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- 放置はNG!50代以降の女性の目が疲れる4大原因
50代以降の女性は目が乾く、しょぼしょぼするなどのトラブルが増えると、梶田眼科院長の梶田雅義さん。まずは自分の目が疲れていないか「目の疲労度チェックリスト」を確認しましょう。50代以降の女性の「目の疲労」4大原因について解説します。
「目の疲労度チェックリスト」で今すぐ確認!
目が乾く、しょぼしょぼする、目の奥が痛む……。最近、そんな目の疲れを訴える人が急増していると、梶田さんは警鐘を鳴らします。
こんな人は目が疲れている可能性が大!
- 肩こりや頭痛がする
- 目がしょぼしょぼする、乾いている
- 外出する機会が減った
- スマホやパソコンを見る時間が増えた
スマホ目や老眼…疲れ目の原因はさまざま
「スマートフォンやパソコンなどを見る時間が、かつてないほど増えています。もともと人間の目は、長い狩猟生活の歴史の中で遠くがよく見えるようにできているため、長時間近くにピントを合わせて見ることは、目にとって大きな負担。また外出が減って、遠くを見る機会が少なくなったことも、目の疲れに拍車をかけています」(梶田さん)
物を見るとき、ピント調節の役割を担っているのが、カメラのレンズに相当する水晶体。毛様体筋という筋肉が伸びたり縮んだりして水晶体の厚みを変え、遠方や近方にピント合わせをしています。
ところが、スマホなどを長時間見続けていると、近距離にピントが合ったままの状態で毛様体筋や水晶体が固まってしまうことに。この結果、ピント調節がうまくできなくなり、目が疲れてしまいます。
また、スマホに目を近づけ過ぎる、横になった状態で斜め方向から画面を見るなど、スマホの間違った使い方も目を疲れさせる大きな要因です。
この他、50代からの女性に多い疲れ目の原因は、合わないメガネやコンタクトレンズを使っていること。「遠くがよく見えるメガネやコンタクトレンズで近くを見ると、ピント調節の負担が増して目が疲れます。また50~60歳頃までは、老眼が急速に進む時期。目の状態に合った遠近両用メガネを使わないと、疲れ目がひどくなってしまいます」(梶田さん)
「よく見える」メガネと「疲れない」メガネは違う!
「遠くがよく見えるメガネは、目が疲れやすいメガネ。必要以上に度数を上げないことが重要です。また同じメガネを何年も使ううちに度が合わなくなり、目が疲れている人も。少なくとも1~2年に1回は、眼科で目の状態とメガネのチェックを」と梶田さん。
眼科でメガネの処方箋を書いてもらい、眼鏡店に持参して作ってもらうといいでしょう。
さらに50~60代以降は、「緑内障」「白内障」「加齢黄斑変性」といった目の病気も増えてきます。「病気のために見えづらくなり、一生懸命見ようとして目が疲れてしまう。疲れ目が病気の最初のサインということもありますから、気を付けて」と梶田さんは注意を促します。
50代以降の女性の「目の疲労」4大原因
- スマホなどの使用時間が長い、画面の見方に問題がある
- 目に合ったメガネやコンタクトレンズを使っていない
- 老眼が進んでいる
- 目の病気がある(緑内障、白内障、加齢黄斑変性)
次回は、梶田さんのお話に出てきた50代以降に増える目の病気「緑内障」「白内障」「加齢黄斑変性」の3つの症状と対策について詳しく解説します。
梶田雅義(かじた・まさよし)さんのプロフィール
梶田眼科院長(東京都港区)。1976年、山形大学工学部卒業。83年、福島県立医科大学卒業。同大眼科学講師、カリフォルニア大学バークレー校研究員、東京医科歯科大学医学部臨床教授などを経て、2003年から現職。日本眼光学学会理事、日本コンタクトレンズ学会常任理事の経歴もある。眼精疲労やメガネ処方などについてメディアでのコメントも多い。著書は『人生が変わるメガネ選び』(幻冬舎刊)など。
取材・文=佐田節子 イラストレーション=モリナオミ 構成=大矢詠美(ハルメク編集部)
※この記事は雑誌「ハルメク」2021年8月号を再編集、掲載しています。
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