慢性腰痛と付き合っていくには?
脊柱管狭窄症になって【前編】腰痛持ちと思っていたらある朝激痛が…
脊柱管狭窄症になって【前編】腰痛持ちと思っていたらある朝激痛が…
公開日:2026年03月24日
慢性腰痛は職業病?

20代からエアロビクスが趣味で、50歳を超えてもITを使いこなす仕事をしていた私は、老化なんて遠い未来だと思っていました。
海が見える逗子の高台に住み、昼間は東京に通い、夜は飲み歩き、週末はヨットで遊ぶ生活だったのに、一変したのが新型コロナの流行です。外出を控えて部屋にこもり、一日の大半をパソコンに向かっているうちに、腰痛持ちになってしまいました。
腰痛が脊柱管狭窄症とわかるまで

ある朝ベッドから起きると、お尻から太ももの裏側がしびれるように痛む。ちょっと歩くだけでへたり込んでしまうのはギックリ腰かと思い、タクシーで整形外科に行きました。
レントゲン写真を見た医師に告げられた病名は「脊柱管狭窄症」。腰椎内部の神経の通り道(脊柱管)が狭くなって、神経組織が圧迫される疾患で、50歳以上の人に多くみられるといいます。
完全に元に戻すことは難しいとされることもありますが、症状の改善を目指す治療が行われます。痛みを抑えるための薬物療法か、リハビリで姿勢を矯正する理学療法を行い、それでも改善しなければ手術を検討することになります。
いきなり発症する病気ではなく、予兆があったのでは?と聞かれて思い当たったのは、腰に鉄板が入ったような感覚が長く続いていたこと。整体院に通っても治らず、職業病だろうと諦めていたのです。

運動療法での予期せぬトラブル
ブロック注射をして鎮痛剤をもらい、週1で整形外科のリハビリに通う患者生活が始まりました。神経の圧迫を防ぐために足腰の筋肉を強化したほうが良いと、ウォーキングを日課にすることもすすめられました。
しかし私が住んでいる逗子は坂道と階段が多い地形で、アップダウンは腰に負担がかかります。「上り」よりも「下り」が断然きつく、太もも裏にビリビリッと激痛が走って階段を下りられません。
そこに最悪の事態が起きました。ちょっとの段差でつまずいて転倒し、利き腕の手首を骨折してしまったのです。

パソコンのキーボードを叩くのが不自由になって、ITの仕事は開店休業状態に……。他にファッション関係の仕事もしていましたが、服が詰まった重いバッグを持って移動することが困難になって、電車に乗れないのです。
働けなければ、一人住まいの広い家を維持していくこともできません。コロナ禍は過ぎたというのに、脊柱管狭窄症と骨折の同時進行は、ダブルパンチどころか八方ふさがりでした。

起死回生策として思い立ったのは、生活スタイルを一新すること。金食い虫だった持ち家を売り、年金で暮らしていける賃貸マンションに引っ越すことにしました。
狭い部屋に入らない書物や資料を捨て、パーソナルスタイリストの仕事道具だった大量の服も捨て、60代後半からの再出発を目指したのです。病気の治療を優先した、一か八かの賭けでした。次回は、引っ越した後の、思わぬ好転について。
※本記事は個人の体験に基づく内容であり、すべての人に同様の症状や経過が当てはまるものではありません。気になる症状がある場合は医療機関にご相談ください。




