老後も安心な一人暮らしを叶える#2
50代から考える!老後の快適一人暮らしのための「安心サポート」
50代から考える!老後の快適一人暮らしのための「安心サポート」
更新日:2025年11月22日
公開日:2025年11月19日
将来への備え!教えてくれたのは2人の専門家
山田静江(やまだ・しずえ)さん
ファイナンシャル・プランナー、終活アドバイザー、NPO法人ら・し・さ副理事長。医療・介護、相続やエンディングノートなど人生後半期の課題を得意とする。
中澤(なかざわ)まゆみさん
ノンフィクション作家。自らの介護体験から医療・介護・福祉・高齢者問題に取り組む。著書は『人生100年時代の医療・介護サバイバル』(築地書館刊)など多数。
ケース1:買い物や食事の支度が難しくなったらどうすればいい?

買い物代行や宅食サービスが便利です
「将来、介護保険の認定を受けていなくても、各地域にある生活支援サービスを行っている団体に重いものの買い出しや掃除などをお願いできることも。まずは地域包括支援センターに相談を。該当の場合、ヘルパーの手配や地域の宅食サービスの紹介をしてくれます」(山田さん)
他にも下記で紹介するような日常生活を支援するサービスは多数。がんばり過ぎずに頼れるところは頼ることも、楽しく一人で暮らすための知恵です。
他にもいろいろ!日常生活を支援するサービス
【地域の社会福祉協議会】
電球交換やエアコンフィルターのつけ外し、家事や話し相手など日常のちょっとした困りごとを、有償ボランティアが援助してくれます。
【シルバー人材センター】
地域により対象者に条件はありますが、電球交換や掃除、買い物など軽易な困りごとをシルバー人材センターの会員が比較的安価で解消してくれます。
【ネットスーパー】
ネット上で商品を注文すると、指定時間に自宅に届けてもらえます。配送料がかかる場合もありますが、気が向いたらいつでも注文できるのが魅力。大手スーパーを中心に導入店舗が増えています。
ケース2:入院保証人を頼める人がいません
クレジットカードで保証ができるところも
入院保証人に 求められる役割は主に(1)緊急連絡先、(2)死亡時の身柄の引き取り、(3)支払いの保証です。
「知人や友人に保証人を頼む際、気になるのがトラブルになりやすい(3)の金銭的な保証ですが、病院によっては、まとまった額の入院保証金を預けたり、クレジットカードを登録することで連帯保証人が不要となることも。まずは病院に相談してみましょう」(山田さん)
ケース3:もしものときに気付いてもらえなかったらと不安です
地域の見守りサービスの活用を

「前回の記事で紹介したように、地域とつながりを持っておくことが見守り環境を整える第一歩。地域の民生委員とつながりを持つことも有効で、様子を見に来てもらえるなど支援のきっかけになります」(中澤さん)
また、多くの自治体で緊急時に助けが呼べる「緊急通報システム」を提供しています。年齢や体の状態など利用条件はあるものの、無料か補助が出る場合が多いです。他には個別にゴミ収集へ来て見守りを兼ねるサービスを実施している自治体も。まずは地域包括支援センターに相談してみましょう。
手軽にできる!スマホを使った見守りサービスも
NPO法人エンリッチが提供する無料の個人向け「LINE見守りサービス」では、設定した一定期間にLINEで応答がないと、登録した家族や友人へ連絡をしてくれます。サービスの詳細は「LINE見守り エンリッチ」で検索を。
ケース4:一人での病院通いが不安です
通院介助のサービスを利用しましょう

「地域包括支援センターやケアマネに相談して利用できる介護保険の通院介助の他に、地域によっては社会福祉協議会でも通院や外出の付き添いサービスを提供していることがあります。利用を検討する場合は一度お住まいの地域の社会福祉協議会の窓口で相談を」(中澤さん)
もし一人でタクシーを使って病院へ行く場合は、「深夜で容態が急を要する」「病状が悪く歩行が困難」などで公共交通機関が使えない場合に限りタクシー代が医療費控除の対象になるので、領収書は取っておきましょう。
次回は、一人暮らしの「お金」について。いざというとき頼りになる自治体の制度や民間のサービス、申請すればもらえるお金の制度をご紹介します。
取材・文=原田浩二、塚本由香(ともにハルメク編集部)、イラストレーション=いなばゆみ
※この記事は、雑誌「ハルメク」2025年3月号を再編集しています。




