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- 50代のおしゃれにおすすめの髪型と美容師への伝え方
いつも無難なヘアスタイル、もっと綺麗になりたい! どうやって美容室でお願いしたらいいの? ヘアライターの佐藤友美さんに、美容院での上手な髪型の伝え方を伺いました。その方法を50代以上の読者4人が実践! さぁ、どのように変化したのでしょうか♪
監修者プロフィール:佐藤友美さん
さとう・ゆみ 日本初、かつ、唯一のヘアライター&エディター。ファッション誌やヘアカタログ誌の髪型企画で撮影したスタイル数は4万人分を超える。著書の『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版刊)、最新刊の『女は、髪と、生きていく』(幻冬舎)も話題。
50代女性におすすめのヘアスタイルは「ボブ」!
「50代以上の女性ほど、なんとなく長年同じ髪型という人や、『これしか似合わない』と決めつけている人が多いよう。もったいないです」と話すのは、『女の運命は髪で変わる』の著作もある佐藤友美さんです。
20代・30代に人気のロングも、50代になると髪のツヤ・ハリがなくなるもの。50代のヘアスタイルでおすすめはボブ、ミディアム、ショートなど、カット後のスタイリングがラクで、おしゃれに見える髪型だと言います。
特にボブは、さまざまなアレンジができるため、どんな人でもおしゃれに仕上がる「失敗しない髪型」なのだそう。
佐藤さんは数々のヘア企画に立ち会ってきた中で、「一人につき似合う髪型は山ほどある」と実感。「ボブでも、長さや形は千差万別。その人に似合うボブが、必ず存在します。『これしかない』という思い込みは取り払うべき」と力説します。
自分がなりたいイメージをしっかり伝えるのがポイント!
では、新しいヘアスタイルにはどう挑戦すればいいのでしょうか?
「まず、美容師さんになりたいイメージを伝えましょう。髪型を選ぶ際に顔の形や髪質以上に大切なのが、なりたいイメージや、今の自分の気分に合うことです」と佐藤さん。
例えば、前髪を下ろす方が顔の形に合うとしても、本人の希望とズレていれば本当に素敵な髪型とは言えません。
「多くの方は、美容院で希望の長さぐらいしか伝えない。美容師さんは、顔の形や髪質に似合わせることに関してはプロですが、どんなイメージになりたいかは自分で言わなければ伝わりません。お任せは一番ダメです」
ヘアカタログで50代に似合う髪型をチェックして、自分のなりたいイメージをまとめておきましょう。
美容院での上手な髪型の伝え方・頼み方は?
とはいえ、なりたいイメージを正しく美容師さんに伝えるのは難しいもの。佐藤さんに美容院での上手な髪型の伝え方・頼み方を教えてもらいました。
ポイント1:褒められてうれしい言葉を伝える
何より大切なのが、美容師さんになりたいイメージを伝えること。「きれい」「癒される」など、自分が褒められてうれしい言葉を20個書き、大事な3個に絞ります。「たくさん考えてから絞ると、ぼんやりしていた理想の像が意外と集約されます。これを美容師さんに伝えれば、失敗しません」(佐藤さん)
ポイント2:普段のお手入れ方法を伝える
お風呂に入るのは夜か朝か、髪を乾かすときはブラシを使うのか、手ぐしなのかなど、普段のお手入れの方法も伝えましょう。その習慣に合うようにヘアスタイルを仕上げてくれます。
ポイント3:なりたい髪型の写真があればベスト
気に入ったヘアスタイルのサンプル写真や画像があれば、持っていきましょう。3枚以上は準備を。美容師さんになりたい髪型のイメージをより深く理解してもらえます。
50代以上の女性必見!おしゃれへの近道=ヘアスタイル
髪型を変えるとリフレッシュできたり、前向きになれたり、心に変化が表れるものですが、ファッションにも大きな変化があるよう。
「なりたいイメージに合わせて髪型を変えると、不思議と洋服や仕草も変わります。今までより似合う服もぐっと増えます」と佐藤さん。おしゃれの悩みが増える50代以上の女性は、髪のアップデートから始めることが、素敵に変わる近道のようです。
佐藤さんから教えてもらった3つのポイントを踏まえて、「ハルメク」読者4人が美容室で実際になりたいヘアスタイルをオーダーしてみました。
※写真は複数あります。Yahooでご覧の方は、写真上の「>」で写真をスライドして確認ください。
おすすめ髪型1:トップにボリュームがでるボブスタイル
まずは、髪が肩につくかつかないか微妙な長さの村松洋子(むらまつ・ようこ)さん、62歳。若い頃はロングでしたが、少しずつカットして今の長さに。髪が傷むのが嫌で、白髪染めは最小限にしているそうです。
担当の美容師・RUALAの角薫(すみ・かおる)さんに「若々しく、いきいきと、きれいに見えるように」とイメージを伝えたところ、軽やかなボブに大変身。
【美容師さんに伝えたイメージ】
・若く見える
・いきいきしてる
・きれい
「伸びた髪の重みのせいで頭頂部がぺたんこになっていて、それがおとなしく見えた原因。若々しく元気に見えるよう、頭頂部と耳周りにボリュームを出しました」(角さん)
前髪が立ち上がり、村松さんも「こんなに髪の量があったのね!」と驚きを隠せません。
また、髪型が変わったことで「今までと違う服も似合いそう」と、村松さん。春夏はTシャツをよく着るそうですが、撮影の翌週のベトナム旅行では、「ふんわりしたブラウスに挑戦しました!」と、うれしい報告をくれました。
おすすめ髪型2:ひし型シルエットで若々しいショートヘア
続いては、直毛のため約40年パーマヘアを続けているYさん、61歳。パーマが取れやすいため頭頂部にカーラーを巻いて寝ているそうですが、横がつぶれて四角いシルエットになってしまっています。
角さんには、「品がある、若く見える、きれい」のイメージと、「あまり短くしたくない」という希望を伝えました。すると、カットは最小限にして、若々しい印象に。
【美容師さんに伝えたイメージ】
・品がある
・若く見える
・きれい
「きれいな髪質なのに、横がつぶれて四角いシルエットになり、やや古めかしい印象だったので、もとの品のよさが生きるよう、“ひし形”シルエットに。長さを変えなくても、十分変われますよ」(角さん)
普段はやわらかい色の服が多いというYさんですが、持参したオレンジの服もよく似合っていました。
「髪型を変えるだけで、こんなに気分が上がるんですね!」(Yさん)
50代・60代におすすめのショートヘアは、ひし型シルエットがポイント。みなさんもぜひ参考にしてくださいね!
