菅沼薫さんに聞く、今の自分に合う美容法

乾燥肌になると、なぜかゆい?菅沼薫流、最強乾燥対策

公開日:2019/12/18

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冬の乾燥肌対策をビューティー&ライフサイエンティストの菅沼薫さんに教えてもらいます。実際に、菅沼さんが続けている3つのケアも公開! 乾燥肌がかゆくなるメカニズムも解説してもらいます。

年齢肌の乾燥肌、かゆみ対策
乾燥肌になると、なぜかゆい?菅沼薫流、最強乾燥対策

乾燥肌のかゆみは、かくほどかゆくなる

顔だけでなく全身の乾燥に悩まされる、冬。なかには粉が吹いたり、かゆくなった部分をついかいてしまい、さらに肌が荒れてしまうなどの深刻なケースも。かいてしまうと表皮が荒れて、皮膚の水分が失われてしまいます。すると同時に、アレルギー原因物質や細菌・真菌といった外から異物の影響も受けやすくなります。その異常を知らせるためにかゆみを感じ、かくという行動を起こすので、かゆみは一種の生体防御反応であるともいわれています。

アトピー性皮膚炎のかゆみも、一部は乾燥肌が原因。アトピー性皮膚炎の方の肌は、健常な肌よりも「かゆみを感じる神経」が、肌の表皮の近くまで伸びている状態になっている、という研究結果もあります。そのため、ちょっとした刺激にも敏感になって、ムズムズかゆくなってしまうのです。※Tominaga,Takamori et al, Br J Dematol 2008,158,842-844

この状態で肌をかくと、かゆみの原因となるヒスタミンを誘発する神経ペプチドが出て、さらに強いかゆみを感じるようになります。つまり、かくほどにかゆくなるという負のスパイラルに陥ってしまうのです。

保湿クリームには、ユースキンAを愛用中

ユースキン

私は、全身の乾燥ケアにはユースキン製薬のクリームを愛用しています。こういう仕事をしていると、高価なものを使っていると思われることが多いのですが、そんなことないんですよ(笑)。

ユースキンAは指定医薬部外品。ビタミンB2の色の黄色いクリームには、血流改善作用のあるビタミンE酢酸エステルや、消炎作用のあるグリチルレチン酸などの有効成分が配合されて、ひびやあかぎれなどに効きます。保湿力を高めて、やわらかで健康な肌になることが期待できます。肌をピタッとしたクリーム膜で覆って、水分が失われてしまうのを防ぐので、かゆみの原因にもなる乾燥を抑えてくれます。

ただし、激しいかゆみや赤みを伴うような炎症が見られた場合は、たかが乾燥肌と思わずに皮膚科に行くことをおすすめします。

ここだけの話、冬の乾燥がどうにもならないときに、顔にもユースキンAを塗ってうるおいを閉じ込めるという必殺技を使うこともあります(笑)。

全身の乾燥はお風呂が原因?さら湯より入浴剤

 

全身の乾燥はお風呂が原因?さら湯より入浴剤

さて、冬は必ずお風呂につかって「極楽〜」と体を芯から温めている、なんて人も多いでしょう。

ですが、このお風呂も乾燥の原因の一つ。お湯に長時間つかると皮膚の保湿成分であるセラミドが流れ出てしまうため、肌はうるおいを失って、乾燥してしまうのです。そのため意外なようですが、乾燥が気になる冬こそシャワーだけが理想的。実は私、一年を通じてシャワー派、そして足湯派です。

ですが、やっぱりお湯につかって温まりたい人も多いでしょうし、入浴には血行を促して代謝を高めたり、疲れを取る効果もあります。乾燥は気になるけどしっかりお湯にも浸かりたい! という人は、保湿効果のある入浴剤を入れるとよいでしょう。

無機塩類系入浴剤に配合されているミネラルなどが、皮膚のタンパク質と結合して皮膚表面に保護膜を張って、うるおい成分の流出を防ぎ、乾燥肌をケアしてくれます。また、保湿成分が豊富に配合されているスキンケア系入浴剤もいいですね。

ストレスを感じた日は、リラックスできる香りのものを選んでみては? 入浴後に、クリームで保湿することも忘れないでくださいね。

風邪の予防にも!のども肌も潤す睡眠中のマスクは必須

耳が痛くならないマスク
耳が痛くならないマスクを選びましょう

睡眠中のマスクは、喉と肌の乾燥を防いでくれる優秀アイテム。毎晩着けて寝ています。保湿クリームを塗った肌を温めることで、保湿効果をより得られて一石三鳥! 

私は耳が痛くならない、不職布のものを愛用しています。外で使うわけではないので、くしゃくしゃになるまでくり返し使います(笑)。

圧着感があると肌に負担がかかりますし、寝ているうちに外してしまうので、パカパカしないかれど鼻でフィットするサイズ大きめのものを選ぶようにしてください。

初めは違和感があるかもしれませんが、慣れてくると効果も実感できるから、欠かせなくなるはずです。風邪の予防にもなりますよ。


次回は、今年話題になった美容・健康トレンドについてお話ししたいと思います。

 

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菅沼 薫

すがぬま・かおる ビューティ&ライフ サイエンティスト、武庫川女子大学客員教授、sukai美科学研究所代表。日本顔学会会長をはじめ、日本化粧品技術者会役員、日本香粧品学会評議員などを務める。美容雑誌「VOCE」における化粧品比較実験を長年手掛ける。化粧品と肌のスペシャリストとしてメディアでも活躍中。

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