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- 特撮は日本の伝統文化か
以前、2022年6月の新聞の文化時評で「トクサツは日本の伝統文化である」という記事を面白く読みましたが、そこで東京都現代美術館で2022年3月19日より6月19日まで「生誕100年 特撮美術監督井上泰幸展」が開催されていた事を知りました。
私が触れた特撮もの
主だったものだけでも、映画では、古くは「モスラ」シリーズ。小さい時に姉と弟と一緒に商店街の中にあった映画館で見た記憶があり、その映画はキングギドラが出ていました。
4つ上の姉がいましたので、テレビで「仮面の忍者 赤影」「光速エスパー」や、「ウルトラシリーズ」も最初から見ていたような気がしますが、何分「ウルトラQ」の放映時は4歳でおぼろげな記憶しかありません。
これが、「ウルトラマン」の最終回や、「ウルトラセブン」シリーズなどは印象に残っているものが多くあります。「帰ってきたウルトラマン」は、その前のセブンシリーズの印象が強くて、あまり印象に残っていません。
その後も弟と一緒に「ウルトラマンA」や「ウルトラマンタロウ」も見ていた記憶があります。とてもおぼろげな記憶ですが「マイティジャック」「怪奇大作戦」は姉と一緒に見ていましたし、当時のスポンサー企業のCMソングも普通に歌えます。
石ノ森章太郎原作の「仮面ライダー」シリーズ。「仮面ライダーV3」まで熱心に見ており、小学生の時男の子たちの間ではライダーキックが大流行。「人造人間キカイダー」「秘密戦隊ゴレンジャー」「イナズマン」等々。
振り返ると、特撮テレビドラマシリーズと共に大きくなったような気がします。
印象に残る特撮俳優さん
特撮には主演のヒーローを演じる俳優さんたちがいますが、印象に残っているのはなんといってもウルトラセブンの森次晃嗣さん、仮面ライダー1号の藤岡弘さん、そして仮面ライダーV3の宮内洋さん(この方はその他解決ズバットや青レンジャーなども演じられ、特撮テレビドラマに欠かせない方です)、人造人間キカイダーの伴大介さん(イナズマンもされています)。
主演以外にも印象に残っている、平田昭彦さん、小林昭二さん、毒蝮三太夫さん、岸田森さん、天本英世さん、千葉治郎さん、桜井浩子さん等々。
また、印象深いナレーションや声として、ウルトラQのナレーションの石坂浩二さん、ショッカーの首領の声の納谷悟朗さん。
なぜ日本の伝統文化とされるのか?
特撮ものはスタジオの中に宇宙や空やビルや街といった舞台をミニチュア化し、セットの中に風景を構築します(それも手作りで!)。
ウルトラホークやウルトラマンが飛行するシーンや、富士山の裾野や南の島で怪獣たちが対決するシーン等々、現実世界がさもあるように表現します。
そこに虚実皮膜の世界があるとしています。
虚実皮膜とは「芸術は、虚構と現実の境界にあるということ。「虚実」は虚構と現実。「皮膜」は皮膚と薄皮ということから、区別できないほどのほんの少しの違いという意味。日本の江戸時代、浄瑠璃の作者の近松門左衛門が唱えた芸術論で、虚構と現実の境界にこそ真の芸術はあるとする論。(四字熟語辞典オンラインより)
虚構と現実の境界とするならば、私の好きな狂言もそうですし、能もそうです。能舞台の中に「あるつもり」として世界を見立てます。
特撮は続く
特撮の黄金時代を支えた方々はすでに亡くなられたり、引退されています。その技術は次世代に継承されていったのでしょうか? それともCGに押されて無くなってしまったのでしょうか。
素人の私には何とも言えませんが、小さい頃に特撮で見た国立京都国際会議場の建物を見るとウキウキした気分になり、いつかは訪れてみたい青森県立美術館(成田亨さんの展示があります)や、マンガ好きはこういったものが影響しているのでしょう。
テレビ欄を見ると、仮面ライダーシリーズやヒーロー戦隊シリーズ、ウルトラシリーズはいまだ健在で子どもたちの胸をワクワクさせています。
日本の子どもたちやかつて子どもだった人々をワクワクさせる特撮、テレビシリーズが続く事を願っています。
■もっと知りたい■
黄緑・緑・青緑
もともと自分のブログ「黄緑・緑・青緑の日々徒然」で、ファッションやアート、まちあるき、狂言、お酒、漫画、産業、等々。脈絡もなく時々の興味のある事や好きな事・モノについて拙い文章ではありますが、ぼちぼちと書いています。ハルメクWEBでも、好奇心の向くままに書いていきたいと思っています。インスタグラム
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