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いらない靴の寄付にはメリットがたくさん!シューズクローゼットが片付くだけでなく、困った人の役に立ったり環境への負担を減らせたりなど、罪悪感をもたずに処分できます。寄付を検討する適切なタイミングや注意点、おすすめ寄付先もご紹介します!
いらない靴を寄付するメリット
いらない靴を処分しようと考えたとき、寄付するという選択肢を思い浮かべる人もいるかもしれません。
しかし、寄付をしてもちゃんと困った人のもとへ届いているのか、本当に役立っているのかわからず、他の方法で処分した方がよいのではないかと思うこともあるのではないでしょうか。
そのような場合、まずは靴を寄付するメリットを知っておきましょう。以下は、靴を寄付するメリットです。
- シューズクローゼットが片付く
- 罪悪感をもたずに処分できる
- 靴を必要としている人に使ってもらえる
- 環境への負担を減らせる
靴を寄付するメリットでもっとも身近に感じられるのは、シューズクローゼットが片付くこと。
自分の目に見える形でメリットが感じられるだけでなく、捨てるという罪悪感をもたずに処分できるため、気持ちよく片付けができます。
寄付した靴は、多くの場合、開発途上国で再利用されます。
開発途上国では新しい靴を買えずに素足やサンダルで過ごす人も多いのが現状です。舗装されていない道も多いため、いつ足を怪我してしまうかわかりません。
そのような状況の開発途上国の人々に靴を寄付することで、怪我をしてしまう可能性を低くすることができます。
特に日本の靴は品質がよく丈夫であることから、スニーカーやパンプス、革靴などは中古であっても寄付すると喜ばれます。
また、環境への負担を減らせるのも、いらない靴を寄付するメリットの一つです。
日本ではゴミとして捨てられた靴のほとんどが焼却処分されています。靴には石油を原料とした素材が使われていることも多く、焼却することで多くの温室効果ガスを排出することになってしまうのです。
「全国地球温暖化防止活動センター」が発表した2021年の「日本における温室効果ガス別排出量」によると、二酸化炭素(CO2)の排出量が90.9%とそのほとんどを占めています。
ひとりの力ではそれほど大きな削減にはならないかもしれませんが、靴を寄付する人が増えれば、二酸化炭素による地球温暖化を食い止められる可能性もあるでしょう。
靴を寄付する適切なタイミングとは?
穴があいた、ソールが剥がれたなどの場合は処分する決意をしやすいですが、そうでない場合はどのようなタイミングで寄付するべきか悩んでしまうこともあるかもしれません。
ここでは、靴を寄付する適切なタイミングを5つご紹介します。
2年以上はいていない
長靴やスノーブーツなど、特別な用途を目的としている靴以外で2年以上はいていないものは、寄付を検討するのがおすすめです。
1年はいていなければ処分を検討すべきという意見もありますが、その年の生活スタイルや気候などによっては、1年間はかずに過ごすこともあるかもしれません。
しかし2年間続けてはかなかった靴は、その後もはかない可能性が高いため、寄付をするタイミングだといえます。
「自分は思い切りがよくないから2年で処分するのはちょっと……」という場合は、いったん「保留」BOXにとっておくなどして、「3年はかなかったら必ず処分する」といった自分ルールを決めるのもよいでしょう。
足に合わないと感じる
はいていると足が痛くなるような靴は、足の形に合っていない可能性があるため、寄付を検討すべきです。
50歳前後になると、歩き方や足の形が急激に変わり、若い頃よりも足の横幅が大きくなるケースが増えてきます。
これは、長年足に体重がかかり続けることで足の横アーチ(足の甲にある親指の付け根と小指の付け根を結ぶアーチ)が崩れるため。
本来、横アーチは「への字状」になっていますが、年齢とともに徐々につぶれて足のサイズが大きくなってしまうのです。
特に女性は骨格が華奢で横アーチが潰れやすいのが特徴です。足囲の平均を年代別に比較すると、50代以上の女性は50代未満の女性よりも5〜6mmも増加するといわれています。
足に合わない靴は、靴擦れや外反母趾、膝や腰、股関節の痛みだけでなく肩こりや頭痛、自律神経の乱れなど体にさまざまな不調をきたす原因となるため、足に合わない靴は無理してはかずに寄付することを検討しましょう。
デザインが古いと感じる
久しぶりに見てデザインが古いと感じる靴は、寄付するのがおすすめです。
ファッションの流行は移り変わりが早いもの。購入するときはかわいいと思っていても、数年経って見てみるとデザインが古いと感じることがあります。
一般的にファッションのトレンドは20年周期で巡るといわれています。次に流行が来る20年近くの間、手元に置いておくことは現実的ではないため、まだきれいな状態であっても手放してしまった方がよいでしょう。
似たデザインの靴を何足も持っている
好みがはっきりしていて自分のスタイルを確立している場合、似たデザインの靴を何足も持っているということがあります。
そのような場合は、シューズクローゼットの整理整頓もかねて、そのうちの何足か寄付を検討するのがおすすめです。
どの靴を寄付すべきか悩んだときは、使用頻度やはき心地、機能性を見直してみましょう。
新しい靴の購入を検討している
新しい靴が欲しいと思ったときも、靴の寄付を検討すべきタイミングです。
