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2020年10月25日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
最近は光熱費がかさむので、節約しなくちゃと考えています。そこで悩むのが、シャワーとお風呂、どちらが光熱費の節約ができるかということ。
毎日湯船にお湯を張るとガス代が気になるけど、シャワーを流しっぱなしにするのも出費がかさみそう。シャワーとお風呂でガス代はどのくらい違うのでしょうか? 早速調べてみたら、ガス料金比較サイトenepiに便利な計算式がありました。
お風呂やシャワーに使われているお湯は、水道管を流れる水をガスで沸かしたものです。水温の低い冬場はお湯を沸かすのに多くのガスを消費し、ガス代アップの原因になるということですね。
一般的な入浴温度を40℃と仮定して、湯船に200Lのお湯を張ると、ガス代はいくらかかるのか試算してみました(※)。
温める水の温度(20℃)を、40℃まで温めるときの発熱量を1立方メートル(m3)当たり1万1000kcalとすると、都市ガスにおけるお風呂1回分のガス代は以下のように計算できます。
※ガス代単価は東京ガス一般契約料金C表基準単位料金128.26円/m3(2020年10月現在)で計算
※熱効率は90%とした場合
計算式
20(温める水の温度)×200(水の量)×0.9(熱効率)÷1万1000(発熱量)×128(都市ガス1m3当たりの料金)=41.8909円
湯船にお湯を満たすと約42円のガス代がかかるという計算になります。湯船だけだと、このくらいなのね。
一方、プロパンガスの1m3当たりの単価は販売店や地域によってかなり違いますが、一般的には540円前後とかなり高額です。その分発熱量が都市ガスよりも大きく、2万4000kcalというメリットもありますが、同じ量のお湯を沸かすコストは約81円と高め。
計算式
20(温める水の温度)×200(水の量)×0.9(熱効率)÷2万4000(発熱量)×540(プロパンガス1m3当たりの料金)=81円
シャワーに使用する水量は、1分当たり約10Lと、お風呂よりも少なめです。10分間のシャワーで約100Lのお湯を使用したと仮定すると、都市ガスで約21円、プロパンガスで約41円となります。
計算式
20(温める水の温度)×100(10Lを10分間使用)×0.9(熱効率)÷1万1000(発熱量)×128(都市ガス1㎡当たりの料金)=20.9円
計算式
20(温める水の温度)×100(10Lを10分間使用)×0.9(熱効率)÷2万4000(発熱量)×540(プロパンガス1㎡当たりの料金)=40.5円
上の結果からすると、シャワーの方がお得に見えます。けれどもこれは一人暮らしの場合の話で、複数人世帯の場合はいろいろと事情が変わってきます。
お風呂のみよりもシャワーのみの方がガス代が安いという結果が出ましたが、入浴する人が複数いるとシャワーの使用時間も長くなります。都市ガスのお家で一人暮らしなら約21円だったものが、3人家族なら約63円に、4人家族なら84円になってしまい、お風呂のみ沸かした場合より高くなることも(考えてみれば、そりゃそうね)。
一方、お風呂は複数人でも同じ湯船を使えますが、追い炊きは、1℃湯温を上げるために、都市ガスで2円程度かかるそう。最初にお風呂に入った人と最後の人までの時間が長いほど追い炊き回数も増えるから、その分、お金がかかっていることになります。できるだけ入浴時間を同じ時間帯にして追い炊きを減らしたり、風呂フタを活用して湯温を保つ工夫も大切だわね。
このことから、複数人世帯が入浴に伴うガス代を節約しようとするなら、お風呂と、髪と体を洗う際のこまめな短時間のシャワーを組み合わせるのが効果的だといえそうです。
それぞれの家族のスタイルに合わせて、無理なく節約を目指したいですね。
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参考:enepi
イラスト:飛田冬子