お金が貯まる人・貯まらない人の特徴や管理法を解説
2023.02.172022年07月07日
光熱費が気になる人に
電気代&ガス代節約術!日常役立つポイント解説
日頃から節約を心掛けていたいもの。そこで、ガス代、電気代、水道代など光熱費にかかわるものをピックアップして、節約に直結する効率的な使い方を紹介。「シャワーvsお風呂」「食洗機vs手洗い」など、どちらが節約できるのかもシミュレーションします。
シャワーとお風呂、ガス代を節約できるのは?
毎日入るお風呂を少しでも節約できれば、光熱費を抑えることができます。夏場はシャワーだけにする家庭も多いかもしれませんね。
シャワーやお風呂に使われるお湯は、ガスで沸かすため、当然ガス代がかかります。ましてや水道水の温度が低くなる冬は、多くのガスを消費する傾向にあります。
実際のところシャワーとお風呂を比較した場合、光熱費がかからないのはどちらなのでしょうか。さっそくそれぞれのガス代の違いを検証してみましょう。
お風呂のみの場合のガス代
一般的な入浴温度を40℃に設定した場合、湯船に約200Lのお湯を張ると、ガス代はいくらかかるのかを、enepiの情報を基に試算してみました。熱効率は90%とし、ガス代単価は東京ガス一般契約料金C表基準単位料金128.26円/m3(2020年10月現在)で計算。
水道水が20℃だった場合、40℃まで温めるときの発熱量を1立方メートル(m3)当たり1万1000kcalとすると、都市ガスにおけるお風呂1回分のガス代は以下の計算になります。
20(温める水の温度)×200(水の量)×0.9(熱効率)÷1万1000(発熱量)×128(都市ガス1m3当たりの料金)=約41.9円
上記の状況でお風呂にお湯を張った場合は、ガス代は約42円かかることになります。
シャワーのみの場合のガス代
では、シャワーのみを使用した場合の都市ガスとプロパンガスのガス代を計算してみましょう。
シャワーに使用する水量は、1分当たり約10Lと、お風呂よりも少なくてすみます。10分間シャワーをすると、約100Lのお湯を使用した場合、都市ガスで約21円、プロパンガスで約41円という計算になります(2020年10月現在)。
都市ガス
20(温める水の温度)×100(10Lを10分間使用)×0.9(熱効率)÷1万1000(発熱量)×128(都市ガス1m3当たりの料金)=約20.9円
プロパンガス
20(温める水の温度)×100(10Lを10分間使用)×0.9(熱効率)÷2万4000(発熱量)×540(プロパンガス1m3当たりの料金)=約40.5円
以上の計算から、お風呂とシャワーでは、若干シャワーの方がお得という結果に。あくまでこれは1人で使用した場合になり、使用する時間や人数が変われば、当然変動します。
シャワーを複数人で利用する場合は、使用時間が長くなり、都市ガスの場合、2人なら42円、4人なら84円になります。
そうなると、お風呂にお湯を張った方がお得になりますね……。ただし、追い炊きをすると、1℃湯温を上げるのに、都市ガスで2円程度かかるそうです。
複数人の場合は、1人目と最後に入った人までの時間がかかるほど追い炊きをする回数も増える傾向になり、当然その分ガス代が余分にかかってしまいます。
なるべく間をおかずに入浴するか、湯船にフタをして保温効果を高めるのも大切ですね。
食器洗い乾燥機と手洗い、節約できるのは?
昔は手洗いが当たり前だったのが、今では食洗機を使用している人も多いですよね。気になっている人も多いはず。では、食器洗い乾燥機(食洗機)と手洗いで節約できるのはどっちなのかを検証してみましょう!
まずは、食洗機と手洗いで、1年間の水道光熱費の金額差を調べてみましょう(以下は、2020年10月時点の計算です)。パナソニック株式会社によると、4〜5家族で1日に2回食器を洗うと仮定した場合、年間約1万9000円も食洗機の方がお得になるそうです!
