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靴を捨てる基準は何?無理せず手放す靴の片付けのコツ

公開日:2022.07.08

更新日:2023.04.18

家事支援サービス「カジタク」スタッフが掃除・片付けのコツを紹介する連載企画。今回のテーマは、靴の片付け方。靴を捨てる基準は何?もったいないから捨てられない、どう整理する?そんな靴の片付けのお悩みを解決する、無理せず手放す方法を紹介します。

5ステップで簡単!オーディションで楽しく靴を片付ける

靴が収納しきれなくて玄関にあふれかえっている……そんな状況は毎日のストレスになります。天気の良い日に、靴棚のお掃除も兼ねて、靴を片付けてみましょう。

大量の靴の片付けは面倒だと思ってしまいがちですが、どうせやるならイベントとして楽しんでみませんか。「靴のオーディション」を行うのです。オーディションが終われば、靴箱の中は輝くレギュラー陣ばかりになる、というわけです。

靴のオーディションは、5つのステップで進めていきます。片付けた後の自分へのご褒美も用意して、早速始めましょう!

【ステップ1】基準を決める

靴のオーディションをするにあたり、審査員として、合格基準を持っておきましょう。

例えば私の場合は、次の3つが合格基準です。

実際に履く機会がある靴

手持ちの服に合っていて、ちゃんと出番がある靴だけを残します。 

靴のデザインが気に入って買ったものの、いつまでたっても出番がない……そんな靴が少なからずあったりします。そのような靴は、結果として、場所泥棒になってしまいますよね。

「なぜ出番がなかったのか?」を考えてみましょう。その答えを言葉にしておくと、今後の靴選びに生かすことができます。例えば「茶色の靴は結局履かない」というようにです。

体に痛みが出ない靴

年を重ねるにつれて、靴擦れができる・外反母趾が痛くなる・股関節が痛くなる・腰に負担がかかるなど、履くと痛みや負担が生じる靴は、一時的ではなく、その後長期にわたって体に負担をかけることを実感するようになりました。

おしゃれよりも、健康優先でいこうと思います。

不都合がない靴

つまづきやすい・足をひねりやすい・靴底がすべりやすい・靴ひもがほどけやすい・どうしても汚れが取れない・手入れが大変など、何かしらの不都合がある靴も手放す対象に。

そのような靴を履いている日は、知らず知らずのうちに心身にストレスを発生させていたと気付きました。

また履きなれた靴ほど、靴底がすり減っているものです。私の場合は靴の外側の減りが早いのですが、そのまま履き続けると、体のゆがみを加速させてしまいます。修理に持っていくか、「靴は消耗品」と割り切るようにします。

【ステップ2】靴を出す

新聞紙などを広げて、靴を靴棚から出します。

家族と住んでいる場合には、人別に分けながら出していきます。この機会に、自分の靴が何足あるか数えてみましょう。靴を出したついでに、靴棚をサッとひと拭きして、きれいにしておきます。

【ステップ3】グループ分け

出した靴を、種類ごとにグループ分けします。例えば、パンプス・スニーカー・サンダル・ブーツなど、同じ種類のものを集めます。

靴を種類ごとにグループ分けする
靴を種類ごとにグループ分けする(1.スニーカー、2.ストラップ付き、3.スリッポン、4.夏用)

仕事用・普段用・お出掛け用・旅行用など、用途別に分ける方法もあります。

【ステップ4】オーディション→手放す靴を決める

いよいよオーディション本番です。先ほど分けたグループごとに審査していきましょう。

靴の数が多い場合には、次のように段階に分けて審査していきましょう。

1次審査

パッと見て、残念に感じる靴を取り除きます。例えば次のように感じる靴です。

みすぼらしく見える・薄汚れている
このような状態の靴でも、「私なんてどうせ……」と自己肯定感が低い状態だと「私にお似合い」だと考えてしまいがちです。その靴を履いて「自信が持てるか」「恥ずかしくないか」自分の胸にきいてみましょう。

素材がはがれている・かなり擦り減っている
一部分でもこのような状態が見受けられる靴は、修理をするなどして手入れをしない限り、寿命となります。どうしても、だらしない印象になってしまうからです。自分の問題であると同時に、人に不快感を与えてしまうことも問題でしょう。