おすすめ髪型3:明るい印象の前下がりのショートボブに
続いて、MINX銀座店で新しいヘアスタイルに挑戦するのは、55歳の桂智子(かつら・ともこ)さん。着物を着る機会があるため、アップにできる長さにしているそうですが、顔の輪郭がはっきりと出ていることで、顔の迫力が強い印象です。
「素敵、華やか、洗練」というイメージの他、「医師役の米倉涼子(よねくら・りょうこ)さんのような前下がりボブ」を希望した桂さん。MINXの土屋サトルさんいわく「人に『素敵』と思わせるには、正面からだけでなく、横、後ろから見た印象も大事」とのこと。襟足を大胆に削ぎ、立体的に仕上げました。
【美容師さんに伝えたイメージ】
・素敵
・華やか
・洗練されている
耳周りの髪の隙間からは、ピアスが見えて華やかに。前髪を作ったことで、洗練されたかわいらしさが生まれました。
カット後、家族に褒められたと喜ぶ桂さん。「年を重ねると、スタイルを変えることが億劫になりますよね。でも髪型なら、洋服より気軽に変えられますね」。首元がスッキリしたので、ストールも楽しめるようになったそう。
髪型に悩んでいる人は、50代におすすめの髪型・ショートボブをチェックしてみましょう!
おすすめ髪型4:ロングヘアから若々しいミディアムヘアに
一方、20年以上髪の長さと前髪の分け目を変えていないという、佐藤扶貴子(さとう・ふきこ)さん、56歳。「何がいいのかわからず、変える勇気が出なくて」と話します。
しかし、長い髪によって視点が下がるため、顔のたるみが目立つ印象に。GARDENの高橋俊友(たかはし・しゅんすけ)さんがショートボブを提案すると「ショートは小顔じゃないと。あと髪がハネてだらしなく見えそう」と思い込みが捨てられない様子です。
そこで、これまでのスタイルは保ちつつ、“今”が素敵と思える髪型を目指すことに。ハネても、だらしなさより軽やかさを感じさせるミディアムとなりました。
【美容師さんに伝えたイメージ】
・若い頃はもてたでしょ
・若く見える
・センスがいい
ヘアスタイルを変えたことで、4人とも華やかに変身し、似合う洋服の幅もグンと広がりました!
「そういえば、最近美容室に行ってないかも……」そんなあなたも、50代に似合う髪型をチェックして、なりたい髪型でおしゃれに自信を取り戻しませんか?
50代からの髪形をおしゃれに変える美容室はこちら!
RUALA(ルアラ)
担当:角薫(すみ・かおる)さん
同性ならではの視点で、髪のコンプレックスを親身に解決。なりたいイメージを実現します。
03-6427-9588 東京都渋谷区神宮前6-18-11 明治ビル4階/月曜日定休(祝日の場合は翌火曜)
MINX(ミンクス)銀座店
担当:土屋(つちや)サトルさん
デザイン性の高い提案力とヘアケアの豊富な知識で、ワンランク上の髪型に。
03-5159-3838 東京都中央区銀座2-5-4 ファサード銀座2階・7階/火曜日定休
GARDEN omotesando(ガーデンオモテサンドウ)
担当:高橋俊友(たかはし・しゅんすけ)さん
言葉にしにくいイメージを丁寧に聞き取ります。すてきに長持ちするカットが得意。
03-5468-8686 東京都渋谷区神宮前5-2-19 表参道山田ビル2F/月曜日定休
取材・文=田渕あゆみ、竹上久恵(ともにハルメク編集部) 撮影=中村彰男 メイク=木村三喜
※この記事は2018年4月号「ハルメク」に掲載された内容を再編集しています。記事内の年齢は取材時点のものです。
■もっと知りたい■
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雑誌「ハルメク」
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