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白髪を予防する食べ物&生活習慣
白髪を黒髪に戻す方法はある?食事とセルフケアで予防
クレアージュ エイジングケアクリニック総院長
浜中聡子
公開日:2021.10.12
更新日:2024.02.19
老けて見える原因の気になる白髪。今生えている髪を黒く戻すことはできないけれど、新しく黒髪を生やすことはできる? 白髪を予防するためには、まずは日常の生活習慣や食生活が大切。それぞれ、OK・NGをチェックして、白髪を黒髪に戻しましょう!
基礎知識:白髪の原因とは?
白髪を改善するには、まずは白髪の原因を知りましょう。白髪になる原因を取り除くことで、黒髪を育むことができるかもしれません。
血行不良による栄養不足
実は、毛根で作られる髪の元は「白い」のです。そこに毛根にあるメラノサイトという細胞からメラニン色素が生成されることで、黒く染まり黒髪が生えてきます。この黒髪になるメラニン色素を生成するとき、酵素やカルシウムなどの栄養素が必要になります。
しかし血流が悪いと、必要な栄養が毛根まで届きません。その結果、メラニン色素が作られず白いまま生えてしまい白髪になってしまうのです。
また、腎臓などの内臓の機能低下も白髪を招きます。腎臓は血液をろ過する機能があり、腎臓の働きが鈍くなると血液が汚れたままとなり、栄養も運ばれづらい状態になってしまいます。
ストレスが多いと白髪になる?
昔から苦労すると白髪が増えると言われますが、ストレスが多いと白髪になりやすいのは本当です。ストレスは活性酸素を大量に発生させてしまうからです。
活性酸素はウイルスや細菌などを除去する役割があり、人間には必要なものです。しかし活性酸素が大量に発生すると、正常な細胞まで攻撃してしまいます。活性酸素が毛根の細胞を攻撃してしまい、色素を作り出せず白髪になってしまうのです。
活性酸素は、飲酒や喫煙によっても発生します。特に煙草に含まれるニコチンは体内に入ると血管を収縮させ、血行不良も引き起こしてしまいます。
女性ホルモンの減少
女性ホルモンの一つであるエストロゲンには、毛髪の成長を促進する働きがあります。しかし加齢に伴い女性ホルモンが減少すると、血行も悪くなり髪の成長が滞るため、白髪の原因となるのです。
白髪を予防・体内環境を改善するケア方法・対処法は?
白髪を予防するためには、まずは日常の生活習慣から見直してみましょう。どんな行動がOKなのか、あるいはNGなのか確認して、身近なところから体内環境を改善していきましょう。
OK:シャワーの塩素を除去する
シャワーヘッドを変えて、塩素を除去することは髪や頭皮にとって良いことです。水道水は浄水場で塩素により除菌されています。その塩素は水道から出てくる際も少量残っています。
もちろん人体に安全な水質ではありますが、長年、日常的に髪を洗っていると残留塩素が付着して、髪や頭皮を傷付けてしまい白髪の原因になることも。
OK:ドライヤーで髪を乾かす
髪をドライヤーできちんと乾かすことも大切です。ドライヤーは熱風を髪や頭皮に当てるので、髪の健康に良くないと思われているかもしれません。確かにずっと当て続けると頭皮まで乾燥してしまうので良くありません。
しかし、髪が濡れたまま自然乾燥に任せる方が、髪にはダメージが大きいのです。長時間髪が濡れたままにしておくと、キューティクルが開いたままになり、メラニン色素にダメージを与えてしまい色が抜けやすくなってしまいます。
また、根元は乾きづらいので、雑菌が繁殖し臭いやかゆみの原因にもなります。ドライヤーは髪から少し離し風量を強くして、髪の上から下に風を当てましょう。仕上げに冷風をかけると、キューティクルを整えられます。
OK:良質な睡眠を取る
睡眠不足は代謝の低下を引き起こし、白髪のリスクを高めてしまいます。良質な睡眠をとって自律神経を整え、成長ホルモンの分泌を促しましょう。
成長ホルモンには、全身の細胞を新しく作る働きがあります。髪の毛や頭皮の細胞の生まれ変わりにも関係しているので、成長ホルモンの分泌量が多ければ育毛促進の改善が期待できます。
白髪の原因になるNG習慣とは?
