小泉今日子が演出! 阿部サダヲがゲスト出演

俳優・小林聡美!即・完売した初の昭和歌謡コンサート

公開日:2024.08.14

俳優・小林聡美さんが2024年4月、初コンサート「小林聡美 NIGHT SPECTACLESチャッピー小林と東京ツタンカーメンズ」を開催。即売切れとなった伝説のコンサートの裏話とライフスタイルについてインタビューしました。

俳優・小林聡美!即ソールドアウトした「初の昭和歌謡コンサート」とは?

人生初の昭和歌謡コンサート!演出は小泉今日子でチケットは即完売

WOWOWがお届けする俳優によるコンサート「NIGHT SPECTACLES」シリーズの第二弾に登場した小林聡美さん。演出は小泉今日子さん、ゲストは阿部サダヲさんという豪華なメンバーによるコンサートが2024年4月に行われ、チケットが即完売となる大盛況でした! 
歌手・チャッピー小林としてステージに立った小林聡美さんに、まず初挑戦のコンサートについて伺いました。

軽い気持ちで引き受けた!小泉今日子さんが演出

―人生初のコンサートに挑戦することになったのは、どういう経緯だったのでしょうか?チケット発売後、すぐに完売で大盛況だったようですね!
    
小林聡美さん(以下、小林さん)

舞台「阿修羅のごとく」の公演中に、その舞台のプロデューサーから歌のお仕事のお話をいただいたんです。そのときのプロデューサーの口調があまりにさりげなくて深刻な感じではなかったので「コンサートはやったことがないし、1回くらいやってもいいかな」と。それであまり深く考えず「やらせていただきます」とご返事しました。

―悩み抜いたわけではなく、わりとサクッと決められたんですね。今回、演出は小泉今日子さんですが、小泉さんが演出を担当することになったのはなぜでしょう?

小林さん
私は、歌の世界のことはまったく知らないので、コンサートをやるにしても、どういうことから始めていいのか、手順も何もわからなかったんです。だから、歌の世界をよく知る人にサポートしていただきたいと思い「演出の方がいてくださると、私はすごく助かります」と相談したところ、スタッフの方から「小泉今日子さんにお願いしましょうか」と提案があり、ぜひ!ということで、小泉さんに参加していただくことになりました。

ラクダのタイムマシーンに乗ってきたチャッピー小林

―コンサートは昭和歌謡がメインですね。「お祭りマンボ」「ブルー・ライト・ヨコハマ」などの大ヒット曲は懐かしく、初めて聴く曲はとても新鮮でした。どう選曲したんですか?

小林さん
本当にたくさんの歌謡曲が候補にあがりました。皆さんがよく知っている昭和を代表するような曲もあったのですが、私自身は自分が生まれる前くらいの歌謡曲が好きなんです。

「こういう素敵な曲もあるんですよ〜」という感じで皆さんにも聴いていただきたいと思いました。小泉さんやスタッフの皆さんも、面白がってくださり、みんなで選曲をして、セットリストを作成していきました。

―コンサートは衣装も可愛かったですし、チャッピー小林という名前もインパクトがありました。もしかしてチャッピーは、小林さんの知られざるニックネームとか?

小林さん
ニックネームではなく、スタッフと話し合っていく中で、「チャッピー小林」という提案が(笑)。私は俳優なので、小林聡美としてステージに立つよりも、チャッピー小林というキャラクターを作ってステージに立つ方がやりやすいと思ったので。

「ラクダのタイムマシーンに乗ってやってきたチャッピー小林」という設定があれば、歌手としての初めてのステージも緊張せずなんとか乗り切れると。だからずっとチャッピー小林を演じている感じもありましたね!

自分のコンサートの映像は…薄目で見ました(笑)

―コンサートに向けて、準備はどうされていたのですか?

小林さん
まずは歌詞を覚えて、喉に負担のない歌い方を練習しました。何しろ初めての経験なので、個人的に何をどう準備したらいいのかわからず、それくらいしか思い浮かばなくて。

先生についてボイストレーニングもしていましたが、他の仕事と並行して準備していたので、なかなか充分な時間もとれず、基本的には家で歌ったり、粛々と準備していましたね。

―コンサートが近づくにつれて、緊張して怖くなったりしませんでしたか?

小林さん
はい、考えると怖くなるので、なるべくコンサートのことは考えないようにしていました(笑)。

―コンサートは2024年8月24日にWOWOWで放送・配信されますが、小林さんはご自身のステージをあらためてご覧になっていかがでしたか?

小林さん
正直私は、ドラマや映画と同じで、自分が出演している作品はあまりじっくり見たくないんです。いろいろ反省しちゃうので、薄目でこっそりな感じです(笑)

でも、映像ではステージ全体の雰囲気が見られたのはよかったですね。ステージではバンドの方たちに背を向けて歌っているので、どんな風に演奏しているのかわからないんですよ。映像だと観客の皆さんと同じように、バンドの方たちが楽しそうに演奏している姿が見られて、とても面白かった!

―俳優としてお芝居でさまざまな表現されていますが、同じ表現でも、歌とお芝居ではかなり違うものですか?

小林さん
俳優は、セリフで物語の世界を形作っていくので、とても責任を感じながらやっています。だから舞台はとても緊張するんです。

コンサートも歌の世界を表現していくことに変わりはないのですが、仮に歌詞を間違えたりしても、それは私だけの失敗で、コンサートの世界観を崩してしまうところまではいかないと思うんです。そういうところが、舞台の緊張感やプレッシャーとはちょっと違うと感じました。

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小林聡美(こばやし・さとみ)さん

1965年5月24日生まれ。東京都出身。
82年、主演映画「転校生」で第6回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。88年、ドラマ「やっぱり猫が好き」も話題になった。そのほかの出演作として、映画「かもめ食堂」(2006)など。最新作のドラマ「団地のふたり」(NHK BS)が2024年9月放映予定。エッセイストとしても活動しており、著作も多数。最新刊は「茶柱の立つところ」(文藝春秋刊)

特集「あつまれ!夏の小林聡美祭り」

放送期間:2024年8月19日(月)〜8月24日(土)
映画「キリコの風景」(1988)「めがね」(2007)など全5作品ほか、舞台「阿修羅のごとく」(2022)、小林聡美の初のコンサート「チャッピー小林と東京ツタンカーメンズ」も放送・配信。
WOWOWオンデマンドでは映画「ゴジラVSモスラ」(1992)連続ドラマW「パンとスープとネコ日和」(2013)ほか、全5作品を配信中。

取材・文=斎藤香 写真=中村好伸・三浦憲治(舞台写真) 編集=鳥居史(ハルメク365)

ハルメク365編集部

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