一般家庭で玄関やシューズクローゼットに大量の靴を保管できるケースはそれほど多くありません。これまではいていた靴を処分せず、新たに靴を購入していくと、シューズクローゼットを圧迫してしまいます。
特に家族が多い場合、自分の靴だけでいっぱいになってしまうと、家族の靴を入れるスペースがなくなってしまうため、一人何足までというルールを決めたり、新しい靴を購入するときは必ず古い靴を寄付するようにしたりなど、対策をしておくのがおすすめです。
靴を寄付するときの注意点
靴を寄付すると、靴を必要とする人の役に立ったり環境への負担を減らせたりなど、SDGsの達成に貢献できます。そのため、積極的に行いたいものですが、寄付する際にはいくつか注意点を知っておく必要があります。
以下は、靴を寄付するときの注意点です。
- 汚れがひどいもの、破れているものなどは寄付できない
- 送料などの費用負担が生じる場合もある
- 寄付金を一緒に送る場合もある
- 寄付する団体のことをよく調べておく
靴に限らず、衣類などの不用品を寄付するときは、汚れがひどく不衛生なものや破れているものなどは送らないようにしましょう。
ボロボロで明らかに履けないような靴を寄付してしまうと、寄付を受けた団体側で処分しなければならず、本当に靴が必要な人のもとへ届くまでに時間がかかってしまう可能性があります。
寄付する団体やサービスによっては、そもそも寄付が可能な靴の種類が限られているケースもあるため、送れない靴を事前によく確認してから寄付しましょう。
また、寄付というとすべて無料でできるイメージをもっている人もいますが、靴を寄付先へ送るときの送料は元払いが基本。着払いでは受け付けてくれない場合も多いため、注意が必要です。
寄付する側が送料を負担することで、より多くの恵まれない人たちのもとへ靴を届けることができます。
送料だけでなく、寄付金が必要な場合もあるため、事前に確認して納得したうえで寄付を行いましょう。
靴の寄付には「古着でワクチン」がおすすめ
「靴を寄付したいけれど、どこの団体やサービスを利用すればよいのかわからない」「靴の寄付以外にも何か社会貢献になることがしたい」という場合は、「古着でワクチン」がおすすめです。
ここでは、古着でワクチンというサービスについて詳しくご紹介します。
古着でワクチンは不要な衣類や靴を寄付できるサービス
「古着でワクチン」とは、不要になった衣類や靴、カバンなどを寄付できるサービスです。利用することで、SDGs目標1.3.5.8.10.12.13.16.17の9つの達成に貢献できます。
寄付された衣類などは主に開発途上国でリユースされているため、「捨てる」という罪悪感をもたずに気持ちよく靴を手放すことができます。
靴を袋で仕分けたり箱に入れたりする必要もなく、他の不用品と一緒に回収袋に入れるだけで済むのがポイントです。
回収袋には、Tシャツが約100枚入ります。一度にたくさんの靴を寄付できるため、シューズクローゼットの大掃除をしたいときにおすすめです。
回収キットを申し込むだけでポリオワクチンも寄付できる
古着でワクチンは、回収キットを一つ申し込むごとに、開発途上国の子どもたち20人にポリオワクチンを送ることができます。
ポリオとは、手足にまひを引き起こすウイルス性の病気です。
日本では、1980年以降新たな患者は出ていませんが、東西アジアやアフリカなどではいまだにポリオにかかる子どもが後を絶ちません。明確な治療方法もないため、ワクチンによってポリオの発症を予防することが大切になります。
古着でワクチンでは、これまでに277万9900人分(2024年3月31日現在)のポリオワクチンを寄付しています。
より多くの子どもたちをポリオから救うためにも、靴の寄付と同時にワクチンの寄付もできる古着でワクチンを利用するのがおすすめです。
古着でワクチンの使い方
古着でワクチンは、申込から靴の寄付まですべて自宅で完結するのが特徴です。以下の3つの手順を踏むだけで、簡単に靴とワクチンの寄付ができます。
- 回収キットを申し込む
- 届いた回収袋に靴を詰める
- 集荷を依頼して発送する
回収キットは、パソコンやスマホ、電話で簡単に申し込み可能です。
回収キットには、衣類回収袋のほかにサンキューレターや送り方、集荷方法などの案内が同封されているため、初めてでもスムーズに利用できます。
送れる靴の種類は限定されておらず、スリッパまで送ることが可能ですが、大きな穴があいている、大きく裂けている、著しく汚れているものは寄付できません。
万が一再利用できない靴が入っていた場合は、発達途上国へ送らずに日本国内で適切に処理されます。
玄関先で作業すれば、重たい袋を持って歩く必要がありませんが、縦横高さの合計は160cm、重さは30kgを超えないよう注意しましょう。
いらない靴を寄付してゴミの削減&社会貢献!
いらない靴を処分したいと思っていても、壊れていない限り、なかなか適切なタイミングを見計らうのは難しいものです。
しかし、2年以上はいていない靴や、流行遅れに感じる靴などはこれから先もはく可能性は少ないので、捨ててしまうのではなく思い切って寄付してみると心もシューズクローゼットも軽くなります。
寄付できないものやかかる費用に注意しながら、ぜひ靴の寄付に挑戦してみてください。
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