足がつるってどうしてなの?
2022.06.272019年04月24日
もっとうまく泳ぎたい!
上級スイマーを目指して-平泳ぎ編
50代で始めた水泳にのめり込むようになって、今ではクロール、平泳ぎ、背泳ぎ、そしてバタフライも習得したひよっこさん。上達していく様子をレポートします。今回は平泳ぎ中級クラスに挑戦です。
足のキックで進む
水泳の4泳法の初級教室を受講して、平泳ぎはなかなか進まないというのを実感しました。ほかの人を見ても同じように苦戦しているようです。どうしたら、うまくなれるのかそのコツを習得したいと思い、中級クラスを受講しました。
先生は「平泳ぎは4泳法の中で最も水中での抵抗が大きい泳ぎです。いかにして抵抗の少ない泳ぎにするかが最大のポイントです」と言います。
「それには、体を水平にした蹴伸びの姿勢を保つようにすることが大事です」と続けます。
蹴伸びの状態が一番水中を進みやすいのだそうです。平泳ぎは、足を後ろに向けて蹴っていくため、体は一時的に斜めになります。なので、蹴ったらすぐに水平の姿勢に戻ることを心がけることです。
それと「手と足の動かし方に特徴があって、手と足は同時には動かないので、コンビネーションを保っていくことが大事です」とも言っていました。
実際に泳ぎながら、やっていきましょう
まず、体を水平にする蹴伸びから。すぐに足を蹴りにいくのではなく、体が水平になったと感じるまで時間をとる、そして、タイミングよくしっかり足で蹴ることが大事です。私のようにせっかちな性格は平泳ぎには向いていないのかも。
平泳ぎでは、引き付けと蹴りの両方の動作をします。引き付けは両方の足を少しずつ開きながらひざを軽く曲げ、かかとを腰の近くまでもっていくようにします。以前初級の教室で、片手でプールの端につかまり、片方の足で立ちながら、片足を腰まで引き付ける練習をしたことを思い出しました。これと同じようなイメージを水中でやればいいのですが、体が固定していないのと、水中であるということで、なかなかイメージ通りにはいきません。
腰の近くまで足がきたら、足首を直角に曲げ、指先を外側に向けて、足を延ばしながら足の裏で水を蹴ります。
引き付けは力を入れずゆっくりと、蹴りは力を入れて大きく素早くがポイントです。わかっているつもりでも、なかなか水を押すという感覚がつかめず、苦戦します。足首がうまく曲げられず、あおり足という状態になっている人もいます。
平泳ぎではあおり足は禁止されているのだそうですが、自分がそうなっているのかはわからないと思いました。私は注意されていないので、多分あおり足ではないようです。
もう一つのポイントは、慌てて何度もキックしないこと。進まないのにいらだって何回もキックをしてしまいますが、これではブレーキとアクセルを踏んでいるのと同じで、1回のキックでいかに水の中を進むかが勝負になるとのこと。「足を揃えて蹴伸びの姿勢に戻ったら、なるべくじっと水平姿勢を保つことが重要です」と言われました。
ひざを軽く曲げるのですが、その角度もむずかしく、先生から仰向けになって平泳ぎの足の動きをしてみましょうと言われました。ひざ関節を曲げすぎてもよくないのだそうで、仰向けになると、ひざが水の上にでているようなのは、ひざ関節を曲げすぎているのだそうです。ひざの位置もなかなか難しいものだと思いました。
手の動きでも進む平泳ぎ
先生から「平泳ぎの推進力の7割程度は足の動きですが、手でも進むので、がんばりましょう」と言われました。
両手はひじを伸ばして、肩幅程度に広げます。手のひらを外側に向け(親指は斜め下、小指は斜め上)水を集めながら円を描くようにして、肘で脇をしめながら両腕を胸の前にもっていきます。このタイミングで顔を上げて呼吸をしてから、両手を前に伸ばしながら顔を水につける、というのが呼吸と手の動かし方です。
ただ、呼吸のタイミングが難しいです。ほとんどの人が顔を上げすぎるということで、最初は手の動作はするが、呼吸はせずにちょっと顔を上げるという練習をしました。口はまだ水の中です。その次は、軽く手を外側に開くだけで呼吸をするという練習をしました。これは「スカーリング」という方法です。先生は「スカーリングは平泳ぎだけではなく、クロールなどでも使えるので、お風呂場などでも練習すると役に立ちますよ」と言っていました。
伸びを取って泳ぐ
「平泳ぎでは伸びるという動作が非常に重要です」と先生は強調しておられました。キックをして伸びている状態が一番進んでいるのだそうです。前に進むより、いかに水の抵抗をなくしていくかを考えて泳ぐのが大事だということです。
キックをしたら、足をきれいに伸ばしそろえて、蹴伸びの姿勢に戻るのが理想だということです。イメージとしては、体全体がまっすぐな板のようになっていて、部分的に下がっていたり、浮きすぎていないかどうか意識するのが大事なのだそうです。なかなか難しいです。
スタートは、ひとかきひとけり
平泳ぎのスタートには、「ひとかきひとけり」と言われるやり方があります。
プールの端から潜水でスタートしてからはできるかぎり蹴伸びで水中を進みます。
蹴伸びの勢いがなくなったと思ったら、両手をやや広げながら、腰の横まで一気に水をかき(これがひとかき)ます。このときにドルフィンキックを1回行うことができ、勢いで水面上に上がってきます。
先生はお手本を見せてくれて「ドルフィンキックを入れるのはタイミングが難しいので、ドルフィンキックを入れない人もいます。ただ勢いがつくので、試してみてもいいでしょう」とのことでした。
一応これで平泳ぎがどうしたら進むようになるのか、頭では理解できるようになりましたが、実際にマスターするはまだまだ道は遠いです。何回も練習して体で覚えられるようにしたいと思いました。
次回はいよいよ最後の泳法、バタフライに挑戦します。