頭痛、吐き気、だるさ…食品でつらい二日酔いを楽に!

二日酔い解消・予防に効く食べ物&飲み物一覧!

公開日:2023.02.26

二日酔いのつらい症状の解消や予防に効く食べ物&飲み物をご紹介!アルコールの飲み過ぎによる二日酔いはさまざまな原因が複雑に絡み合って起こります。頭痛、吐き気、胃もたれ、胸焼け、倦怠感など、つらい症状は食事で早めに改善しましょう!

二日酔いが起こる原因

二日酔いは、アルコールの飲み過ぎによって引き起こされます。

しかし、どのようにして二日酔いが起こるのかという詳細なメカニズムはまだ明らかになっておらず、以下のようないくつかの原因が複雑に絡み合って起こると考えられています。

  • 脱水状態
  • 胃腸障害
  • 有害物質(アセトアルデヒド)の蓄積
  • 低血糖、ホルモン異常
  • 軽度の離脱症状
  • 電解質異常や酸塩基平衡のアンバランス
  • 炎症反応
  • アルコールに含まれる不純物の影響 など

アルコールには「脳の働きを麻痺させるような働き」があり、お酒を飲むと眠くなるのはこのためです。一方で、アルコールには「覚醒作用」もあります。そのため睡眠の質が低下し、体がしっかりと疲労を回復させることができず、だるさが起こります。

二日酔いを解消するために必要なこと

二日酔いを解消するために必要なこと

二日酔いの原因としてはさまざまなことが考えられますが、吐き気や頭痛などのつらい症状を改善したい場合には、以下のような対策を取るといいでしょう。

  • 脱水症状を改善する
  • 有害物質(アセトアルデヒド)の分解を促す
  • 低血糖状態を解消する
  • 肝機能回復を促す

ここからは、それぞれの対策について詳しく解説していきます。

脱水症状を改善する

アルコール類には利尿作用があり、体内から水分を排出してしまいます。体の中の水分量が少なくなると、それに伴って体内のアルコール濃度が高まり、頭痛や倦怠感、めまいなどの症状が起こります。

体内から5%ほど水分が失われると、頭痛が起こるといわれています。

アルコールによる脱水も、二日酔いのだるさの原因です。そのため、まずは水を飲むなどして、体から失われた水分を補給しましょう。

有害物質(アセトアルデヒド)の分解を促す

お酒を飲むと、体内でアルコールが分解される際に「アセトアルデヒド」という物質が発生します。

アセトアルデヒドが代謝しきれず、体の中で増加すると、二日酔いの代表的な症状として知られる頭痛・吐き気、気持ち悪さ、動悸などが起こります。

二日酔いを早めに解消するためにも、アミノ酸、ビタミンB12が入っている食品を取ってアセトアルデヒドの分解を促すといいでしょう。

低血糖状態を解消する

お酒を飲み過ぎると、低血糖状態になることがあります。低血糖も二日酔いの原因の一つであるため、ご飯や麺類などで糖質を補給するのもおすすめです。食欲がなければジュースでもOKです。

肝機能回復を促す

アセトアルデヒドの発生を抑えるためには、肝機能の回復を促す必要があります。肝臓の働きを助けるアミノ酸、ビタミンB1、オルニチンなどが含まれる食べ物を摂取するのもおすすめです。

二日酔いのときに摂取したい栄養素

二日酔いのときに摂取したい栄養素

ここからは、二日酔いのときに摂取したい栄養素をご紹介します。

ビタミンB1

ビタミンB1は、糖質の代謝を促進してエネルギーを生み出す、疲労回復、皮膚や粘膜を正常に保つなどの役割を持ったビタミンで、チアミンとも呼ばれます。

体の中でアルコールを分解する際にビタミンB1が大量に使われるため、二日酔いのときは積極的に摂取したい栄養素です。ビタミンB1が足りなくなるとだるさにつながることがあり、二日酔い予防にもおすすめです。

糖質

アルコールの分解には糖質も使われます。低血糖は二日酔いの原因の一つであるため、無理なく食べられそうであれば糖質を摂取しましょう。

カフェイン

アルコールを飲むと血管が拡張し、脳にある神経が圧迫されて頭痛が起こることがあります。カフェインには、血管収縮作用があり、頭痛の軽減が期待できます。二日酔いによる頭痛があるときは、カフェインを摂取するのもおすすめです。

二日酔いに効く食べ物

二日酔いに効く食べ物

ここからは、二日酔いに効く食べ物をご紹介します。

未精製の穀類

玄米、胚芽米、全粒粉など未精製の穀類にはビタミンB1が豊富に含まれており、二日酔いのときにおすすめのメニューです。

フルーツ・サラダ

フルーツに豊富に含まれるビタミンCには、頭痛や倦怠感の原因となる体の炎症を抑える効果があります。肝臓でアルコールを分解する際にも、ビタミンCが必要です。

フルーツは水分も多く含まれるため、脱水症状の軽減効果も期待できます。糖質の多いフルーツは二日酔いを改善したいときにぴったりの食べ物です。中でも、渋み成分のタンニンが体内の有害物質の排出に役立つ柿が特におすすめです。

無理せず食べられそうであれば、ビタミンが豊富なサラダもおすすめ。アルコール分解に必要なビタミンB1も摂取できるでしょう。

しじみ・あさりの味噌汁

味噌汁は、脱水を改善するためにもおすすめです。中でも、しじみやあさりの味噌汁にはタウリンが含まれており、肝機能向上、肝臓の修復補助などの効果が期待できます。

また、しじみにはオルニチンが多く含まれ、肝機能を向上させる効果が期待できます。

納豆や豆腐

大豆にもビタミンB1が豊富に含まれています。ビタミンB1が豊富な食品の代表ともいえるのが豚肉ですが、二日酔いのときに豚肉を食べるのは厳しい……というときは、納豆や豆腐などがおすすめです。

