【全3回】風水害に備えるための保険の選び方#3

火災保険掛け直すポイントは?火災共済との違いも解説

公開日:2023.08.28

火災保険の補償内容を確認した結果、住まいの再建には不十分だったと気付いた場合には保険を掛け直す必要があります。その際のポイントをお話しします。掛金が割安な火災共済に加入している場合の注意点についても付け加えます。

教えてくれたのは、清水香さん

清水香さん

ファイナンシャルプランナー(FP)、社会福祉士
清水 香(しみず・かおり)さん
学生時代より生損保代理店業務に携わり、FP業務を開始。2001年に独立し、相談業務、執筆、講演、TV出演など幅広く活躍。財務省の地震保険制度に関する委員を歴任。自由が丘産業能率短期大学兼任教員。日本災害復興学会会員。近著に『どんな災害でもお金とくらしを守る』(小学館刊)など。

掛け直し・加入するときのポイント

掛け直し・加入するときのポイント

火災保険の補償内容の確認の結果、不十分だった場合には、(1)再調達価額での契約、(2)再調達価額と一致する保険金額、(3)水災補償を確保(できれば保険金額の100%まで補償)、という3つのポイントを満たす保険に掛け直しましょう。

新たに火災保険に加入する場合も同様です。見直しにより保険料がこれまでより上がるかもしれませんが、1回目でお話しした通り、これは万一の場合の生活再建のコストです。火災保険の見直しの際、地震保険を付けていないお宅は地震保険の付帯もおすすめします。地震も住まいを失う大きなリスクだからです。

商品別に見る補償内容と最大保険金額

掛金の安さから、生協などで火災共済等に加入している人もいるでしょう。

図表は保険(共済)金額2000万円で地震保険等も付加した場合の補償(保障)内容と年間保険料(掛金)の例です。...

このコンテンツは、ハルメク365本会員の方のみご視聴ができます

365本会員に登録すれば
記事・講座動画が見放題!

萬真知子

早稲田大学第一文学部卒業後、1987年日経ホーム出版社(現、日経BP社)に入社。月刊誌「日経マネー」に配属され編集記者に。1990年に退社後、フリーのマネーライターとなり、雑誌、ウェブを中心にマネー情報記事を執筆。金融機関等の顧客向けウェブサイトにも執筆。「ハルメク」の「知っ得!マネー学」を連載中

マイページに保存

\ この記事をみんなに伝えよう /

いまあなたにおすすめ

注目の記事 注目の記事