楽しく節約で老後資金も確保!ストレスなく続けるコツ

50代からのダウンサイジング3つの基本&4つの方法

公開日:2024.02.22

50代は生活のダウンサイジングの始めどきです。無駄を減らし「本当に必要なもの」だけを手元に置くようにすると、暮らしがコンパクトに身軽に。仕事の収入がある50代は特に効果が大きく節約した分、貯蓄が増えるのもメリット。詳しいやり方を紹介します。

50代からはダウンサイジングで生活をコンパクトに

ダウンサイジングとは、サイズや規模を小さくすることを指す言葉です。

「暮らしのダウンサイジング」とは、物を持ち過ぎず、コンパクトに無駄なく快適に暮らすことを指します。

人生100年時代というフレーズが一般的になってきた現代、50代はちょうど折り返しのタイミング。将来に向けて、今の生活を見直してみるいい機会です。

子どもが巣立ち暮らしが変化

50代は、子育てが一段落する年齢です。成長した子どもが巣立ち、夫婦二人きりになるという人も多いでしょう。

子どもが家を出ると、これまでは手狭に感じていた家が広過ぎるように感じることも少なくありません。子どもの巣立ちなどをきっかけに暮らしをコンパクトにすることで、無理なく生活費を節約できます。

年金生活に向けて無理のないダウンサイジングを

50代になると老後のことが現実味を帯びてきて、老後資金について考える人が増えます。

多くの場合、老後資金は「年金」と「預貯金」です。

老後資金がいくら必要になるかは希望やライフスタイルによって異なりますが、豊かに生活するためには年金だけでは足りず、それまでコツコツ貯めた預貯金が重要になってきます。

50代で浪費を続けてしまうと、老後資金不足につながってしまう可能性も。年金生活に向けて無理のないダウンサイジングを行い、無駄を減らして貯蓄・運用に回すことが大切です。

50代はダウンサイジングの効果が大きい!

50代というと、まだバリバリ仕事をしている人が多い年代です。勤労収入があるうちは、貯蓄や運用に回す分を大きくできます。

生活の無駄を探して、削れそうな部分は今のうちに削っておくと、効率的な貯蓄につながるでしょう。

50代の無理しないダウンサイジングの基本

50代の無理しないダウンサイジングの基本

ここからは、50代の無理しないダウンサイジングの基本について解説します。

無駄を減らす

暮らしのダウンサイジングでは、「無駄」を減らすことが大切です。そのために、まずは生活の中の無駄を見つけてみましょう。

「そんなに使っていないはず」と思っても、ちょこちょこ買い物をしているとそれが積み重なり、大きな無駄になってしまっていることがあります。

買ったものの着ないままクローゼットの奥に眠っている服や、食べ切れずに腐ってしまった食材などは、無駄がある証拠。

今の生活の中の無駄を探して、少しずつでも減らせるように工夫していきましょう。

物を減らす

ダウンサイジングのためには、断捨離によって物を減らすことも大切です。住まいをコンパクトにする場合、収納できるスペースも減るため、必要なものだけに絞る必要があります。

「いつか使うかもしれない」「まだきれいで着られるから」など、ほとんど使っていないのに長く持ち続けているものはないか。もしあるなら、それをどのくらい使わずに持ち続けているか考えてみます。

そして、「今の自分に本当に必要なのか」を考え、不要なものは処分しましょう。

「捨ててしまうのは気が引ける」「まだ使えるのにもったいない」など、捨てるのに抵抗がある人はフリマアプリへの出品や、衣類や服飾雑貨であれば寄付をするのも一つの方法です。

健康を維持する

病気になると、初診料や再診料、診察料や薬代などさまざまなお金がかかります。

風邪やインフルエンザなど一時的な病気の場合は治れば継続して通院する必要はありませんが、高血圧や高血糖、高コレステロール、肝機能異常などが起こると、定期的な通院が必要になるケースも。

健康であれば医療費もかからず、いくつになっても元気に自分のやりたい仕事や趣味を続けられます。

50代の無理しないダウンサイジング!4つの方法

50代の無理しないダウンサイジング!4つの方法

ここからは、ダウンサイジングの方法について紹介します。

家具・家電のダウンサイジング

暮らしがコンパクトになると、これまで使っていた大型の家具や大人数用の家電が大き過ぎると感じることも。

小さな家に住み替えする場合、そもそも大きな家具は運び込むのが難しいケースもあります。

まだ使えるのであれば今すぐに捨てるのではなく、壊れたときや引っ越しのときを買い替えのタイミングにするのがおすすめです。

小さな家具や家電は買い替え時の購入代金の節約や節電につながり、場所を取らないこともメリット。掃除もしやすくなります。

食費のダウンサイジング

普段から外食が多い人は、外食の習慣を見直してみましょう。

自炊に比べて外食はお金がかかりがちなため、疲れたときやお祝いのときなど、外で食べるタイミングを決めておくのがおすすめです。

また、食費の場合、1回の買い物の金額は大きくなくとも、小さな金額が積み重なって月額数万円などになってしまっているケースも少なくありません。

普段家計簿をつけていない人は、1か月間レシートを残しておいて、自分の買い物を振り返ってみましょう。

合わせて、キッチンの収納や食器の数なども見直すと、無駄を減らせるのでおすすめです。

大き過ぎる鍋やフライパンはコンパクトなものにし、不要な食器を減らすと、住まいをダウンサイジングしたときにごちゃごちゃせず、スッキリします。

50代になると筋肉が落ちて基礎代謝が低下し、太りやすい体に。

若い頃からの習慣で昔と同じ量を食べていると太ってしまうことがあるため、健康維持のためにもこの機会に自分の消費カロリーと摂取カロリーを見直してみるのもいいかもしれません。

