ほうれい線やおでこのシワにおすすめ!

ほうれい線にヒアルロン酸注入が効果的な理由は?

公開日:2021/09/09

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化粧品やサプリメントなどに多く含まれる「保湿成分ヒアルロン酸」とは、どのような成分なのでしょうか。ほうれい線対策に使われる「ヒアルロン酸注射(注入)」など、具体的な美容法や効果もご紹介します。

ほうれい線にヒアルロン酸注入が効果的な理由は?

体の中で重要な役割を持つヒアルロン酸

体の中で重要な役割を持つヒアルロン酸

化粧品を選ぶときなどによく見かける「ヒアルロン酸」。代表的な保湿成分のひとつで、その実力は、なんと1gにつき2~6Lもの水分を保持できるほど。水溶性で粘性や弾性があり、高い保湿力が特徴です。

実は、ヒアルロン酸は人の体内にもともとある成分で、皮膚のうちの真皮に存在して乾燥から肌を守ったり、骨と骨の間の関節液として働いたり、目の水晶体の奥にある硝子体で眼球を守ったりと、さまざまな部位で重要な働きをしています。

しかし、ヒアルロン酸は年齢とともに減少することがわかっており、40代後半から一気に減ってしまいます。

皮膚の中のヒアルロン酸が減ると、ハリを保っていたお肌にはシワやたるみが現れ、ほうれい線や口元のシワなどがより深くなっていきます。また、関節痛やドライアイなど、加齢による体のトラブルの多くにヒアルロン酸の減少が関わっているのです。

そこで、なんらかの方法でヒアルロン酸を補充していく必要があります。化粧品や食事、サプリメントなどが一般的ですが、即効性があり大きな効果を実感できるヒアルロン酸注射(注入)などもあります。

ここでは、ヒアルロン酸とその効果について紹介します。

化粧品に含まれるヒアルロン酸

化粧品に含まれるヒアルロン酸

化粧品に用いられるヒアルロン酸には、分子量が違う、いくつかの種類があります。

自然界にもともと存在するヒアルロン酸(高分子ヒアルロン酸)は、基本となる構造がいくつも連なった形状をしています。

「高分子ヒアルロン酸」は分子量が80万~120万と大きく、そのままでは皮膚の奥まで浸透させることが難しいため、人工的に精製された分子量の小さいヒアルロン酸「低分子ヒアルロン酸」が開発されました。

分子量の大きさによってヒアルロン酸の性質は変わり、大きいほど粘度が高くなります。分子量が小さな「低分子ヒアルロン酸」は、保水力などが下がってしまうため、化粧品の成分の一つとして配合されるのが一般的です。

化粧品に含まれるヒアルロン酸の種類

化粧品に配合されるヒアルロン酸は主に3つあります。

●ヒアルロン酸ナトリウム(高分子ヒアルロン酸)
分子量が大きいため、肌の内部に浸透はしませんが、保水力が高く肌表面の乾燥を防ぐことができます。化粧水で潤った肌にふたをする乳液やクリームなどに配合されます。

●加水分解ヒアルロン酸(低分子ヒアルロン酸)
ヒアルロン酸を浸透しやすいよう低分子化したもの。肌の角質層まで届いて保湿することができ、化粧水や美容液などに配合されています。

●アセチルヒアルロン酸ナトリウム(低分子ヒアルロン酸)
一部を肌に吸収しやすい物質に置き換え、ヒアルロン酸ナトリウムの2倍の保湿力を持ちながら、浸透しやすく改良された低分子ヒアルロン酸。さまざまな化粧品に活用されます。

真皮には届かないけれど抜群の保湿力で肌を守る

もともと皮膚にある高分子ヒアルロン酸は真皮部分にありますが、分子量が大きいため、肌表面から真皮まで高分子ヒアルロン酸を届けることはできません。

そのため、化粧品に配合されるヒアルロン酸の主な目的は、表皮のうるおいのキープ、保湿といった水分の保持となります。

サプリメントで摂取するヒアルロン酸

サプリメントで摂取するヒアルロン酸

肌表面からの補充ができない真皮部分のヒアルロン酸減少を補うためには、体の内部から届ける必要があります。食事やサプリメントなど経口による摂取ですが、実はヒアルロン酸の経口摂取には諸説あります。

食事やサプリメントの効果は諸説あり

食品では、粘り気のある山芋、オクラ、納豆などのほか、コラーゲンが豊富とされるフカヒレ、ウナギ、手羽先などにヒアルロン酸が多く含まれています。

しかし、食事やサプリメントで摂取する場合も、腸内で吸収するにはヒアルロン酸の分子が大きすぎるため、その効果については効果があったとするデータと、ないとする見解がある状況です。

内部にヒアルロン酸を届けるヒアルロン酸注入(注射)

内部にヒアルロン酸を届けるヒアルロン酸注入(注射)

