エッセイの書き方とポイント・面白い文章にするコツ
2024.09.282024年05月11日
生命力があり、ナチュラルで可愛いアート作品たち
12日まで!伊勢丹新宿店でアマゾンアートを体感
プリミティブアートがモダンと出会った展示会。アート作品そのものの魅力も素敵ですが、飾る場所、背景などで、景色として見ることを学びました。
わたしとアート
正直、アートと言われても「なるほど」という感想がほとんどだったのですが……。
自分のメンタルの状況と見た作品の相乗効果で、「グッとくる」という体験をしたのは、塩田千春さんの作品でした。
「塩田千春 魂がふるえる」(森美術館、2019年)で見た赤い糸の「不確かな旅」というインスタレーションはかなり衝撃的で、血が流れている音が聞こえてくるような、ドクン、ドクンと脈打つようなショックな印象を受けました。期間中3、4回通って浸ってしまいました。
子どもの頃から、絵を描いたり何かを作るのは好きだったのですが、色味も描き方も女の子らしい可愛らしさがなかったので、綺麗な作品ではありませんでした。
繊細な作品より、力強かったり、線が太かったり、色がはっきりしている作品が好きで、そういうアートを好んで育ってしまいました。
アマゾンアート
電気もないプリミティブな生活を送っているアマゾンのアート、と聞いて、原色の派手な柄の布、というようなイメージを持って臨んだ<アマゾンアートの世界へ>という体験会。
しかし、そこで目にした作品は、繊細で、緻密で、ナチュラルで、とても可愛いものでした。
中でも、「神秘の椅子」という呪術師が座る椅子に座らせてもらう機会があったのですが、不思議なことに、軽い乗り物酔いのようなゆらゆら揺れる感じがして、それは「何かを感じることができる」人のようでした(繊細、ということもあるようです。展示会場では座ることはできません)。
作品たち
電気もないアマゾンの奥地で、5mmほどの大きさの飾りを手彫りしたり、落ちている鳥の羽を使って飾り物を作ったり、とても原始的なやり方で作られた作品に圧倒されました。
貨幣制度のない彼らは、お金のために作品を作るのではなく「好きだから、綺麗だから」という自分の心が感じるものを表現しています。
そういう作品がラグジュアリーでモダンなインテリアに溶け込んで、家の中に素晴らしい景色を作り出している様は、一見の価値ありでした。
我が家は、室内の壁は何を飾ってもいいようにと白なのですが、この展示を見て、アート作品と壁をコラボさせてしまうスタイリングの楽しさを知りました。
ART Is. Modern Primitive ‐ by Aya Fukushima
店頭会期:2024年5月1日(水)~5月12日(日)
会場:伊勢丹新宿店 本館5階センターパーク/ザ•ステージ#5
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