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2023.12.312020年09月10日
随筆家・山本ふみこ流 エッセーを書くポイント #5
書けない! 時間ない! 困った時のエッセーの書き方
人気随筆家の山本ふみこさんを講師に迎えて雑誌ハルメクが毎月開催している、エッセーの書き方講座。今回は「いざ書こうとしたら全然思いつかない」「書くのに時間がかかり過ぎる」という誰もが経験のある困りごとへのアドバイス。必見です。
随筆家の山本ふみこさんとは?
1958(昭和33)年北海道生まれ。自由学園最高学部卒業。出版社勤務を経て独立、現在に至る。家事や片付け、家族との会話など暮らしにまつわるエッセーにファン多数。著書に『忘れてはいけないことを、書きつけました。』(清流出版刊)、『家のしごと』(ミシマ社刊)他。
ハルメクでは「だから、好きな先輩」を連載中。またエッセー講座の講師を2年にわたり務めている。東京都武蔵野市教育委員。
動画で紹介:「書けない!」「時間がない!」そんなときは
いざ書こうとしたら、書くことを全然思いつかない。好きで始めたことだけど時間がかかり過ぎる。今回は、誰もが経験したことのある困りごとに山本さん流のアドバイスを贈ります。
「全然書けない。どうしたらいいの!? と頭をかきむしること、ありますよね」と山本さん。
「そんなときは、出されている課題をブツブツつぶやきながら、どうか何か思いつかせてください、と自分に頼んでみてください。すると何かがキャッチできるんです。
それは、みなさんの中にはたくさんのものがすでに重なって置かれているからです。記憶も、経験も、夢も、いろんな毎日のこともありますよね。そういうものが、私をお書きなさい、と飛び出してきてくれるはずです。
また、いくら好きで始めたことでも、そこまで時間はかけられません。そういうときは、私は2時間でこれを仕上げます、と自分の脳に言い聞かせてみてください。すると、ちょっとはみ出すことはあるにしても、だいたい思った通りに書き上がるんですね。私はいつも言い聞かせています。
自信がないわ、とか、初めてだから、と思わずに、自分に自信を持って書いてください、ということを申し上げました。
自分の中に書かれたいと待っているものがたくさんあるんです。それから、みなさんの周りには、みなさんを応援したいと思っているものもありますよ」
人気イベント「山本ふみこさんのエッセー講座」の魅力
経歴も年齢も立場もさまざま。共通点は「書きたい」という思い。そんな女性たちが毎月1回集まり、半年かけてエッセーの書き方を学んでいく講座です。
参加者は毎月1つ、エッセーを書いて提出。そのすべてを山本さんが添削し、コメントを付けて返してくれます。それはまるで参加者と山本さんの交換日記のようなやりとりです。
講座当日には、優れたエッセーを山本さんが選び、書いた本人に朗読してもらいます。参加者は仲間たちの作品に力づけられたり、ヒントをもらったり……。お互いに刺激を受け合いながら、書くのに大切なことを学んでいきます。
女性たちが自由に、楽しく、機嫌よく書くことを学ぶこの講座を、山本さんは心の中で「奇跡の教室」と感じているそうです。
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