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- 最首悟|「共に居る」愛、「雑然に生きる」という意味
重度の障害がある娘さんと生活をする生物学者の最首悟さんのインタビュー。最終回は、体が思うように動かなくなったとき、昨日のことを忘れてしまうようになったとき、自分の生き甲斐をどう見つけるか、について。その答えのヒントは「愛」にあると言います。
最首悟(さいしゅ・さとる)さんプロフィール
1936(昭和11)年、福島県生まれ、千葉県にて育つ。東京大学理学系大学院博士課程中退。同大教養学部助手を経て、予備校教師、和光大学教授を歴任。現在、和光大学名誉教授。『新・明日もまた今日のごとく』(くんぷる刊)など著書多数。
「ただそこに居る」「生きている」ということ
※インタビューは2021年7月に行いました。
突然ですが、バイオテクノロジー(生命科学)で人間の平均寿命が125歳になったら、みなさんは何に生きがいを見出しますか。
仕事や子育てが終わった頃なら、趣味に没頭するかもしれません。お金に余裕があれば、旅行に行く人も多いでしょう。しかしそうした趣味もそう長くは続きません。
例えば30年ほどで飽きてきたら、その後は何を心の支えにしますか。加えて、もし体が不自由になったり、認知症になったりしたら……。
先日、娘の星子(せいこ)が...
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