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- クローゼット収納のコツ!使いやすさのポイントは?
家事支援サービス「カジタク」スタッフが片付けのコツを紹介する連載企画。今回のテーマは「クローゼット収納」です。衣替えは服を整理・収納するいい機会です。片付け名人おすすめの、使いやすくてきれいに見える収納方法を紹介します。
クローゼット収納「かける」と「たたむ」の心構え
前回は、服の片付けについて大まかな流れをご紹介しましたが、今回は、服の整理・収納方法についてもう少しお伝えしたいと思います。
クローゼット収納の目的は「できるだけたくさんの服を詰め込む」というテクニック的なことではありません。本来の目的は、服を使いやすく「管理しやすい状態にする」ことではないでしょうか。
そこでここでは「管理しやすいか」という視点を持ちながら、収納のポイントを押さえていきましょう。
クローゼットの収納方法は、主に2つです。
- かける:ハンガーに掛ける
- たたむ:たたんで引き出しにしまう
この2つが効率よくできていれば、管理しやすいクローゼットになります。「かける」と「たたむ」について、それぞれポイントをご紹介していきます。
ハンガーに「かける」ときのポイント
「かける」「たたむ」に共通したスッキリ収納のポイントは、タテ・ヨコを揃えるという意識を持つことです。タテ・ヨコが整然と並んでいるだけで美しく見えますし、気持ちいいのです。そして、整然さは管理を楽にします。
まずは「かける」ときのポイントからチェックしていきましょう。
できるだけハンガーの色・形を揃える
ハンガーを揃えて統一感が生まれると、一気にクローゼットが美しさを増します。最近はお値段も手頃なハンガーがたくさん出回っていますので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。
私の場合、クリーニング店の黒のプラスチック製でそろえています。一つの形を選んで基準とし、長年コツコツ集めてきました。
最近は、別のクリーニング店の肩の部分が丸いハンガーもお気に入りで、追加しています。スカートハンガーも黒にして、統一感を意識しています。
同じようなハンガーでそろえると、自動的にきれいに服が整列します。そうすると、いかにも自分がきちんと服を管理できているような感覚になるのです。
ハンガーは洋服より多めに用意&洗濯して乾いたらそのまま収納
収納する手間を減らすのも、使いやすさをアップするコツです。同じハンガーを少し多めに用意して、洗濯した後に、そのハンガーに掛けて乾かします。そうすると、乾いた後は、そのままクローゼットに掛け直せば、収納が完了します。
クローゼットの中で空になったハンガーは時々回収して、ついでの時に洗濯機置き場に移動しておきます。
おまけとして、クローゼットの扉にフックを取り付けると便利です。
翌日の洋服をスタンバイしておいたり、一時掛けとして利用できます。
同じアイテムは、同じ種類のハンガーに掛ける
全体のハンガーをそろえるのが難しくても、できるだけ、アイテムによってハンガーを区別すると、管理しやすくなります。
例えば私の場合は、基本的にクリーニング屋さんのプラスチックのハンガーで揃えていますが、スーツだけは木製のハンガー(スカート用クリップ付き)に掛けています。木製のハンガーは8本しか持っていないので、それ以上スーツを増やさないように管理できます。
手持ちの洋服に合ったハンガーを選ぶ
ハンガーは、洋服の形を崩さないものを選ぶことが大事です。特に肩幅が合っているか注意してみましょう。
最近は、肩が丸いタイプのハンガーが増えています。肩に尖った跡が付きにくいのでおすすめです。
滑らないタイプのハンガーも人気で、ずり落ちてしまいやすい「ゆるふわ」な洋服には都合がよいですね。でもTシャツなどには使いにくいと思いますので、使い分けが必要です。
私は4種類のハンガーで揃えています。 左上が基本の形(シャツ・アウターなど)、右上が肩の丸い形(ブラウス・軽いニット)、 左下が木製(スーツ)、右下がスカート用(ワイドパンツも)
「かける」優先権を決める
ハンガーの数にも、ハンガーを掛けるスペースにも、限りがあります。
一生着ることのなさそうな重たいコートや、10年以上着ていない昔のスーツ、子どもの思い出の制服などが、貴重な「かける」スペースを占領していませんか?