現在、肌へのヒアルロン酸で効果が実証されているのは、真皮への注入です。皮膚科や美容外科で、ジェル状のヒアルロン酸を真皮に注入することで、物理的にヒアルロン酸を届ける方法です。

ほうれい線におすすめのヒアルロン酸注入とは

シワやたるみなどの気になる部位の真皮層に針でヒアルロン酸を注入することにより、内側から押し上げて溝やへこみを改善します。

直接、真皮に注入するため即効性があり、効果の実感も高くなっています。メスを使わずに針で注入することから施術時間も短く、痛みや赤み、腫れなどが現れるダウンタイムも数日ほどと短いのも利点です。

注入するヒアルロン酸は、固さや持続期間などがさまざまで、用途や目的によって使い分けます。ほうれい線の改善、目の下や頬のボリュームアップに適した固さと、フェースラインを整えるのに適した固さは異なり、気になる部位ごとに種類を変えていきます。

注入する量は、部位によって変わるほか、悩みや実現したい顔のイメージによって変わっていきます。0.1mL、1mL、1本といった単位で価格設定されているため、どのくらいの量を入れるかで金額も変わります。

最初はどのくらいの量がいいのか、複数の病院で相談してみるとよいでしょう。病院によっては、使用量が増えるにしたがって単価を抑えるボリュームディスカウントを導入しているところもあります。

なお、ヒアルロン酸は固さや種類、体質によって異なるものの、6か月から2年ほどで体内に吸収されます。そのため、効果が薄れてきたと感じる段階で、定期的に注入していく必要があります。

ヒアルロン酸注入って安全?

ヒアルロン酸の注入は肌以外にも関節など多岐にわたり、その分、治療として扱われていた歴史や実績があります。

アレルギーの可能性が少ないことや、自然に体内に吸収されること、もし仕上がりに不満があったときにはヒアルロン酸を溶かす溶解注射があることなどから、安全性も高いと言えるでしょう。

でも、リスクもあります

ヒアルロン酸注入は、皮膚に切ってシワを伸ばすといったこれまでの整形手術と異なり、皮膚にメスを入れないことから「プチ整形」などの言葉で広く認知されてきました。

気軽に受けられる印象があるため、若い世代などにも人気の施術ですが、肌に針を刺す以上、リスクはつきもの。

注入部位の色素沈着や内出血、塞栓症などを起こすリスクもあるため、実績が豊富か、リスクもきちんと説明してくれるかなど、自分なりの判断基準を設けて病院選びをしたいものです。
ヒアルロン酸の銘柄によっては、厚生労働省の薬事承認で認可が取れているものもあり、安全性を考えた場合、製品を選ぶ上での参考ポイントとなります。

ヒアルロン酸注入に適した部位

ヒアルロン酸注入に適した部位

ヒアルロン酸注入は物理的に肌にハリを与えるものです。シワの改善や肌のボリュームアップに適しています。

それぞれの部位で肌トラブルの原因が異なるため、きちんと肌を診断して悩み別に複数の施術方針を提案してくれる病院を選ぶとよいでしょう。

・ほうれい線
ほうれい線の原因がたるみか、表情シワかによって使うヒアルロン酸の種類が変わります。

・口元(マリオネットライン)
ほうれい線と同じく、原因がたるみか表情シワかでヒアルロン酸の種類が変わります。

・目の下
加齢により目の下の皮膚が緩み、くぼみができます。また、目の下にある眼窩脂肪(がんかしぼう)が目立つようになって影ができ、クマのように見える場合にも、ヒアルロン酸によるくぼみ部分のボリュームアップが効果的です。

・おでこ
額や眉間、目尻などは表情シワによるものが多く、ヒアルロン酸単体ではなく、ボトックス注射などと併用することで高い効果が実感できます。

・フェースライン
顎下のたるみなどは、顎の先に固めのヒアルロン酸を注入して形をつくることで、かなりスッキリした印象となります。

シワやほうれい線対策の心強い味方・ヒアルロン酸。上手に活用して、乾燥知らずの若々しい肌を目指しましょう。

監修者プロフィール:みずほクリニック 院長 小松 磨史(こまつ きよし)先生

監修者プロフィール:みずほクリニック 院長 小松 磨史(こまつ きよし)先生

札幌医科大学卒業、札幌医科大学・形成外科入局。札幌医科大学・大学院卒業、医学博士取得。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)。札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大手美容形成外科入職(院長歴任)、みずほクリニック開院(院長)。日本形成外科学会・形成外科専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士。私達が目指すのは、一人ひとりのコンプレックスを克服し、自信に満ちあふれた笑顔と晴れやかな気持ちでいて頂けることが何よりもの願いです。そのためには真摯に患者様と寄り添い、これからも美容外科医としての使命を果たしていきたいと考えております。

みずほクリニックHP https://mizuhoclinic.jp/

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