- ハルメク365トップ
- 暮らし
- お金
- 年金暮らしに朗報の「支援給付金」制度を使うには?
年金生活者向けに、給付金が支給される場合があります。どんな人がいくら給付金をもらえるのか、手続きはどうすればよいのでしょうか。社会保険労務士でファイナンシャル・プランナーの望月厚子さんに伺いました。
給付金で増税分をカバーできる人も
2019年の消費税率引き上げにより、年金生活者の家計費の負担は目安として夫婦二人の世帯で月3000円程度、一人暮らしの世帯で月2000円程度増えたと考えられます(※1)。限られた年金収入をやりくりする中での負担増は頭の痛いところです。
そこで国の施策として打ち出されたのが「年金生活者支援給付金」。みなさんの多くが受給している老後の年金である「老齢年金(老齢基礎年金や老齢厚生年金)」および「障害年金」「遺族年金」の受給者のうち、一定の要件を満たしている人に支給されます。
年金生活者支援給付金のうち、老齢年金を受給している人が対象になるのが「老齢年金生活者支援給付金」(以下、給付金)です。給付金の基準額は月5030円、年額にすると約6万円で、消費税率アップによる負担増をある程度カバーできそうな金額です。しかも給付金は期間限定の措置ではなく、要件を満たす限りもらい続けられます。
支給要件は次の3つで、すべて満たす必要があります。
- 65歳以上で老齢基礎年金を受給していること
- 〈1〉前年の公的年金等の収入金額(ただし遺族年金等の非課税収入は含まれない)と〈2〉前年のその他の所得(〈1〉以外の給与所得や利子所得など)の合計額が、老齢基礎年金の満額相当以下(2020年8月以降は77万9900円以下※2)であること
- 同じ世帯の全員が市区町村民税(住民税)非課税であること(夫婦で暮らしているなら、夫も妻も住民税非課税が要件)
給付金の額は前述の通り月5030円が基準ですが、年金保険料を納付した(支払った)期間や保険料を免除された期間により増減します。
※1=2019年総務省統計局「家計調査」の「高齢無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯)」を基に試算。高齢無職世帯のうち高齢夫婦無職世帯とは夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの世帯のこと、高齢単身無職世帯とは60歳以上の一人暮らしの世帯のこと。
※2=2021年度以降は老齢基礎年金の満額相当額の変動に応じて支給要件の金額も変わる。
...
雑誌「ハルメク」
女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら
-
巻き爪を予防する靴選び
健康的な足を守るために「靴選び」はとても重要。巻き爪や足トラブルを防ぐ靴の選び方と履き方をシューフィッターに聞きました。 -
「朝の尿モレ」これで解決
どっと押し寄せる朝の尿意。そんなやっかいな「朝の尿モレ」に特化した吸水パッドをハルトモさんがお試し!はたして効果は? -
薬局の待ち時間を解消
薬局でのキツい待ち時間。仕方ないとあきらめていませんか?アイン薬局のアプリを使えば、実は待ち時間問題は解消できるんです! -
突然の出費はこれで解決!
住宅ローンや子の教育費などお金がかかる50~60代。一方で親は高齢となり、その金銭面の援助も不安。解決策を探ります。 -
老化を早める「体の酸化」
体の酸化度(サビ度)をチェック!「老けやすい生活」を送っていませんか? -
1回10分~の健康習慣♪
一流講師のレッスン100以上!本会員は無料で受け放題!日替わり「まいにちレッスン」の詳細はこちら★