なんとなく飽きた・なぜか履く気になれない
このように感じる靴は、無理して履く必要はないですね。自分のことをわがままだと思う必要はありません。常にリニューアルしていくことは、むしろ良いことと考えてみましょう。

2次審査

ステップ1で考えた自分の基準に当てはめて、審査していきます。私の場合は、実際に履く機会がある靴、体に痛みが出ない靴、不都合がない靴が合格基準でした。

この基準で、私は春の衣替えの時期に4足、最近も4足の靴を手放しました。

お見苦しい写真で大変恐縮ですが、捨てることになった靴の写真です。
お見苦しい写真で大変恐縮ですが、捨てることになった靴の写真です。

そのうちの3足は、5cmのヒール靴でした。ヒールが太目で安定感があったため問題なかったはずなのですが、とある日に履いて出掛けたところ、翌日に股関節に痛みが出ました。「もう無理はしないでおこう」と決めました。

新品に見えるレインブーツも処分。スペイン製でおしゃれで、理想のレインブーツをやっと見つけたと喜んでいました。でも履いて少し時間が経つと、足先が窮屈で痛くなってくるのです。

とても残念でしたが、体への負担を無視するわけにはいかないと思い手放しました。

3次審査

2次審査まで終わってもまだ靴棚に入りきらないくらい大量に残っている場合は、さらに3次審査に進みます。

実際に使用頻度の高いものをレギュラー(1軍)とし、使用頻度の低いものを補欠(2軍)として分けます。レギュラー陣から順に、靴棚に戻していきます。

【ステップ5】配置する

靴の配置も、クローゼットの収納と同様に、管理のしやすさが大事です。配置を考える際には、次の事柄を考慮します。

人別に配置

基本的には、人別に靴棚の段を振り分けます。身長や、身体的な負担を考慮して決めていきましょう。
自分の靴を収納する「範囲」を意識することで、日頃から自分で靴を管理する意識を持つようにします。

使用頻度別に配置

出番が多い靴は「主役」級ですので、優先して取り出しやすい場所に配置します。

使用頻度の低い靴、例えば「冠婚葬祭用」「登山用」などは、必ずしも靴棚に収納しなくてもよいと考えることもできます。靴用の袋に入れて、同じ目的で使うものと一緒に収納するのです。例えば、冠婚葬祭用のバッグの近くに収納する、登山用のリュックの中に収納する、というように。

滅多に履かない靴は、靴用の箱に入れて、クローゼットなどに収納することもできます。靴用の箱や袋は、100円ショップでも入手できます。ラベルを貼って管理しましょう。

「そこまでして持つ価値があるのか?」ということになりますが、靴を愛するなら気の済むまでやってみるとよいでしょう。

大きさ別に配置

ブーツやビーチサンダルなどは、サイズ感が異なります。靴棚に並べるよりは、別の場所に配置するほうが効率的な場合もあります。

我が家の場合は、玄関のすぐ脇がトイレなので、ひそかにトイレにも靴を収納しています。トイレの棚と天井の隙間を利用して、冬用のショートブーツを収納しています。

靴箱の形に合わせて使いやすい収納方法を考える

このように、実際の収納方法は、靴を収納するスペースの位置・形・大きさに合わせて、臨機応変に調整していくことが大切です。参考までに、我が家の靴箱の靴の収納について、ご紹介します。

幅が狭く奥行きが深いので、そのままでは非常に使いにくい構造になっているため、収納の仕組みを作るところからのスタートでした。市販の靴収納用品や、ホームセンターで板などを購入して、スペースを無駄なく活かすように工夫しました。

もし自分だけで進めるのが大変だと感じる場合は、プロに片付けの進め方を相談するのがおすすめ。カジタクでも「片付け名人プラン(プロの整理収納サービス)」を実施しています。一人で悩んでいる人は、ぜひ気軽に相談してくださいね。

役立つ手放し方として、古着でワクチンを活用するのもおすすめです。「もったいないから捨てられない生活」から、人に役立つ手放し方で「お気に入りに囲まれた生活」へシフトしてみてはいかがでしょうか。

教えてくれたのは…家事支援サービスのプロ集団「カジタク」

家事の宅配「カジタク」

アクティア株式会社が提供する家事支援サービスのプロ集団「カジタク」。家事(掃除・料理)代行・整理収納・片付け・ハウスクリーニング・衣類クリーニングなど、プロならではの視点からお役立ち情報やアドバイスを発信する。


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