
自分の尿モレタイプはどれ?
たまに尿モレがあっても、だましだまし過ごされている方も多いのでは? けれど一口に尿モレと言っても症状によってタイプはさまざま。そこで自身の尿モレのタイプがわかる簡易診断チャートをご紹介!
公開日:2024年08月07日
「治らない」と諦めない!#1
年齢とともに悩む人が増える、ひざ痛。「軟骨がすり減っている」「変形性膝関節症だ」などと言われている人も少なくありませんが、実は痛みの原因は別にあることが多いといいます。ひざ痛の本当の原因について理学療法士の園部俊晴さんに聞きました。
コンディション・ラボ所長。理学療法士。東京都立医療短期大学(現・東京都立大学)卒業。関東労災病院リハビリテーション科を経て、2017年に同ラボ開業。専門は整形外科領域のリハビリで、一般からスポーツ選手まで幅広く治療。運動と医学の出版社代表取締役社長。『園部式 ひざ痛改善メソッド』(彩図社刊)など著書多数。
ひざが痛くて階段の上り下りがつらい、スタスタ歩けない……。そんな悩みを抱えていませんか。ひざ痛は40~50代から増え始め、60~70代では2人に1人が経験しているとの報告もあります(オムロン ヘルスケア株式会社「人生100年時代におけるシニアの健康に関する意識と実態調査」より)
□階段の上り下りがつらい
□扁平足
□O脚
□歩き方が変わったと人から指摘された
では、なぜひざが痛むのでしょうか。これまで10万人以上の脚をケアしてきたという、理学療法士でコンディション・ラボ所長の園部さんは、ひざ痛の“本当の原因”について次のように話します。
「レントゲン検査で、ひざの軟骨がすり減る『変形性膝関節症』と診断された方も多いでしょう。これがひざ痛の原因とされがちですが、実は軟骨には痛みの神経がありません。
つまり変形している軟骨や関節自体が痛いのではなく、痛みを発している組織は別にあるということ。
ひざ痛の“真犯人”として最近注目されている場所が、
です。痛み対策は、痛みの本当の原因を知ることから始まります」
ひざのお皿(膝蓋骨/しつがいこつ)の内側下方にあるのが、「膝蓋下脂肪体」という脂肪のかたまり。軟らかく柔軟性に富んでいますが、年齢とともに硬くなり、ひざの曲げ伸ばしがぎこちなくなります。ひざ痛の原因で最も多いといわれます。
半膜様筋は、ひざの内側から太もも後方を通って骨盤下部に至る筋肉。ひざを曲げる働きを担っています。ひざ裏の内側が痛む場合は、この半膜様筋で痛みが発生している可能性があります。
膝蓋下脂肪体とは、ひざのお皿の内側下方にあるゼリー状の脂肪のかたまりで、ひざの曲げ伸ばしをスムーズにする潤滑油の役割を担っています。また半膜様筋は太もも後方からひざ裏を通る筋肉で、ひざを曲げるときに働きます。これらは年齢とともに硬くなり、柔軟性を失いがちです。
さらにひざへの負担を増大させるのが「O脚と扁平足」だと、園部さんは指摘します。
「女性の多くは60代くらいから徐々に脚の変形が進んでいきます。その代表が脚の骨が外側に曲がる“O脚”と、足の筋肉が弱くなったりして土踏まずが平らになる“扁平足”です。
O脚や扁平足になると、ひざにねじれが生じてしまい、脚を動かすたびに、硬くなった膝蓋下脂肪体や半膜様筋に摩擦が起こるようになります。この結果、ひざに炎症が起こって痛みが出てくるのです」(園部さん)
ひざ痛は関節リウマチや痛風などの病気が原因で起こることもあります。痛みが激しい、まったく動かせない、腫れや熱を伴うといった場合は要注意です。上の症状に一つでも当てはまるなら、早めに医療機関で診てもらいましょう。
痛みの本当の原因と場所がわかれば対処も可能です。次回は、ひざ痛の対策編を紹介します。
取材・文=佐田節子、イラストレーション=堀川直子、構成=大矢詠美(ハルメク編集部)
※この記事は、雑誌「ハルメク」2023年10月号を再編集しています
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