公開日:2018/07/02
更新日:2018/08/15
マリオネットラインとは口の両脇から下に伸びる2本の溝です。腹話術の人形に見えるのでこの名前がついています。個人差はありますが、40代ででき始め50代で目立ってくる人が多いようです。スキンケア、美容機器、美容医療、最善の方法をお教えします。
マリオネットラインの存在は、ほうれい線以上に見た目年齢を大幅に老けさせます。一部では、40代と50代を見分けるポイントといわれているくらい。パッと見ただけで間違いなく存在しているなら50代後半、へこみや影があるかなという程度なら50代前半。よく見ればあるかも?なら40代といった具合に……。この溝は、見た目年齢を見分ける要となる溝なのです。
マリオネットラインができる大きな原因は、「頬のたるみ×口元から首にかけて広がる広頚筋のゆるみ×口角下制筋の硬化」です。脂肪の重みを支えられず頬の組織が全体的に下がるため、頬につながる筋肉と、口角から下に伸びる筋肉の境界線に、溝ができてしまうのです。
マリオネットラインができているということは、ほうれい線もすでに深く長くなっているはず。対策は、ほうれい線にも効果的な、いわゆる「たるみケア」を始めましょう。溝の近辺だけでなく、こめかみから頬、フェイスラインのすべてを引き上げるつもりで。ハリ対策のスキンケア、美容機器でのケア、美容医療が効果的です。
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マリオネットラインに関係するのは広頚筋、口角下制筋及び頬の筋肉です。EMS機能や筋膜を鍛える美容機器でのケアに加え、顔ヨガや顔エクササイズなどと呼ばれるトレーニングが効果的です。顔面の筋肉トレーニングは、顔の上半分は自己流になりやすく、余計なシワを増やすことになりかねませんが、下半分に関しては、やや自己流になったとしてもそれほど大きなダメージはありません。以下にご紹介するエクササイズなどを、続けてみるとよいでしょう。
フェイスラインは老廃物や水分がたまりやすい部位です。手が空いたときに、まめに流すケアを心がけましょう。
オフィスでテレビを観ながらでも。いつでも簡単にできるエクササイズを習慣にしましょう。
Step1 老廃物や溜まったリンパ液を流す
人差し指を耳の後ろにあて、中指は手前におき耳を挟む。両手で頬杖をつく感覚で、手のひらはフェイスラインを下から包むようにあてる。
そのまま圧はかけずに後ろから手前にやさしく全体を小さく回すように動かす。目元にシワができない程度に、小さくゆるく動かすのがコツ。これを20回繰り返す。
Step2 口角下制筋を緩める
目はそのままに口角だけで笑う(口角を上げる)、戻す。これを10回繰り返す。
Step3 広頸筋を伸ばす
正面を向き、顎を上げる。
のどの筋が引っ張られる感覚を感じながらそのまま5秒→顔を右に回す、左へ回す、ゆっくりと戻す。これを5回繰り返す。
(※1)サーマクール
ラジオ波(高周波)を照射し、主に真皮層のコラーゲンに働きかけ、たるみを改善する照射系医療機器。個人差があるが、1度照射すれば、少なくとも半年から一年程度は効果が持続する。
(※2)ウルセラ
高密度焦点式超音波(HIFU)の熱エネルギーで筋膜(SMAS)と真皮層に働きかけ、たるみを改善する照射系医療機器。主にフェイスラインに効果を感じやすいといわれている。個人差があるが、1度照射すれば、少なくとも半年から一年程度は効果が持続する。
人物撮影=中西裕人、ヘアメイク=小島けさき、モデル=桂智子
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