横山タカ子さん第3回|新しい年を迎える楽しみ
2018.09.052018年09月04日
特別連載〜こころがたり 花の来た道〜
横山タカ子さん第2回|母から娘へ受け継がれるきもの
信州の漬けもの名人として、テレビでも活躍中。「ハルメク」でも『信州・四季の手遊び』を連載中の料理研究家・横山タカ子さん。今回は、普段から着ている着物のお話です。
2人の母が 遺したきもの
料理研究家・横山タカ子さんは「年に300日は、きもの」と言うほど、きものを普段着に過ごしています。
洋服が一般的になった今、あえてきものを着続けるのには実母と義母、2人の母が遺したきものを受け継ぎたいという思いがあるから。
その思いは今、娘さんへと引き継がれています。
取材や講演、イベントなどで全国各地を身軽に駆け回る横山さん。時には長時間のフライトで海外へ、ということもあるのですが、装いはいつも決まってきもの姿です。
「きものは苦しくて疲れそう、なんて思われがちですが、実際はその逆。夏は涼しく冬は暖かいし、帯は体幹を支えてくれるので体がラク。この年齢になって、余計にきものから離れられなくなりました」
横山さんは40年近く、ほぼ毎日きもので暮らしています。寝るときは、パジャマではなく浴衣。妊娠中もずっときもので過ごしていたそう。結婚前、OL時代は洋服派だった横山さんがきもの派に転じたきっかけは、実母と義母、2人の母からたくさんのきものを受け継いだことでした。
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