なおこのシミュレーションは、1回あたりの洗う物の量は食器40点と小物20点、水温20℃を想定。一方手洗いの条件は、40℃のお湯10Lでつけ置き洗いをしてから洗剤で洗い、6L/分の流し湯で食器1点につき13.5秒、小物1点につき5.5秒ですすいでいます。
食洗機が手洗いより節約になる内訳
思った以上に食洗機は節約に貢献してくれることがわかりました。さらにその内訳にも注目してみましょう。食器洗いは、ガス代、電気代、水道代の3つの光熱費に加え、洗剤代がかかっています。それぞれ詳しくシミュレーションしてみましょう。
洗剤代
まずは食器洗いに欠かせない洗剤ですが、1回あたり、手洗いは約9.6mL(約4.9円分)に対し、食洗機は食洗機用洗剤5g(約3.2円分)かかります。洗剤や食洗機の種類によっても異なるため、あくまで目安となります。
食洗機の場合、酵素や漂白成分を含んだ高濃度の洗剤液のため、手洗いより少ない水で汚れが落とせるのがポイントです。
ガス代・電気代
次にガス代と電気代についてですが、1回あたり、手洗いの場合はガス代が約28.8円、食洗機の場合は電気代が約20.8円かかります。
水道代
最後は水道代です。1回あたり手洗いが約19.5円に対し、食洗機は約2.9円という結果になり、16.6円という大きな差がでました。
食洗機の機能は年々進化を遂げ、少ない水を効率的に循環させることで、少ない水で洗い流せるのがメリットです。また、食洗機用の洗剤は泡立ちを抑えることができることから、手洗いよりも水を使わずにすむのもメリットでしょう。
という結果から、すべての項目で食洗機に軍配が上がることがわかりました。まだ食洗機を導入していないなら、検討してみてもいいかもしれませんね。
エアコンの電気代を節約する5つのポイント
続いて使用頻度の高いエアコンの節約術を紹介します。エアコンを効率的に冷やすには、5つのポイントがあります。それぞれ詳細を説明します。
- 風向き
- 風量
- 温度設定
- エアコン室外機の掃除
- 部屋の中の冷房対策
節約ポイント1:風向きを調節する
エアコンの冷気を直接体に当たるように設定するのはNGです。風向きは天井に対して水平、もしくは上向きに設定しましょう。
基本的に冷たい空気は、部屋の下の方にたまる特徴があるため、冷気の流れを水平や上向きにしてあげることで、上から下に効率的に空気の流れができ、部屋全体を効率的に冷やしてくれます。
さらに、扇風機やサーキュレーターを併用すると、部屋全体の温度を一定に保つことができておすすめです。
節約ポイント2:風量を調節する
風量調整は、自動運転にするのがおすすめです。部屋の状況に応じて風量の強弱を調整してくれるので効率的です。
節約のためにと「弱」のまま使っていると、なかなか部屋が冷えず逆効果になる場合も。
節約ポイント3:室温が28度になるよう調節する
体感温度は人それぞれ異なりますが、環境省によると、エアコンの冷房時の室内推奨温度は28℃です。
ですがこれはエアコンの「設定温度」ではなく、「室温が28℃になるように使用する」ということです。室内が28℃を保てるように、エアコンを調整することに加え、サーキュレーターや除湿器なども併用するといいでしょう。
節約ポイント4:こまめなフィルター掃除
エアコンの効きが悪くなったときは、エアコンのお手入れのサインかもしれません。定期的に掃除をすることで、冷房効果はぐっと良くなるはずです。きれいな空気を循環させるためにも夏場は月に1回のフィルター掃除を心掛けましょう。
また、忘れがちな室外機も、周辺の雑草を除去するなどお手入れを忘れずに。さらに、部屋に直射日光が当たっている場合は、カーテンを閉めて室温の上昇を抑えたり、扇風機を併用すれば冷房効率をアップできますよ。
どれも簡単にでき、効果的かつ結果的に節約にも効果的で一石二鳥。使用頻度の高いものだけに、日常的に気を付けておきたいですね。
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