- ハルメク365トップ
- 美と健康
- 健康
- フェムテック!あんぽ柿からデリケートゾーンケアが?
近年話題のフェムテック。意外にも、福島県名産の「あんぽ柿」との間につながりがあることをご存じですか?実はその製造工程で廃棄されてしまうものがデリケートゾーンケアに役立つとのこと。詳しく紹介していきます!
まるで高級ゼリー!国見町名産「あんぽ柿」の製造工程で廃棄されるものは?
無数に連なる柿、柿……!圧巻の光景ですが、こちらは福島県国見町の名産「あんぽ柿」の製造過程。江戸時代から受け継がれていた技で一つずつ手作りされる伝統の味ですが、実はこちら、今話題の「フェムテック」に強くかかわっていることをご存でしょうか?
あんぽ柿は、福島県の東北地方・伊達郡を発祥とした干し柿の一種です。オレンジ色の柿が一面に干してある光景が有名ですが、この鮮やかなさの秘密は“燻製”にあります。燻製することで柿の変色を抑え、美しいオレンジ色のあんぽ柿が出来上がるのです。
あんぽ柿にもっとも適した熟度の状態を見極め、収穫。さらに形・サイズを選別しながら、一つ一つ皮をむいていきます。
干し柿専用のロープに、丁寧に吊るしていきます。
どの工程も、熟練の職人さんたちが心をこめて作業しています。
出来上がった干し柿は、一般的にイメージされるような干し柿とは別物!筆者もいただきましたが、みずみずしく重みのある果肉はゼリーのような食感。自然な甘さがギュッと凝縮されています。この伝統ある逸品に、すっかりファンになってしまいました。
実はこちらのあんぽ柿、製造工程の中で“ちょっともったいない”と感じるものが……。
そう、こちらの“柿の皮”です。大量にむかれた皮は、このあと農園の肥料になるか、廃棄される道を辿ってきました。
そこに注目したのが、地域活性化の活動を進めていた小林味愛(こばやし・みあい)さんでした。
「あんぽ柿」とフェムテックをつなげた小林味愛さん
国家公務員として働いた後、民間企業で地域活性化に関わるコンサルティングをしていた小林さん。
東京出身の小林さんが、福島県とのご縁に恵まれたのは、2011年のこと。地域の方々の温かさや土地に根付く文化、自然……すっかり福島県に魅了され、一時期は住まいを福島に移したほどでした。
同時期に妊娠・出産したこともあり、「女性の体 のための商品を作りたい」と考えていたと言います。
「フェムテック(女性の健康にまつわるさまざまな悩みをテクノロジーで解決する製品やサービスのこと)という言葉がだいぶ広まってきましたが、外国に比べてまだまだ日本は遅れているんです。日本ならではのモノ・技術を使って何か作れないかと、さまざまな方からお話を伺い、模索してきました」と小林さん。
「その中で40~60代くらいの女性から『デリケートゾーンが気になる』というお話をたくさん伺いました。『気になって歩けない』いう方も少なくありません。お悩みの大きな原因が“デリケートゾーンの乾燥”だと知りました。
閉経が近づくと、どうしても潤いをくれる女性ホルモンの分泌が減ってきて、乾燥するんですね。体にボディクリームを塗るのと同じように、デリケートゾーンも保湿が必要なんです。
でもデリケートゾーンはとても繊細で、成分の吸収率は体の約40倍ということも聞きました。そのため、使う保湿剤もデリケートゾーン専用のものが必要だと痛感し、開発を決めました」
そこで小林さんが着目したのが、前述の「あんぽ柿の製造工程で廃棄されていた柿の皮」です。
「柿の皮は栄養価が高い部位ですが、あんぽ柿を作る柿の皮は、日本に1000種類ほど ある柿の中でも特にポリフェノール、タンニン、ビタミン類など、肌にいい成分が豊富なんです。しかも果物なので体にもやさしい。なのに あんぽ柿を作る際、大量に廃棄されてしまうのは本当にもったいない……!この柿の皮を活用しない手はない、と思いました」
柿の皮エキスに加え、植物由来成分を厳選。さらに国内製造にこだわり、3年かけてデリケートゾーンに特化したスキンケアシリーズを完成させました。
「自分をいたわる」ことが社会貢献に!