大豆に含まれるタンパク質が肝臓をサポートし、アセトアルデヒドの分解を促してくれます。

ヨーグルト

ヨーグルトにはタンパク質が豊富に含まれています。タンパク質から作られるアミノ酸には肝機能を高める効果が期待でき、アセトアルデヒドの分解につながります。

タンパク質豊富な食べ物の中でも、ヨーグルトは酸味があって食べやすく、食べ過ぎ飲み過ぎで荒れた胃腸を整える効果が期待できる乳酸菌も入っています。

二日酔いに効く飲み物

二日酔いに効く飲み物

ここからは、二日酔いに効く飲み物をご紹介します。

アルコールを飲み過ぎると脱水状態になるため、水分を摂取することが大切です。気持ち悪くて食事ができない場合でも、水分補給はしっかり行いましょう。

スポーツドリンク

スポーツドリンクは、水分だけでなく電解質(イオン)の補給もスムーズに行えます。二日酔いの脱水のときにぴったりの飲み物です。

野菜ジュース、フルーツジュース

食べるのが難しいときは、野菜ジュース、フルーツジュースでビタミンやミネラル、糖質を補給するのもおすすめです。

豆乳

時間がないときや、固形物を食べるのは厳しそうなときは、大豆製品の一つである豆乳でもタンパク質を効果的に摂取できます。

栄養ドリンク

二日酔いのときは、肝機能の働きを高める効果のあるタウリンが配合された栄養ドリンクもおすすめです。コンビニやスーパーなど、どこでも手軽に手に入ります。

「クルクミン」というポリフェノールの一種が豊富なウコンが含まれる栄養ドリンクなどもあります。

コーヒーや紅茶、緑茶

コーヒーや紅茶、緑茶にはカフェインが豊富に含まれています。

ただし、カフェインの取り過ぎはNGです。カフェインには利尿作用があるため、飲み過ぎると逆に脱水症状が進んでしまうことに。飲み過ぎないようにしましょう。

コンビニで買える二日酔いにおすすめの食べ物・飲み物

以下は、コンビニで買える二日酔いにおすすめの食べ物・飲み物です。

  • 梅干しおにぎり、納豆巻
  • 味噌汁
  • 豆乳
  • フルーツ・サラダ
  • コーヒーや紅茶、緑茶
  • ヨーグルト
  • スポーツドリンク
  • 野菜ジュース、フルーツジュース

二日酔いの改善効果が期待できる食べ物や飲み物は、コンビニでもたくさん販売されています。

おにぎりを選ぶ場合、玄米や雑穀入りのものを選ぶとビタミンB1の摂取につながります。具材は肝機能の働きを助ける効果が期待できる、クエン酸が含まれる梅干しがおすすめ。糖質とタンパク質が同時に取れる納豆巻きも、比較的さっぱりしていて食べやすいメニューでしょう。

コンビニにあるカップの味噌汁も手軽に利用できて便利です。味噌汁の中でも、肝機能を高めるオルニチンが含まれるしじみの味噌汁や、ビタミンB1が豊富な豚肉が入った豚汁がおすすめです。

二日酔いに効く市販薬

どうしても二日酔いがつらい場合は、市販薬を活用する手もあります。症状によってもどの薬がいいかは異なるため、ドラッグストアなどで薬剤師に相談してみるといいでしょう。

  • 頭痛がある場合……解熱鎮痛剤
  • 吐き気、胃もたれ、胃のむかつき、胸焼けなど胃の不快感がある場合……胃薬、整腸剤
  • 食事からのビタミン摂取が難しい場合……ビタミン剤

二日酔いを予防するポイント

二日酔いを予防するポイント

ここからは、二日酔いを予防するポイントをご紹介します。

空腹の状態でお酒を飲まない

お腹が空いている状態で飲み始めると、アルコールの吸収が早くなります。二日酔いを避けるためにも、お酒を飲み始める前に軽く何か食べておくのがおすすめです。

また、おつまみメニューに多い脂っこい食べ物は、胃酸の過剰分泌につながり、二日酔いの気持ち悪さを強くしてしまう原因になります。脂っこいメニューばかりに偏らないようにすることが大切です。

二日酔いを予防する食べ物・飲み物を取る

以下のような二日酔いを予防する食べ物・飲み物を取るのも効果的です。

  • 肉や魚
  • 魚介類
  • 豆腐や枝豆
  • 大根おろし など

お酒を飲んでいるときは、お酒と同じ量の水を一緒に飲むと脱水予防になります。また、アルコールを分解する肝臓の負担を減らすこともできるため、二日酔い予防に効果的です。

その他、タンパク質が豊富に含まれる肉や魚、豆腐や枝豆もおすすめ。肝臓の働きをサポートするタウリンが豊富な魚介類には、アセトアルデヒドの分解をサポートする他、脂肪肝の予防や肝臓細胞の保護など、お酒好きの人に嬉しい効果が期待できます。

大根おろしにはビタミンCが豊富に含まれており、アセトアルデヒドの分解をサポートしてくれます。

二日酔いは予防がカギ!食べ物・飲み物で対策を

二日酔いは脱水症状、アセトアルデヒドの蓄積、低血糖、胃腸障害など、さまざまな原因が複雑に絡み合って起こるといわれています。解消のためには、食べ物・飲み物でこれらの原因にアプローチするのも有効です。

吐き気が強いなど固形物を食べるのが難しい場合は、無理はしないようにしましょう。ただし、脱水症状にならないように水分摂取はしっかり行う必要があります。

※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。

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