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2020年07月23日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
地球温暖化対策活動の一環として2005(平成17)年から政府が始めた「クールビズ」(室温28℃でも快適に過ごせるような軽装)はすっかり浸透したけど、そもそも28℃の設定温度って高くないかしら。ワタシはこれだと暑く感じることが多くて……。
夏のエアコンの設定温度は何度が適切なのか、調べてみたいと思います。
環境省のクールビズで示している「28℃」の数値は、オフィスや住まいなどの環境を保ちつつ、冷やし過ぎず、最大限の省エネが実現できる温度管理の目安として考え出されたもの。実はこれ、エアコンの設定温度ではなく、温度計で測ったときの室内温度のことを意味しているのだそうです。
ずっとエアコンの設定温度だと思っていたので、ビックリ! 同じような勘違いをしている人がいるかもしれませんが、エアコンの設定温度と実際の室内温度は必ずしも同じではないため、注意が必要です。
例えば、エアコンの設定が28℃になっていても、外気温が高い日中や西日などの影響で、実際には28℃を上回っている場合があります。室内の温度が上昇していることに気付かずにいると、脱水症状になることも! 28℃が絶対なのではなく、体調などを考慮しながら冷やし過ぎず快適な温度にすることが大切なのですね。
また、室温が24℃を下回ったり、外気温と室温の差が大きかったりすると体に負担がかかることから、冷房の設定温度は外気との差を5~6℃以内にするのがいいといわれています。東京で例えると、真夏の平均最高気温は33℃前後。外気温から5℃をマイナスするとちょうど28℃になります。
ということからエアコンの設定温度は、24℃以上28℃以下を心掛けながら体感に合わせて調整するのがよさそうです。
それでも、正直28℃では暑く感じるという人もいるのでは? ちょっとした工夫で設定温度を変えずに室内の温度を下げられるようなので、試してみましょう!
気流
エアコンから出る冷たい空気は下にたまるので、風向きルーバーは上方向や水平方向にするのがベスト。上方向から出た冷たい空気は下に向かっていくため、冷えた空気がうまく循環します。これ、実際に試してみたのですが本当にそうでした!(いつも下に向けてました)。
やや暑く感じるときは、設定温度を下げるのではなく風量を強くするか、弱にした扇風機やサーキュレーターを一緒に使って空気を循環させる方法がおすすめです。
輻射(ふくしゃ)
窓に差し込む太陽光や地面からの照り返し(輻射熱)を防ぐために、窓ガラスに遮熱フィルムを貼ったり、日差しが入る時間はカーテンを閉めたりするのも有効です。
夏の水分の取り過ぎは、夏バテの原因になるという説があるようですが、汗をかいて失った水分と塩分は適切に補給する必要があります。人間は、軽い脱水症状のときはのどの渇きを感じないそう。暑い場所に行く前やのどが渇いたと感じる前に、適度に水を飲むようにするといいですね。
夏のエアコンの設定温度について、いろいろわかりました。ワタシ自身もちょっと勘違いしていた部分があるので、自分や家族の体調管理のためにもいろいろ気を付けようと思いました。
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イラスト:飛田冬子