小林さんは現在、東京と福島を行き来しながら、デリケートゾーンのケアの啓蒙、そして福島県のPR に努めています。
「デリケートゾーンは、“自分の心と 体を知るバロメーター” 。50代以降の方だとデリケートゾーンをケアする発想自体がない方も多いのですが、1日10秒でもケアすることで変化があるし、将来の不安を予防することもできます。多くの女性に、そうした『自分を大事にする習慣』をつくってほしいです」と小林さん。
「最近は国見町の生産者さんたち も『フェムテックだっけ、名前覚えたよ』なんて笑顔で言ってくれます 。福島の役に立ち、そして女性が元気に活躍する社会のために貢献できたら、こんなにうれしいことはありません」(小林さん)
「フェムテック」「食品廃棄」「地域の活性化」。それぞれバラバラな問題に思えてしまいますが、それらを大きくつなぐきっかけは「自分の体へのいたわり」。
忙しい毎日で自分をおろそかにしがちですが、 自分を大切にするという小さな一歩から、社会貢献に つながっていくのかもしれません。
取材・文=水野愛(ハルメク健康と暮らし編集部)写真=渡辺裕之
■関連記事
デリケートゾーンのムズムズ(※1)、ニオイに!
湯上がり10秒、塗るだけの保湿ケア「フェミニンオイル」。べたつかず、心地いいうるおい続く!
「デリケートゾーンにオイルをぬって大丈夫? ベタベタして不快にならない?」そんな方のためにハルメクがたどり着いた専用オイルは、べたつきのないサラッとしたぬり心地が特長です。高い美肌効果のある柿の皮エキスに着目し、厳選した植物由来成分を配合。安心して使えるシンプルな処方にこだわりました。
■ご使用方法
1.お風呂上がりに手のひらに1~2プッシュします。
2.指につけながら、外陰部にやさしく塗っていきます。
3.慣れてきたら入浴前にもぬると、よりうるおいがキープできます。
■植物由来成分を厳選して配合。日本製で天然由来100%は希少!
ポリフェノール、タンニン、ビタミン類など、栄養豊富な柿の皮のエキスに、厳選した質のいい植物由来成分を配合。デリケートゾーンのケア用品は外国産が主流ですが、国内製造にこだわり、品質管理も徹底しています。
■廃棄予定の柿の皮を再利用。環境や地域産業にも貢献。
福島県国見町の生産者のみなさまの協力のもと、名産・あんぽ柿を製造する際に出る“柿の皮”を再利用しています。
●石油系界面活性剤・鉱物油・防腐剤・合成香料不使用!
●フランキンセンス・クロモジ・お茶の葉・ホホバ・柚子・ティーツリー(※2)
●安心の日本製!
※1:乾燥による ※2:すべて保湿成分
-
子に遺すべき資産は?
「現金」か「不動産」か…どっちが得?メリット・デメリットは?相続や親族間のトラブルに悩まされないためにしておくべき準備とは -
突然の我慢できない尿意
実は多くのハルメク世代が悩んでいる「尿トラブル」…中には上手に対策をしている人も!気軽にできる対策って? -
個人情報管理できてる?
銀行口座・保険・クレジットカードなど、「デジタルの情報」をきちんと管理できていますか?煩雑にしていると思わぬ落とし穴が… -
お金の管理が簡単に!
三井住友銀行アプリに「シンプルモード」が新登場!スマホ操作が苦手な人でも簡単に使える便利機能が満載です! -
認知症セルフチェック
「もの忘れが増えた」「名前が思い出せない」という症状に心当たりがある方は要注意!それ、「認知機能のレベル低下」が原因かもしれません… -
健気な姿がかわいい!
「思わず笑顔になる」と巷で話題の「永遠の2歳児・ニコボ」!ハルメク世代の2人に、ニコボとの生活にハマる理由をお聞きしました! -
生前親に●●聞き忘れると
老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは… -
50代~お金の増やし方
将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか? -
60日で英語が話せる!
英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは? -
今なら無料でお試し!
将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます! -
おひとり様の備えはOK?
この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生! -
50代から1日1分脳トレ
認知機能を衰えさせないためには、早い時期から「脳を活性化」させることが大切。脳トレ効果がグッとアップするコツって?