孤独のグルメで五郎さんが食べた台湾の鍋をご家庭で!
2024.01.24人生の匙加減
人の人生はいろいろ。この年齢になると、なおさら千差万別の人生があるものだと思います。
でも、人はそれぞれ生まれも育ちも違うけど、今より幸せになりたい、前進したいと思う気持ちは同じなのではないでしょうか。私もほんのひと匙、深みを増した人生を生きたいものだと思うこの頃です。
いつの頃からか、カップの中でくるくる回すスプーンに興味を持ちました。そんな折に誰だったか、いつだったかも忘れてしまいましたが、「スプーンは幸せの象徴なんですよ」という話を聞きました。
たしかに「子どもの誕生に銀のスプーンを贈ると、その子は一生食べものに困らずに生きる」という話も聞きました。
いわゆる銀のスプーンをくわえて生まれてきた、などとも言います。キリスト教の洗礼式にスプーンを贈る風習や、婚約時に男性から女性に木製のスプーンを贈る習わしもあります。
スプーンのくぼみに、きっと幸せがのっているのかもしれませんね。
集め始める
人生途中の転機でもう一度大学に入り直し、学び始めました。
美術史に興味を持ち、絵画や建築、文化などを世界中で見て歩くようになり、いろいろな土地のお土産代わりに手軽なスプーンを買い求めるようになりました。
訪れた国々、街の食器屋さんのカトラリーコーナーをのぞくのが楽しくなりました。鍛造職人のお店で、タンタン叩いて製作されたものを買い求めることもありました。
スプーンにはやはり特別な気持ちがこもっているのかもしれません、あのくぼみに。…そう思うのは私だけなのでしょうか。
お気に入りたち全員集合
街のマーケットで、薄暗い小さな店先で、クリスマスの屋台で、レストランの片隅で、路地裏の店先にほこりをかぶっていたもの、ボートベローの骨董市で、オペラ座前のサンデーマーケットで……。
どれも買い求めた先はそれぞれですが、手にした時にワクワクを感じたものたちです。集めている多くのものは、お土産用のスプーンですから眺めているだけですけど……。
私のささやかな、スプーン・コレクションはまだ当分続きそうです。
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