公開日:2022/01/15
更新日:2022/06/07
家事代行サービス「カジタク」スタッフが掃除・片付けのコツを紹介する連載企画。今回は、年始の今だからこそ片付けておきたい、冷蔵庫掃除のポイントを紹介します。片付け・掃除が苦手な人も、今年は週1回の「ちょこっと掃除」でキレイをキープしましょう!
掃除・片付けが苦手な人は、我慢の限界まで汚れた状態をそのままにして、まとめてキレイにする「大掃除」スタイルになってしまいがち。でも、汚れは溜めれば溜めるほど、落とすのが大変になるものです。
「大変な大掃除はもうイヤ!」という人は、1日5分の整理整頓&週1回のササっと掃除を習慣にして、スッキリした冷蔵庫をキープしていきたいですね。
「物を溜めないコツ」を学ぶためにも冷蔵庫掃除はおすすめなので、片付け・掃除が苦手な人も挑戦してみてくださいね!
片付け・掃除上手な人の家の冷蔵庫は、びっくりするくらいスカスカなことが多いです。冷蔵室の1段分がまるまる空いていたりします。それはムダなものが入っていないため。「とりあえず買っておく」ものが、限りなく少ないのです。
片付け・掃除上手な人の食材の買い方は、3日単位か、1週間単位で考えていることが多いです。そして、食材を買う前日には、食材をほぼきれいに使い切るように、計画性をもって消費していきます。
SDGsの観点から、フードロスが問題になっているこのご時世、家庭でもなるべくムダはなくしたいものです。
まずは、買い出しのタイミングに合わせて、週に一度スカスカになる冷蔵庫を目指します。残った食材は、チャーハンやカレーの具材にしたり、スープや鍋ものに投入したり、サラダに入れたりと工夫して、使い切る工夫を楽しみましょう。
週に1度冷蔵庫をスカスカにすると、フードロスを減らせるだけでなく、掃除しやすくなるというメリットもあります。
そうは言っても、何も冷蔵庫の庫内すべてを毎週掃除する必要はありません。特に汚れが気になる箇所を見つけたら、その時がお掃除チャンスです。
例えば、今週はドレッシングの液だれが気になるからドアポケット1つ、来週は野菜が少なくなりそうだから野菜室……というように、少し長い目でみてトータルできれいにしていくイメージでよいと思います。
掃除する棚が決まったら、そこにある食材を一時的に冷蔵庫内のほかの棚に移動させるか、冷蔵庫の外に出しておきます。食材を一時的に出しておくのは短時間ですので、わざわざクーラーボックスなどを準備する必要もないと思います。
雪国など寒さが厳しい地域では、むしろキッチンにも暖房が届いて室温が高くなっている場合もあると思いますので、その場合は、冷蔵庫から取り出した食材をいったん紙袋などに移して室温の低い場所に移しておくと安心です。
冷蔵庫内の掃除には、ポイントが2つあります。1つ目は、ぬるま湯を使うこと。2つ目は、汚れを見つけたら「なるはや」(なるべく早く)で対応することです。
冷蔵庫の中は低温なので、汚れが付いてから時間がたつと汚れが冷えて固まって、はがしにくくなってしまいます。短時間で効率よく掃除するために、温度・洗剤・スピードを意識してみましょう。
最適な冷蔵庫掃除の方法は、掃除する場所や汚れの種類によっても変わります。以下の中から、やりやすい方法を選んで試してみてください。
今回、この記事を書くにあたり、自宅にある冷蔵庫の取扱説明書を改めて読んでみました(日本の大手メーカーさんの冷蔵庫です)。
すると、お手入れの際の注意点として「アルカリ性・弱アルカリ性台所用洗剤・磨き粉・粉石けん・アルコール・ベンジン・シンナー・石油・酸・たわし・熱湯などは使わない」と書かれていました。
理由は「プラスチック部分(ドアの取っ手・キャップ・ケースなど)が割れたり、ドアや塗装面に傷やさびが発生する恐れがあります」とのこと。
アルカリ性や酸性に寄った洗剤は、プラスチックや塗装素材にとっては負担がかかりすぎる、ということなのかもしれませんね。確かに、冷蔵庫内は常に低温で過酷な環境なので、あまり負担をかけないのがベター。
というわけで、アルカリ性の重曹・セスキや、酸性のクエン酸などではなく、冷蔵庫掃除には中性洗剤をおすすめさせていただきます。
細菌が繁殖する条件は、「水分」「温度・湿度」「栄養」です。キッチンで使う濡れ布巾には、それらすべての条件が揃っています。そのため、キッチンで普段使っている台布巾や食器用布巾を冷蔵庫掃除に使うのは控えるのが吉。
布巾が臭うことがあると思いますが、それは布巾についた細菌のせいです。せっかく洗剤を使っても、雑菌まみれの布巾を使って掃除したら意味がありません。清潔な布巾やキッチンペーパーで冷蔵庫内を拭くようにしましょう。
そもそも、冷蔵庫が汚れないように養生しておく、という作戦もあります。養生する手間はかかりますが、しばらくは拭き掃除をしなくて済む、というわけです。
養生することで、拭き掃除をする頻度が減るのは確かです。が、養生していても、やはり時には拭き掃除も必要です。そこで、気付いた時にサッと汚れた部分だけ拭き取れるように、準備しておくことをおすすめします。
キッチンペーパーを4等分に切って、「ちょい拭き用」として用意しておき、キッチンの引き出しに入れておきます。近くに、スプレー洗剤も収納しておきます。
1日5分の整理整頓で、もし冷蔵庫の汚れに気が付いたら、それをサッと取り出して、拭き取ってしまいましょう。先延ばしにしないで、すぐに対応できた自分を褒めることもお忘れなく! 次回は、冷蔵庫の片付け・収納方法を紹介します。
やまぐち・なおこ アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」で活躍する、掃除・片付けのプロ。定期家事代行、整理収納サービスの経験を活かして、現在は新人スタッフの教育を行うトレーナーも担当している。
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