2018年、96歳で語った年の取り方、若さの秘訣

瀬戸内寂聴さん。死ぬのは怖くないと思えるには

瀬戸内寂聴さん。死ぬのは怖くないと思えるには

公開日:2020年07月01日

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瀬戸内寂聴さん

作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん。心臓やがんの大きな手術からすっかり回復した2018年(※取材当時)、96歳の寂聴さんは「近頃、何だか若返ったみたい」と、飄々(ひょうひょう)と笑いました。当時語った、若さの秘密、死への思いとは?

死ぬのはまだまだ先のような気がするし、怖くない

2018年5月15日に96歳の誕生日を迎えました。私の家族はそろって短命で、たった一人の姉も、66歳でがんで亡くなっています。まさか私だけ96歳の今まで生き続けるなんて、自分でも不思議ですね。

92歳のときに腰椎の圧迫骨折や胆のうがんで療養生活を余儀なくされました。それでしばらく休んだからなのか、今は心身ともにエネルギーがたまっていて、7月から連載を始めるんです。文芸誌「群像」で、タイトルは「その日まで」。「その日」というのは「死ぬ日」のこと。小説ともエッセーともつかないものを書こうと思っています。

最近は、何だか「死ぬ日」はまだまだ先のような気がしているんです。
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