年金の繰り下げ受給は何歳から受け取るのがベスト?
2022.05.252022年02月04日
年金大改正!1円でも年金受給額を増やそう特集#3
65歳を過ぎても働くべき?厚生年金を増やす方法は
老後のお金の不安を払拭したい方のために、2022年「年金大改正」のポイントを解説する特集です。第3回は、厚生年金に加入することによって、年金を増やす方法について解説します。パート・アルバイトの働き方でも加入しやすくなったんです。
年金大改正ポイント(2)厚生年金に関するルールが変わる!
2022年の年金制度改正で「年金をいつからもらい始めるか」によって、生涯受け取れる累計金額が大きく変わることは、前回ご説明しました。受給開始を待てるなら、少しでも待った方がお得。ならば、その間は働いて、収入を確保しましょう。65歳以降の上手な働き方と、厚生年金の改正について、社会保険労務士でファイナンシャルプランナーの井戸美枝さんに伺います。
パートやアルバイトでも厚生年金に入れば、少しでも年金が増やせます!
今回の改正は、多くの人に、長く働いてもらうことによって、年金額を増やすのが目的です。
- 少しでも長く働きやすく環境を整える
- 少しでも長く厚生年金に加入してもらう
などの仕組みを整えようとしています。
そこで2022年の改正では、下記のように、小規模な事業所でも短時間労働者(パート・アルバイトなど)は、厚生年金に加入できるチャンスが拡大します。
■改正前
従業員が501人以上の会社で 1年以上働く短期労働者 しか、厚生年金には入れませんでした。
■改正後
- 2022年10月以降は、従業員101人以上の会社で2か月以上働く予定の短時間労働者が厚生年金に加入できることになります。
- 2024年10月以降は 従業員51人以上の会社で2か月以上働く予定の短時間労働者が厚生年金に加入できることになります。
井戸さんは厚生年金に加入するメリットは大きい、と言います。
「厚生年金に加入することで、国民年金に加えて、年金を上乗せすることができます。また
健康保険とセットで加入するものなので、厚生年金に入れれば、企業の健康保険に加入できることになります。国民健康保険にはなくて企業の健康保険にはあるメリットとして、傷病手当金(病気やケガなどで長期間会社を休まねばならないときに受け取れる手当金)があります。少しでも元気に働き続けたいと思うなら、入っておいて損はないのが厚生年金なのです」
65歳も厚生年金に加入しながら働くと、70歳まで年々受給額が増える!
今回改正の、厚生年金にまつわるもう一つのポイントが...