使い勝手の良いメインのクローゼットには、現役・働き盛りの洋服を掛けるようにするのが管理上手です。思い出として取っておきたい衣類は箱などに収納することで、貴重な「かける」スペースを増やすことができます。
同じ長さの服を揃える
丈の長いもの同士、短いもの同士をまとめて掛けるようにしましょう。
丈の短いものを集めて並べると、その下にスペースが生まれるので、有効活用できます。
私の場合は、短いトップスの下に空いた隙間を、一度着た洋服の一時置き場として活用しています。
写真の真ん中のカゴにはパジャマや室内着をポイポイと投げ入れています。カゴの左側はボトムスの一時置き、右側の隙間はトップスの一時置き場にしています。
引き出しに入れるときに服を「たたむ」ポイント
続いて、「たたむ」ときのポイントです。「かける」以上に「たたむ」のが苦手な人が多いようですが、時間をかけずに収納するのがポイントです。
たたむ習慣をつける
「たたむ習慣がない」「たたむのが面倒」という方もいらっしゃるのですが、ハンガーに掛けられないものは、基本的にはたたむことになります。
「折り紙」遊びで、折りたたむことに親しんできた私たち日本人ですが、たたむのって意外と難しいですよね。考えてみると、折り紙は四角から立体へ、洋服は立体から四角へ、という逆の作業です。
面倒だと思ってしまうと、何事も面倒になってしまいます。工夫して四角に折りたたむ「ゲーム」「脳トレ」だと思って取り組んでみませんか。
引き出しのサイズに合わせて折りたたむ必要があるので、それなりに工夫も必要ですが、面白がってトライしてみましょう。
少しの練習で、必ずたためるようになります。服をいたわる気持ちも意識しながら、優しく服をたたんでみましょう。
たたむことや衣替えに時間をかけない
とはいえ、たたむことに時間をかける必要はありません。最初は時間がかかるかもしれませんが、慣れるとほんの数秒でたためるようになります。
ショップのお姉さんのようなたたみ方でなくてかまいません。「袖たたみ(左右の袖を重ねてから身頃に重ねて二つ折りにする)」でもよいと思います。特にカーディガンは、中央が開いているので、着物のような袖たたみが便利でしょう。
衣替えの手間を減らすことも、使いやすいクローゼット収納への近道です。写真のカーディガン用の引き出しは、奥はオフシーズン、手前がオンシーズンのもので分けて収納してあります。衣替えは、前後を入れ替えるだけです。
たたみおわった瞬間に収納する
片付け上手な方の家では、リビングにたたんだ洗濯物が積んである、という光景はあまり見かけません。なぜかというと、リビングでたたまないからです。
取り込んだ洗濯物を引き出しの前に運ぶ→パパっとたたむ→すぐ引き出しに「しまう」からです。たたんでから一度どこかに「置く」というワンアクションがありません。引き出しの中に収まるまでの時間が短いので、散らからないのです。
引き出しごとに担当を決める
「この引き出しには〇〇が入っている」とひと言で説明できるくらい、同種のものをまとめましょう。1段目には下着、2段目には靴下とパンスト、というように、担当を決めます。あちこちから同じものが出てこないように整理しましょう。
空いている引き出しにテキトーに突っ込んでしまうと、服が行方不明になりやすく、後で自分が探す羽目になります。引き出しごとに担当を決めて管理することで、同じようなアイテムが増えすぎるのを防ぐこともできます。
写真は私がメインで使っているチェストですが、引き出しの一番下は冬物。左側の引き出しは主にボトムス。右側は主にトップス。さらに一つ一つの引き出しごとに担当が決まっています。
並べる収納を楽しむ
たたんだ洋服は「わ」を上にして、服を立てるように並べましょう。たたんだ際に、つるんときれいな「わ」の方を上に向けて並べるのです。それだけでスッキリ気持ちよい引出しになります。
立てるように並べることで、引き出しを開けると、すべてのものを見渡すことができます。服の下に別の服が隠れてしまわないので、お目当ての服を探しやすくなります。
余裕があれば、クレヨンのように「色のグラデーション」を意識して並べてみましょう。手持ちの色の傾向がはっきりわかりますので、とても管理しやすいのです。
写真のストールも、「わ」を上にして、色をグラデーションで並べています。こうして色を意識して入れると、洋服の色に合わせてコーディネートしやすいですし、同じような洋服を買うことを防ぐこともできます。
以上が、使いやすくてきれいに見えるクローゼット収納のコツです。
もし自分だけで進めるのが大変だと感じる場合は、プロに片付けの進め方を相談するのがおすすめ。カジタクでも「片付け名人プラン(プロの整理収納サービス)」を実施しています。一人で悩んでいる人は、ぜひ気軽に相談してくださいね。
教えてくれたのは…家事支援サービスのプロ集団「カジタク」
アクティア株式会社が提供する家事支援サービスのプロ集団「カジタク」。家事(掃除・料理)代行・整理収納・片付け・ハウスクリーニング・衣類クリーニングなど、プロならではの視点からお役立ち情報やアドバイスを発信する。
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