群言堂の松場登美さん

更新日:2025年06月14日 公開日:2021年05月07日

身近な美しさや日々の暮らしを、あらためて大切に

群言堂・松場登美さんが考えた!おしゃれと暮らしの力

群言堂・松場登美さんが考えた!おしゃれと暮らしの力

島根県の石見銀山を拠点に、豊かなライフスタイルを提案する「群言堂」。新型コロナの影響で出掛けることが減った昨今、改めて感じたことや、今の想いをデザイナーの松場登美さんに伺いました。※この記事は2021年5月に公開された記事を再編集しています

 

自分が本当に心地よいと感じるかがこれからの暮らしの軸に

自分が本当に心地よいと感じるかがこれからの暮らしの軸に

「石見銀山は山や森のイメージが強いですが、少し行けばこんなきれいな海が見られるんですよ」

そう話す、松場登美さんの背後に広がる青く美しい日本海。麻のブラウスが風になびいて色鮮やかに映えます。登美さんは、昔から伝わる知恵や職人技を守り、現代の暮らしに生かす「復古創新」の精神で、新しいアイデアを生み出し続けるブランド「群言堂」のデザイナーです。

松場登美さんのプロフィール

まつば・とみ 1949年、三重県生まれ。81年に夫の実家がある島根県大田市大森町(石見銀山)に帰郷。88年、有限会社「松田屋」を設立。98年、株式会社「石見銀山生活文化研究所」を設立し、アパレル事業とともに、古民家再生に取り組む。98年に築200年以上の武家屋敷を買い取り、改修に着手。2008年から「暮らす宿 他郷阿部家」として宿泊を受け入れている。

皮膚は内臓の一部。身にまとうもので気分が変わり、心が整う

皮膚は内臓の一部。身にまとうもので気分が変わり、心が整う

コロナ禍で遠くへ行くことが難しかったこの一年は、いつもの暮らし方や身近なものを見直す機会になりました、と登美さんは言います。

「人に会う機会も少なくなり、外からの見た目よりも、自分がいかに心地よく過ごせるかが大事な時代に。群言堂は当初からそうした考えを大切にしてきましたが、改めてそれが世間に広がってきたように感じます」

「気分、という言葉はあいまいで軽く見られがちですが、私はすごく重要だと思っています。コロナ禍により心配や恐怖といった『気分』が世の中に蔓延しました。そんな中、普段身にまとう服の力を改めて感じます。

以前、気功の先生が『群言堂の服は体に無理がかからない理想の服だ』とほめてくださいましたが、群言堂では、着ることで体や心が元気になる「服薬」という考えを服作りの基本としています。治療よりも、日々の食事や衣服がなによりの薬になるということ。皮膚は内臓の一部と言いますが、肌に触れる面積の大きい洋服や下着は、心や体に確実に影響を及ぼします」

また群言堂の服は「フリーサイズ」のものが多くありますが、スタートした当初、その考え方は世間に浸透していませんでした。「でも私は日本の着物のように『融通がきく』服を作りたかった。体型や年齢にかかわらず、その人がその人らしく、気持ちよく着られるものを」と松場さん。

自宅と外出の境目が曖昧になった昨今、そうした服がより一層求められるようになっています。

10年後も着られる群言堂の服。「長く着て育てる」が理想

10年後も着られる群言堂の服。「長く着て育てる」が理想
水源豊かな琵琶湖の近くで、昭和19年の創業から続く「滋賀麻工業」。その職人の手によって生まれた「もみほぐし麻」は、群言堂の夏の人気シリーズです。昔ながらの手で揉んだようなやわらかさを再現し、現代の洋服づくりに生かしています。

「このあいだ『登美さんその服いいね。今お店で売ってる?』と声を掛けられて『もう10年以上前のものよ』って答えました。長く愛せる服作りができているのかな、とうれしく思います」

そしてそのために欠かせないのが、日本の職人の技術です、と登美さん。この国ならではの風土や気候に合わせて丁寧に仕上げられた服は、新品の美しさもさることながら、年々味わいが増し体になじむように成長するのだそう。

「そうやって育った服を着ることで、また心が豊かになる。そんな良い循環を、これからも生み出し続けたいですね」

群言堂で飼っているヤギ

この春、群言堂で飼っているヤギが子どもを産みました。小さな命を撫でながら「かわいいでしょう」と登美さんもにっこり。

このとき着ていた群言堂の藍染めのワンピースは、備後絣の伝統を守る工房で染められたもの。

「何度も藍の甕の中にくぐらせて染めた濃紺の藍は、水を通すたびに風合いが良くなり、何年も先まで美しい経年変化を楽しめます」

年を重ねるにつれ「心を豊かにする暮らし」への憧れは強くなるもの。まずは、登美さんのこだわりがたっぷり詰まった群言堂の服を、生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

