空き家4年、維持費100万円からの脱却 #3

不用品回収30万円に驚いて始まった、空き家になった実家の片付け3か月

不用品回収30万円に驚いて始まった、空き家になった実家の片付け3か月

更新日:2026年03月21日

公開日:2026年03月05日

不用品回収30万円に驚いて始まった、空き家になった実家の片付け3か月

実家を「貸す」と決めた瞬間から、体が動き始めました。やることは、実家の中を空っぽにして内見できる状態にすること。不用品回収30万円の見積もりに驚き、できるところは自分で対応。50代主婦が3か月かけて向き合った実家片付けのコツを綴ります。

50代主婦・まいこさんの体験談シリーズはこちら

「実母の在宅介護から看取りまでの18年」(全4話)を読む!>

「親亡き後、空き家になった実家を相続して」(全4話)を読む!>

本番はここから、実家を空っぽにするまで

本番は、ここからでした。「貸す」と決めた瞬間から、不思議なくらい体が動きました。

やることは、一つ。家の中を空っぽにして、内見できる状態にすること。

「不用品回収業者さんにお願いすればいい」最初は、そんなふうに考えていました。ところが、ざっくり見積もりを取ってみると、30万円以上。金額に驚き、できるところまでは自分で処分に取り組むことにしました。

実際には、次の順番で進めました。 

実家の片付けステップ

  1. 家の中のものを把握する
  2. 思い出の品は自宅に持ち帰り、後で考える
  3. 自治体の粗大ごみを最大限使う(最安)
  4. 回収業者の見積もりは2社以上(差が大きい)
  5. 買取業者に得意分野ごとに引き取ってもらう

想像以上だった、実家の中のモノの量

想像以上だった、実家の中のモノの量

いざ始めてみると、思っていた以上に、家の中はモノとストックであふれていました。

タオル、石鹸、サランラップ、シャンプー。引き出物。私が子どもの頃に書いた作文……どれだけあるのか把握するだけでも、ひと苦労。

箪笥の中身をすべて出し、素材ごとに分別し、回収日に合わせて少しずつ出していきました。私は、 「1回の回収で3袋まで」と上限を決め、ご近所の迷惑にならないように、根気よく続けました。想像以上の量で、終わりが見えない作業に思えたのが、正直なところです。

「即決しない」と決めた、思い出の品の扱い方

「即決しない」と決めた、思い出の品の扱い方

ひな人形、アルバム、貴金属、本。簡単に処分できない思い出の品は、とりあえず自宅に車で運びました。

「思い出の品は、後でゆっくり考える」そう決めたのです。

昔のアルバムは分厚く、台紙は重いのに、写真はまばら。写真は1枚ずつはがし、テーマごとにまとめてスマホで撮影。LINEのアルバム機能に保存しました。子どもの頃に描いた絵や卒業アルバムも写真に撮り、実物は処分。写真は外出先でも見られるようになり、旧友と会ったときに一緒に見て、笑うこともあります。

ひな人形やこけしなど、「顔のあるもの」の処分は、特に迷いました。お寺での供養や寄付も考えましたが、ご縁の先を見つけられず、心が痛みながらも手放すことに。人形を一体ずつ拭き、すべてを並べ、子どもたちと一緒に眺めて、しっかりお別れをしました。これは、想像以上に心が痛みました。

一番頼りになったのは、自治体の粗大ごみだった

一番頼りになったのは、自治体の粗大ごみだった

テーブル、ソファー、植木鉢、物干し竿、炊飯器、カーペット。自分で庭に出せるものは、自治体の粗大ごみに出しました。自治体のごみ処分は、とにかく料金が安く、本当に助かりました。

業者に頼んでわかった、「お金をかける価値がある場面」

業者に頼んでわかった、「お金をかける価値がある場面」
業者さんの見積もり

当初、すべてを業者さんにお願いしようとした 「まるっと片付け」の見積もりは、32万円。念のため、別の業者にも見積もりをお願いすると、その業者さんは数点を買い取り査定してくれました。

結果、処分費は9万円。もちろん、こちらの業者さんにお願いしました。行政の粗大ごみに出せない大物家具を運び出してもらえたり、分別に迷うスプレーやペンキをまとめて引き取ってもらえたときは、本当に助かりました。業者さんにお願いすると、片付けのスピードは何倍にも上がります。

冷蔵庫はフリマサイトで。洗濯機や大きな家具は、地元の譲り合いサイトで、使ってくれる方が見つかりました。

買取は「まとめて」ではなく「分ける」が正解だった

買取は「まとめて」ではなく「分ける」が正解だった
Graphs / PIXTA

買取業者さんは、3社にお願いしました。

着物、毛皮、貴金属、食器、メガネ、バッグ。業者さんごとに、得意分野がまったく違います。それぞれの会社が「引き取れるもの」を見極めながらお願いしました。開封済みのお酒や香水、眼鏡まで買い取ってもらえたのは、正直、驚きでした。

そして、片付けが終わると、次に立ちはだかったのは「リフォーム問題」でした。

次回は、リフォーム費用を100万円以内に抑えるために決めた「お金をかける/かけない」の線引きを、具体的にお伝えします。

HALMEK up編集部
HALMEK up編集部

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