一方で、日常生活で何気なくやっている行動が白髪の原因になってしまうことも。NG習慣はなるべく減らして、髪の健康をサポートしましょう。
NG:白髪を抜く
よく「白髪を抜くと増える」と言いますが、だからといって、白髪を抜くのはよくありません。これは迷信です。無理に白髪を抜くことで、毛根やその周辺の健康な髪まで傷付けてしまう恐れがあるからです。
頭皮の毛穴からは1か所から2~3本髪の毛が生えているため、無理に抜くと健康な髪の毛も一緒に抜けてしまうことも。また、無理に白髪を抜くことで髪の成長サイクルが崩れて、抜いた毛穴から新しい髪の毛が生えてこなくなる可能性もあります。
NG:紫外線や排気ガスなどに長時間さらす
髪も日焼けします。大量の紫外線が髪に当たると髪の内部のメラニン色素が破壊されます。真夏に一日中紫外線を浴びると、髪が少し茶色くなっていることはないですか。これは紫外線によってメラニン色素が破壊されているからです。
また、排気ガスやPM2.5といった大気汚染による刺激も、髪には悪影響です。シャワーでキレイに洗い流さないと、汚染物質が毛穴付近で炎症を起こすことも。外出時は帽子をかぶり、普段から丁寧に洗髪するようにしましょう。
NG:強い摩擦を与える
髪はキューティクルで守られていますが、キューティクルは摩擦に弱いと言われます。強くブラッシングしたり、ゴシゴシと勢いよくタオルドライしたりするとキューティクルが傷んでしまいます。
ブラッシングもタオルドライも髪をきれいに保つには必要ですが、摩擦を与えすぎないよう、優しく行いましょう。
NG:ヘアカラーやパーマを繰り返す
ヘアカラーやパーマは、髪にダメージを与えます。パーマやカラーの薬剤には、過酸化水素が利用されています。過酸化水素はメラニン色素を作るための酵素を減らす原因になります。
過酸化水素を使用していない薬剤もありますが、カラーやパーマ自体が髪を傷める行為です。頻繁に髪を染めたり、パーマをかけたりすると白髪の原因になるため、2か月程度は間隔を開けるのがおすすめです。
白髪を予防・体内環境を改善する食べ物・食材は?
髪を含め、体は自分が食べたものからできています。黒髪を保つためには、どんな栄養を取ると良いのでしょうか。
黒い食べ物
髪に良いと言われる食材の代表が、黒ごまです。黒ごまには、代謝に関わるビタミンB2や血流を良くするビタミンE、抗酸化作用の働きがあるゴマリグナン、セサミンなど、髪にいい成分が多く含まれています。
また、黒ごまの黒い皮の部分には、アントシアニンやポリフェノールが入っています。アントシアニンはブルーベリーや黒豆・紫キャベツ・黒きくらげなどにも含まれており、メラニン色素を助ける働きがあります。
わかめやひじき、海苔といった海藻も髪に良いと言われます。海藻にはビタミンB群やミネラル、ヨードなど、健康な髪や頭皮を作るために必要な栄養素が多く含まれています。
肉や魚、卵
髪はケラチンというたんぱく質から作られています。そのため豆乳などの大豆製品や、鶏肉、卵といった良質なたんぱく質を取ることが大切です。
魚はイワシやサバといった青魚がおすすめ。不飽和脂肪酸のEPA、DHAを多く含み、血液をサラサラにしてくれます。血行が良くなり、髪に栄養も行き渡ります。
牡蠣やしじみ
髪を作るたんぱく質の働きを助けるのが、牡蠣などに多く含まれる亜鉛です。亜鉛にはメラノサイトの働きを活発にしてくれたり、過酸化水素を分解させたりといった作用もあります。貝類の他には、ナッツやレバーなどに多く含まれています。
チーズ
髪を黒くするメラニン色素は、チロシンというアミノ酸がチロシナーゼという酵素によって代謝されることで生成されます。その「色の原料」となるチロシンを多く含む食べ物がチーズです。チロシンは、アボカド・バナナ・カツオ・たらこ・納豆などにも含まれています。
白髪にNGな食べ物・食材は?
