黒木瞳!高校生のとき宝塚の舞台で出合った「ベルサイユのばら」への愛
2025.01.31
更新日:2025年02月06日 公開日:2025年01月31日
劇場アニメ「ベルサイユのばら」ナレーションで活躍
黒木瞳・時には落ち込んだっていい!ゲームもジムも自分らしく
宝塚出身の黒木瞳さん。その入団にも大きく影響を与えた作品が、宝塚公演で人気を博していた舞台「ベルサイユのばら」。今回、劇場アニメにも自ら志願して参加。その変わらぬ美しさとパワーの源についてもお話を伺いました。
今も胸に刻む!宝塚歌劇団時代の教え
――宝塚音楽学校時代に「ベルサイユのばら(通称:ベルばら)」などの作品から受けた教えは、今も残っていますか?
黒木瞳さん(以下、黒木瞳)
私自身は「ベルサイユのばら」を演じることはなかったけれど、上級生の方たちからは、(ベルばらの)演出家・長谷川一夫先生から、「どうやったら美しく見えるか、自分が苦しい体勢をしないとお客様からはきれいに見えないよ」という指導があったことが、語り継がれていました。
宝塚では原作の良さをいかした宝塚ならではの舞台でした。その教えが今も身に付いているかもしれません。
宝塚同期・真矢ミキとのお宝エピソードが発覚!?
――俳優の真矢ミキさんは宝塚時代の同期生だそうですね!
黒木瞳
あ、そうです。ミキちゃんは私より年下でしたが、同期です。
――ハルメクの真矢さんのインタビューで、黒木さんがあまりにもかわいくて授業中に見とれていたと言っていました(笑)。「こんなにかわいい人が世の中にいるんだ」と感動したそう!
黒木瞳
いやいやいや、ミキちゃんの方が……。ホントにかわいかった!
――かわいすぎて、真矢さん、思わず宝塚の授業中に黒木さんの似顔絵を描きたくなったそうですよ。
黒木瞳
そうなんですか!?恐縮です(笑)
朝の白湯習慣と新たに始めたジムが美と健康の秘訣
――若い頃から可憐な印象が変わりませんが、美容や健康のためにしていることは?
黒木瞳
特別なことは何にもしてないですが、朝起きて1杯の白湯を飲む。これは長年ずっと続けています。やっぱり朝一番に口にするものは大切ですから。朝ご飯はスープ類が多いです。
寝る前はだいたいシャンパンを飲んで寝ます。ベッドに入ったら、もう朝になっているくらいよく寝ます。撮影は朝が早いのでサイクルがどうしても早起きになりますね。
――何か運動はしていますか?
黒木瞳
散歩やジョギングなどは好きじゃないからしていないですが、ジム通いは始めました。きっかけは対談で知り合ったフィジーク(美しく引き締まったボディラインを競う競技)の方からすすめられて。体をデザインしたくなり、始めて1年ほどです。
実はゲーマー!昔は喫茶店のインベーダーゲームに夢中
――普段の生活で趣味はありますか?ゲーム好きとも聞きましたが?
黒木瞳
最近は同じゲームを3つくらいやっています。癒やし系のゲームですね。あるゲームでは、最長で24時間続けてやったこともありました(笑)
元々は高校時代スーパーマリオが大好きでハマったんです。喫茶店でアイスコーヒーとナポリタンを頼んでゲームをやっていた世代です!
――読書も昔から好きで読書家だとか。最近読んだ本、ハマった本は?
黒木瞳
凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』『星を編む』を読みました。よかったですね。湊かなえさんの『人間標本』は、驚きの展開でした!
一番最近では、『明日死ぬ幸福の王子』という哲学の本を読みました。哲学は考えないことを考える世界だそうで、この本の内容は心に刺さりました(笑)
落ち込んでもいい!とことん沈んで切り替える
――50~60代を元気に生きるための心構えがあれば教えてください!
黒木瞳
それは……『明日死ぬ幸福の王子』を読んでほしいです。なるほどって思いました(笑)
一日一日を大切に生きなくてはいけない。本当に大事なことをやっているのか、と見直すための本でしたね。毎日を後悔ないように生きようとは思いますが、まあ反省の日々ですけど……。
落ち込むこともあるのは、自分の中でもっと幸せを願うからで。それでも心が沈んでしまったら、とことん沈ませて、そのあとはスパッと切り替える、ということが大切だと思います。
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黒木瞳(くろき・ひとみ)
宝塚歌劇団入団2年目で月組娘役のトップとなる。2022年には、これまでの映画作品に対してWEIBO ACCOUNT FESTIVAL2022 最優秀主演女優賞を受賞。24年に14年ぶりに自身のディナーショーの演出も。近年は映画4作品を監督するなど、幅広く活躍する。
取材・文=金田千里 写真=泉三郎 ヘアメイク=黒田啓蔵 スタイリスト=後藤仁子 編集=鳥居史(HALMEK up)