「食費は月1万円あれば十分!」紫苑さんの節約レシピ
2024.09.242024年09月12日
紫苑さんの「年金5万円でも不安なし」#1
「年金生活の今が一番幸せ」紫苑流お金との付き合い方
「このままでは行き詰まる……」と、一念発起し、69歳から、年金月5万円でまかなう節約生活を始めた人気ブロガー・紫苑さん。「今が人生 で一番幸せ」と胸を張り、 節約生活から多くを得たと語ります。
お話を伺ったのは…紫苑さん
しおん 1951(昭和26)年生まれ。
ブログ「ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫」が話題を呼ぶ。
著書に『72歳ひとり暮らし、「年金月5万」が教えてくれたお金との向き合いかた40』(マガジンハウス刊)。
自分なりの「ちょうどいい」がわかり、迷いも不安もなくなった
64歳のときに購入した小さな一軒家で一人暮らしをしている紫苑さん。
母子家庭でフリーランスの仕事をしていた紫苑さんの年金額は月5万円。その中から水道光熱費に約1万円、固定資産税や健康保険などの月割りに約1万円、通信費に約1万円を充て、残り2万円で、食費、消耗品費、医療費などをまかなっています。
「節約を始めるにあたり、生命保険やスポーツジムなど、なくても困らないものはすべてやめました。100枚近く持っていた着物も手放し、手元に残した30枚を気が済むまで着倒すと決めています」
お金と物のムダ遣いを見極め、限られたお金の使い方をじっくり考え抜いたという紫苑さん。その中で、自分にとって本当に大切にしたいことがはっきりしたと言います。
「今の自分が心地よいと感じることだけを追求すると見栄やこれまでの習慣によるムダな出費が減り、好きな物やことを十分に楽しめています」
紫苑さんの「暮らしを楽しむ」4つのアイデア
「学び」は自己投資。お得なオンライン講座をフル活用
興味のあることを学ぶ費用は惜しまない紫苑さん。「オンライン講座なら無料または数百円で参加でき、内容も充実。利用しない手はありません」。「ハルメク365」のオンライン講座や動画も愛用し、自身も講師として節約生活のコツを紹介しています。
「寝具」はカシミヤ毛布で心地よさを最優先
健康管理にもつながる睡眠。肌触りのよいカシミヤの毛布で、毎晩ぐっすり眠ります。「インターネットで、未使用の中古品を見つけ、1万円くらいで買いました」。
快適な「時間」を作る畳マットを迷わず購入
一息つきたいときはリビングに畳マットを敷き、抹茶を立てます。畳マットは昼寝やヨガ、孫の遊び場にも利用。「3枚で1万円以上した分、しっかり活用しています」。
「おしゃれ」は「あるもの」を生かして楽しむ
外出時の装いは、若い頃に夢中になった着物を着るのが定番。黄八丈に羽織りをリメイクして作った帯、かごバッグを合わせ、上品でカジュアルな雰囲気に。
「節約生活でも、工夫しておしゃれを楽しみ、気分を上げています」と紫苑さん。
年金5万円でも不安ナシ! 暮らしを楽しむお金との付き合い方を紫苑さんから学んで、今「あるもの」で心地よく過ごしたいものですね。
取材・文=大門恵子 (ハルメク編集部) 撮影=林ひろし
※こちらの記事は雑誌「ハルメク」2023年12月号の記事をもとに、再編集して配信しています。
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