住まいのダウンサイジング

住まいのダウンサイジングの場合、「持ち家」か「賃貸」かによって違いがあります。

持ち家の場合は、住宅ローン完済年齢をチェック。70歳近くまで住宅ローンの支払いがある場合は、早めに完済できないか計画してみましょう。難しい場合は、年金収入だけになったときの返済計画について考えておきます。

古い家はメンテナンスや修理費がかさむこともあり、持ち家から賃貸マンションに住み替えする人もいます.

賃貸の場合、老後も家賃の支払いが続いていくことになります。住居費は生活費の中でも大きな割合を占めるため、収入や希望する暮らしに合わせてコンパクトに暮らせる場所に引っ越すのも一つの方法です。

住まいがコンパクトになると、その分、電気代やエアコン代も節約できます。

持ち家の場合も賃貸の場合も、物がたくさんあると掃除が大変になるため、「この先ずっと使い続けていきたいものかどうか」考え、手元に置いておくものを厳選しましょう。

交通費・車のダウンサイジング

住まいのダウンサイジングについて考えるときは、交通費や車についても合わせて考えてみましょう。

家賃が安くても、交通費の負担が大きかったり、近くにいいスーパーがなく遠出しなければならなかったりすると、逆に負担になってしまうかもしれません。

また、自動車の維持にはさまざまな費用がかかります。

車によっても異なりますが、ガソリン代、自動車税、メンテナンス・修理費用、車検費用、駐車場代、自動車保険などすべて含めると、年間およそ30〜50万が必要です。

普段あまり自動車を使わない場合は廃車を検討し、必要なときはレンタカーやタクシーを使うと車の維持費を節約できます。

高齢になったときのことを考えて、車がなくても便利に生活できる場所に引っ越すのを検討するのも、選択肢の一つです。

50代のダウンサイジングのポイント

50代のダウンサイジングのポイント

ここからは、50代のダウンサイジングのポイントを紹介します。

交友関係の見直しで交際費を削減

交際費がかかり過ぎていると感じる場合は、友人関係を見直してみるのも方法の一つ。

数千円のランチに毎週のように足を運んだり、頻繁に飲みに出かけたりしていると、毎月の交際費がどんどん膨らんでしまうことに。

友人との関係を断ち切る必要はありませんが、自分の暮らしや今後について考えた場合、友人関係や付き合い方を見直してみることは有効です。

平日の昼間はランチメニューなどがお得で、交際費が安く済むタイミング。クーポンやアプリなどを利用すればさらにお得に利用できることもあるので、楽しみながら節約にチャレンジしてみましょう。

住み替えは60代頃までに行うのがおすすめ

家の住み替えを検討している場合は、体力や気力が十分ある60代頃までに行っておくのがおすすめ。

リフォームの場合も費用が高額になると老後資金に影響するため、老後を考えて検討することが大切です。

保険を見直す

保険は一度入ったらそのまま保険料を支払い続ける人も多いですが、本来はライフスタイルの変化に合わせて見直しを行うべきものです。

例えば、子どもが独立すると生命保険で備えるべき金額は大幅に少なくなります。

その他にも、火災保険や自動車保険、医療保険、傷害保険、地震保険、クレジットカード自動付帯の保障などすべて書き出して、「保障内容の重複はないか」「一定の年齢で終了する保障はあるか」などをチェックしてみましょう。

スマホ代や通信費のプランは適切かチェック

スマホや自宅のインターネット代は毎月かかる費用のため、見直すことで年間で大きな節約になる可能性があります。

キャリアスマホにこだわりがなければ、格安スマホへの乗り換えを検討してみましょう。普段のスマホの使い方によって適したプランが変わってくるため、自分に合ったプランを選ぶと無駄がありません。

格安スマホはインターネット契約や量販店での契約が多いですが、楽天モバイルやUQ mobile、Y!mobile(ワイモバイル)など店舗があるブランドもあるため、気になる人は相談してみるのがおすすめ。

電話番号も変わらず、スマホ本体もそのまま乗り換えできるケースも多いです。

また、合わせて「不要なプラン」「無駄なアプリ」などを契約していないかも必ずチェックしましょう。月額500円ほどでも、年間にすると6000円の節約になります。

無理のない節約で楽しくダウンサイジング!

ダウンサイジングとは、無駄を減らし、コンパクトに身軽に暮らすこと。50代は、将来を見据えた暮らしのダウンサイジングにぴったりのタイミングです。

50代のうちは仕事による収入もあるため、節約した分を貯金に回すことができ、ダウンサイジングの効果をしっかり実感できます。

生活の中の無駄や使わずにしまったままになっている物を減らし、ダウンサイジングを始めてみてはいかがでしょうか。

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ハルメク365編集部

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