取材・文=峯積抄公子 撮影=井上彬 

自分らしく。これからのために。50代からの女性のために厳選商品を紹介。「無料」ハルメクが厳選した商品をご紹介する「ハルメク通販カタログ」無料でお申込みいただけます

■もっと知りたい■

 

ハルメクおしゃれ編集部
ハルメクおしゃれ編集部

「ハルメク おしゃれ」は、オリジナルブランド「セリジエ」(フランス語で桜の意味)のもとに、50代からの女性にふさわしいファッション・コスメ商品を開発・販売しています。500人以上の3D体型計測、170人以上の肌測定を経て、50代からの女性の悩みを解決するヒット商品を次々と生み出しています。

ハルメクが厳選した選りすぐりの商品

驚きの軽さ&使いやすさ!

1本で7つの効果
薬用美肌ヴェール
1本で7つの効果
薬用美肌ヴェール

【PR】自分の尿モレタイプはどれ? 簡易診断でチェック!

自分の尿モレタイプはどれ?

たまに尿モレがあっても、だましだまし過ごされている方も多いのでは? けれど一口に尿モレと言っても症状によってタイプはさまざま。そこで自身の尿モレのタイプがわかる簡易診断チャートをご紹介!

2025.06.10
知らないと損する!?30秒でわかるコンビニおトク術

1個買うと、1個もらえる!

「アレ」を活用するだけで商品がタダでもらえるキャンペーンをご存知ですか?その名も「1個買うと、1個もらえる」キャンペーン。コンビニでおトクに買物する絶好の機会をハルトモさんに体験してもらいました!

2025.06.02
【PR】巻き爪や外反母趾などの足悩み解消を目指せる「正しい歩き方」

巻き爪解消を目指せる「正しい歩き方」

間違った歩き方は足トラブルを招き、健康寿命に影響があることを知ってましたか?正しい歩き方と足トラブル対策を専門家が解説!

2025.05.12
「ほったらかしの投資」~手軽に投資を始める・続ける方法

「投資は難しそう…」と思っている人は必見

興味があるけど自信がない人におすすめな、長期的に資金を積み立てていく「ほったらかしの投資」。家計をラクにする資産運用の方法が知りたい人はぜひチェック!

2025.06.02
夏の眼鏡が暑くて不快…汗ばむ季節にぴったりのフレームで涼しく快適に!

汗ばむ季節にぴったりのフレームとは?

汗ばむ夏の眼鏡…この顔面環境の不快度どうしたらいい?そんな方は夏にぴったりなフレームをチェックしてみて。

2025.06.02
サングラスのレンズカラーの違いって?美肌・おしゃれ見えする色の選び方

サングラスのレンズカラーの違い

色によっては美肌効果も期待できるカラーレンズ。お気に入りを見つけて、夏のお出掛けを楽しみましょう!

2025.06.02
認知症のご本人の財産や権利をどう守るか?

認知症のご本人の財産や権利をどう守る?

認知機能が低下した場合、財産管理はどうするべきか?法律面からの支援をご紹介!

2025.05.13
ご家族の認知症介護の進め方、向き合い方

ご家族が認知症になったら……

ご家族が認知症で介護が必要な状況になったらどうする?進め方・向き合い方を解説していきます

2025.05.13
【PR】飽き症でも、ゼロから英語が話せるようになったワケ

ゼロから英語が話せる!

飽き症さんでもOK!たった60日で英語が苦手な人でも英会話ができるようになると話題の「インド式英会話」をご存知ですか?無料体験セミナー実施中です!

2025.02.05
「ひょっとして認知症かも」と心配になったらどうすればいい?(後編)

認知症の分かれ道!41%が…

認知症1歩手前「MCI(軽度認知障害)」と診断された場合、最大41%の方が健常な状態に戻ることが分かっています!認知症を「発症させない」ためにすべき事とは…?

2025.04.14
おひとりさま女性のソロライフに備えよう!「おひとりさま老後」の資産運用

老後資金、こんなに要るの?

未婚に限らず、離婚・死別などで誰しも「おひとり様」になる可能性が。一人で生きていくための「お金の準備」は出来ていますか?

2025.03.18
【PR】鼻への重量感・違和感のストレスから解放!

「ふわっ」と軽いメガネ♥

メガネがずり落ちる・鼻の頭が重いなど、メガネのプチストレスにサヨナラ!あっと驚く程つけ心地抜群のメガネをぜひお試しください

2024.12.17

ハルメクが厳選した選りすぐりの商品

「奇跡の60代!木村友泉 大人のリンパケアLesson」横隔膜をゆるめる動き