールドカップ日本大会。釜石市は、復興のシンボルとして新たにスタジアムを整備し、開催都市として立候補したそうです。

注目すべきは、スタンドのシートで、すべてがリサイクル。地元の森林火災で表皮が焼けた杉の木を使ったというものや旧国立競技場や東京ドームから寄贈されたものを使っているそうで、「絆シート」と呼ばれているそうですよ。

またグラウンドは日本発の補強型天然芝を導入しているとのことで、ハイブリッドタイプの画期的なものだとか。

青空にスタジアムが映えて、堂々と復興をアピールしているようで、なんだか感動しました。

鵜住居駅の周りには、「うのすまい・トモス」という施設も完備されていて震災の伝承が行われているだけでなく、地元の食材を使った料理を食べたり、お土産を買ったりできるお店もあります。

私は釜石ラーメンとおつまみの菊芋を食べました。

釜石ラーメンとおつまみの菊芋

菊芋、初めて食べました。食感、忘れられません。

三陸海岸の楽しみといえば

三陸海岸を旅する楽しみといえば、なんといっても美しい景色、そして新鮮な海の幸ですよね。

釜石をあとにして、大船渡温泉で宿泊しました。宿の名前もそのまま「大船渡温泉」です。

復興支援で当地に来る人たちに寝泊りするところや食事を提供したいという思いで始めたそうで、素朴な宿ですが、お料理の新鮮さ、味は抜群。品数も驚くほど豊富です。

また大浴場から望む大船渡湾の眺望も素晴らしく、とくに水平線からの日の出は絶景です。復興を目指す人々の心を奮い立たせてきたんだなあと思いました。

復興はまだまだこれから……

大船渡温泉に一泊した後は、陸前高田の奇跡の一本松に向かいました。大船渡から陸前高田までは、震災前までは大船渡線が走っていたのですが、津波で大きな被害を受け、現在電車は不通になっていて、バスが運行しています。

震災後そのままの線路

線路も道路沿いの建物も手つかずの状態です。震災遺構もあるのでしょうが、荒れた様子は傷ましく、復興は、まだまだこれからだなあと感じました。

廃墟

陸前高田の奇跡の一本松ですが、震災で1本だけ生き残っていたものの、その後、根が腐り枯れてしまったそうです。さまざまな保存処理を行い、いまは全壊した陸前高田ユースホステルとともに、モニュメントとして立っていました。

奇跡の一本松

少し複雑な気持ちもありますが、被災地にたくさんの見学者が訪れることで、復興を後押しできればいいなあと思います。

三陸への旅は、これからも続けるつもりです。

MIMI

2019年5月末をもって定年退職。ライフワークとして取り組む仕事のために、勉強を始めたばかりです。趣味は旅行。周りからは「変わった所ばかりに行ってるね」と言われます。長年、サラリーマンだったので主婦の実力は低めです。ハルトモ倶楽部を通して、新しい出会いに期待しています。

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