髪に良い食べ物があれば、反対にNGな食べ物もあります。髪に良くないものも知らずに食べ過ぎているかも。健やかな黒髪を育むために、食生活を見直してみましょう。
トランス脂肪酸
マーガリンにはトランス脂肪酸と呼ばれる脂肪が多く含まれています。トランス脂肪酸は血液中の悪玉コレステロールを増やし、血液の粘度を増して血流をドロドロにしてしまいます。
トランス脂肪酸はマーガリンの他にも、ショートニングやマヨネーズ、ポテトチップスなどの揚げ物類に含まれています。マーガリンよりもバターにするなど、工夫をすると良いでしょう。
スイーツや甘い飲み物
糖分を多く含むスイーツや甘い飲み物、高糖質の麺類などを食べ過ぎると頭皮から皮脂が過剰に分泌されるようになります。過剰な皮脂により雑菌が繁殖してしまいます。
また、一度に多くの糖分を取ることにより、血糖値が乱高下して血管を傷つけてしまいます。傷ついた血管は修復されるたび厚みが増していき、結果的に血流が悪化してしまう危険もあります。
加工食品
ハムやソーセージなどの加工食品や、冷凍食品やカップ麺、レトルト食品には塩分や糖質が多く含まれています。保存料などの食品添加物、化学調味料も活性酸素を発生させてしまい、白髪の原因になり得ます。
食品添加物は、唾液中の成分で解毒されるため、添加物を含む食品を食べるときには良く噛んで食べるようにしましょう。
すでに生えてしまった白髪を黒髪に「戻す」ことは不可能ながら、新しく生えてくる髪を黒くしていける可能性は残っています。
私たちの体は、日々食べる物からできているので、発毛・育毛には「黒い食べ物」と覚えて、食生活から白髪を増やさない、進行を遅くするセルフケアに努めましょう。
監修者プロフィール:浜中聡子さん
クレアージュ東京 エイジングケアクリニック院長。14年にわたり女性の髪の悩みに携わってきた女性専門・頭髪治療の第一人者として、「クレアージュ東京 エイジングケアクリニック」にて、心身ともに健康で充実した毎日を過ごすことができるよう、医療面からのサポートを行っています。
※この記事は2021年10月の記事を再編集して掲載しています。
編集部おすすめ!白髪予防・頭皮環境の改善セルフケア商品
白髪を少しでも抑えるためには、日々のヘアケアが大事です。ヘアケアは洗髪のときの外側からのケアと、栄養として取る内側からのケアがあります。ここからは、編集部おすすめの髪のセルフケアにぴったりな商品を紹介します。
アンファー「スカルプDボーテ 薬用 頭皮保湿美容液50mL」
日本で初めて頭皮の水分保持機能の改善が認められた、ライスパワー(R)No.11を配合した、日本初の頭皮用美容液。
肌表面から潤いを補うとともに、セラミドの生成力を高めて潤いを保持。
紫外線・乾燥やヘアカラーなどでダメージを受けがちな頭皮を守り、フケ・かゆみも抑えます。
ボズレー「ブラックプラス シャンプー 360mL」
ボズレー「ブラックプラス シャンプー」は、毛髪科学のプロが立ち上げたブランド、ボズレー社が日本女性向けに開発したシャンプーです。シリコンや鉱物油・合成着色料は不使用。弱酸性の頭皮に優しい使用感です。
濃密な泡立ちで潤いを守りながら、頭皮と髪の汚れをしっかり落とします。ローヤルゼリーなど自然由来のこだわりの成分を配合し、ハリとコシのある健やかな髪を育てます。
ディアナチュラ「黒セサミン 60粒 (30日分)」
ディアナチュラの「黒セサミン」は、1日2粒でセサミン25mgと亜鉛を手軽に取れます。その他、ビタミンEやセレンなど、髪に必要な栄養素もたっぷり。国内工場で品質にこだわって作られており、保存料も無添加。毎日安全に摂取できます。
黒艶専科「黒艶専科 30日分」
「黒艶専科 30日分」は、管理栄養士監修で黒髪に必要な成分を贅沢に配合しています。セサミン・ビオチン・アミノ酸・海藻ミネラルなど、髪を元気にする成分がたくさん。
毎日黒ごまを食べ続けるのは大変ですが、これなら毎日2粒飲むだけ。内側からしっかりと栄養を取ることで、ハリとツヤのある黒髪へ導きます。
以上、ハルメク編集部おすすめの商品を紹介しました。ぜひ毎日のヘアケアにお役立てくださいね。
※記事内の価格は2024年2月時点のもので、すべて税込です。
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