孤独も干渉も「ほどよい」が必要なあなたへ
おひとりさまの老後!新たな選択肢「友だち近居」の魅力3つと注意点5つ
おひとりさまの老後!新たな選択肢「友だち近居」の魅力3つと注意点5つ
更新日:2025年10月16日
公開日:2025年10月11日
なぜ今「友だち近居」が注目されるの?
50代を迎え、子育ても一段落。夫との二人暮らしや、老後にひとりで暮らす未来を考えると、不安を覚える方も多いのではないでしょうか。
東京ガスの調査(※)では「近居」というスタイルはすでに多くの世帯で定着しており、親世帯・子世帯双方が「安心」「支え合い」を理由に選んでいることがわかっています。特に、娘との近居は息子の2倍以上にのぼるという結果も。
一方で「親世帯は満足度が高いが、子世帯は理想と現実にギャップを感じやすい」というデータ(※)も示されており、ほどよい距離感が重要であることがわかります。
そんな中、各メディアで紹介されている、同じマンションの個々の部屋に住みながらお互いに助け合う女性グループ「個個セブン」のように、家族ではなく、友人同士が支え合う「友だち近居」が、大人女性にとって現実的な暮らし方として注目されているのです。
「友だち近居」の魅力3つ
1. プライバシーを守りながら安心できる
同居ではなく、あえて“近居”だからこそ、生活空間は完全に別々。普段は一人の時間を楽しみつつ、体調が悪いときや夜道が不安なときでも「すぐに連絡できる友人が近くにいる」という安心感があります。
2. 経済的に助け合える
日用品や食材をまとめ買いして分け合う、家事をシェアするなど、自然に生活コストを抑えられます。一人暮らしでは難しい「ちょっと足りない調味料を分けてもらう」「重い荷物を一緒に買う」なども、近くに友人がいるからこそ可能。経済面だけでなく、日常のちょっとした不安や負担を分け合えるのも大きな魅力です。
3. 心豊かなセカンドライフを実現
趣味のサークルや旅行、健康づくりも、一緒に誘い合える友人が近くにいると継続しやすくなります。東京ガスの調査でも「交流のある人ほど生活満足度が高い」傾向が示されており、孤独を感じにくく、心の健康につながります。
「友だち近居」を始める前に考えたい注意点5つ
友だち近居は良いことばかりではありません。気心が知れた同士でも、次の5つは事前に確認しておきたいポイントです。
- 病気や介護時のサポート範囲 → どこまで助け合うかを明確にする
- お金の問題→ 費用分担や金銭の貸し借りルールを決めておく
- 価値観の違い→ 生活習慣や距離感の不一致がトラブルの火種に
- 緊急時の対応限界→ 家族や介護サービスなど外部支援も視野に入れる
- 解消方法(出口戦略)→ 関係が変化した場合にどう整理するかを考える
これらを最初に話し合っておけば、関係が長続きしやすくなります。
ルームシェアとの違い
「友だち近居」と「ルームシェア」は混同されがちですが、実は大きく異なります。
ルームシェア:一つの家を共同で使うため、生活リズムやプライバシー調整が必要。
友だち近居:別々の住まいを持ちながら“徒歩圏内”に暮らすため、自由を保ちながら安心も得られる。
大人女性にとって、「距離感がある安心」こそが近居の魅力なのです。
大人女性にフィットする新しい暮らしの選択肢
「孤独は不安。でも干渉されるのもイヤ」。そんな50代以上の女性の気持ちに寄り添うのが「友だち近居」です。
まずは信頼できる友人と未来を語り合い、「こんな暮らしもいいね」と思える関係を築くことが、自分らしいセカンドライフの第一歩になるでしょう。
参照元
友達近居とは?メリットやデメリットをご紹介(コレカラ終活)
人気の近居、実はギャップも。メリットとデメリットとは?(東京ガス)




