落ち込んだときも、いつもの毎日も!

【前】浅田美代子が語る!人生後半を楽しく過ごす秘訣

公開日:2024.09.06

更新日:2024.09.08

「うみべの女の子」のウエダアツシ監督が、異なる世代の女優4人を主演に迎えたウェブ映画「ミライヘキミト。」。出演した浅田美代子さんに、きらめく青春とおいしいごはんを描く本作の魅力とともに、人生を楽しく笑顔で過ごす秘訣を伺いました。

海辺の小さな町に住む家族の物語

海辺の小さな町に住む家族の物語

「ミライヘキミト。」では、海辺の小さな町に住む渡利家の悲喜こもごもを4話に分けて丁寧に描かれていきます。祖母の海役を演じた浅田さんをはじめ、次女役の川島鈴遥さん、長女役の平祐奈さん、母役の西田尚美さんら4人のヒロインが、それぞれのライフステージで悩んだり、立ち止まったりしながらも、未来へと進む姿は幅広い世代から共感を呼びそうです。

また、TBSドラマ「VIVANT」や映画「ゴールデンカムイ」など多くの作品に携わってきたフードコーディネーターのはらゆうこさんによるおいしそうな料理の数々や、美しい海辺の風景にも心が洗われていきます。

改めて感じた!ホームドラマって面白い

改めて感じた!ホームドラマって面白い

―まずは、脚本を読んだ感想から聞かせてください。

浅田美代子さん(以下、浅田美代子)
今の時代は核家族化されていて、大人数の家族で食卓を囲むようなことが少ないだけに、そういう家族の大切さがとてもよく現れている物語だなと思いました。

―演じた祖母・海さんについてはどう捉えましたか?

浅田美代子
いちいち何かに口出しするわけではないけど、すべてをちゃんとわかっていて、本当に家族に対して愛があるなと思いました。孫は孫でかわいいし、いつまでたっても出世しない息子にも愛情を注いでいますから!

本当の家族みたいになれた!心地良い撮影現場

本当の家族みたいになれた!心地良い撮影現場

―渡利家は、斉藤陽一郎さん演じるお父さんも含め、和気あいあいとした雰囲気がとても楽しそうでした。

浅田美代子
今回の共演者は、全員がお互い初めてぐらいの人たちが多かったのですが、現場で急速に仲良くなれました。

みんなで食卓を囲んだことで、お芝居じゃないような楽しい雰囲気が出たのかな? 本当の家族よりも“家族感”が出ているくらい仲良くなれました。

―充実の朝ご飯を食べている一家がとても楽しそうでした。

浅田美代子
撮影終了をかけられた後も、その場に残ってみんなでご飯を食べ続けていたくらい。私の一番のお気に入りは釜揚げシラス丼ですが、本当にどれもこれも全部おいしかったです!

文句ばかりは面白くない!どうせなら楽しく生きた方がいい

文句ばかりは面白くない!どうせなら楽しく生きた方がいい

―劇中に挿入された「青春とは人生のある時間をさすのではなく、心の状態をいうのだ」というサミュエル・ウルマンの詩がとても印象的でした。

浅田美代子
本当にその通りだなと思いました。80代になっても青春は青春だし、10代だけが青春じゃない。だから「もう年なんだから」みたいな考え方はしない方がいいですね!

―いつまでも若々しい浅田さんも、常に楽しく青春しているような印象を受けますが。

浅田美代子
やっぱり楽しい方がいいじゃないですか。だからなんでも面白がることって大事ですね。重箱の隅をつつくように「ここがつまんない」とかなんとか文句ばかり言っていたら面白くないですよ。どうせなら楽しく生きた方がいいんじゃないかなと思っています。

若い時は若さでいくらでもかわいくできるけど、年を取っていくと、人に意地悪したりいつも文句を言ったりしている人は、そういう顔になっちゃいますから。眉間にシワが寄っちゃうし(笑)。それに笑っていた方が健康でいられると思いますよ。

落ち込んだときこそ、敢えて人に会い人生を面白がる

落ち込んだときこそ、敢えて人に会い人生を面白がる

―いつも楽しそうな印象を受ける浅田さんですが、そんなふうに過ごすようになった転機などがあれば教えてください。

浅田美代子
周りにいる方から、いろんなことを教わった気がします。明石家さんまさんの番組に出ると、楽しいし面白くていろんな刺激も受けるし、亡くなった樹木希林さんからも「なんでもかんでも面白がればいい」と言われていましたが、本当にそうだなと思っています。「仕事が嫌だなと思うんじゃなくて、面白がればいいんだよ、美代ちゃん」とよく言われていたので、いつの間にかそうなっていました。

―やはり笑いや何事も面白がることは大切ですね。

浅田美代子
本当にすごく大事なこと。例えばすごく嫌なことがあって落ち込んでいたとしても、家に引きこもるのではなく、仲の良い友達と会ってしゃべっていると、いつのまにか笑いに転換できる自分がいたりするじゃないですか。

ふさぎこんでいても何にも解決しない。病気になっても笑っている人ほど治りが早いと言われているし、本当に笑うことで、何かいい効果が出るんじゃないかと思います。

―落ち込んだりしたときこそ、敢えて人に会うようにしているんですね。

浅田美代子
私はそうです。でも、会ってお互いにずっと愚痴ばかり言っているのはあまり良くないなと。だから一緒にいて楽しい人と会ってほしい。ちょっとしたことで笑えると「こんなことで悩んでることないな」と気が晴れるから。

また、うちには犬がいるので、その子たちに救われている部分もあります。彼らは無償の愛を注いでくれるから、「おかえり、おかえり!」と足をパタパタさせて迎えられると、こっちも「ただいま!」と笑顔になれますから。常に笑っていたいですね!

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浅田美代子プロフィール

あさだ・みよこ 東京都生まれ。女優。73年、ドラマ「時間ですよ」でデビュー。劇中で歌った「赤い風船」が第15回日本レコード大賞新人賞を受賞し、一躍人気アイドルに。その後「寺内貫太郎一家」シリーズなど数多くのドラマに出演。映画の主な出演作は「釣りバカ日誌」シリーズ(94~2009年)、「エリカ38」(19年)など。25年放送のNHK連続テレビ小説「あんぱん」に出演予定。

「ミライヘキミト。」

公式YouTubeにて無料配信中
監督・脚本:ウエダアツシ出演:川島鈴遥、平祐奈、西田尚美、斉藤陽一郎、福山翔大、福松凜、カトウシンスケ、浅田美代子ほか
公式サイト:miraiekimito.com
公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@miraiekimito

取材・文=山崎伸子 編集=鳥居史(ハルメク365)

ハルメク365編集部

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