上野千鶴子さんの終活「在宅ひとり死は孤独ではない」
2023.08.192023年02月25日
永代供養にしたつもりだったけれど
お墓どうする?問題
昨今は、終活の流れで墓じまいを検討している人が多いそうです。我が家も、兄が亡くなった時にお墓を建てたのですが、管理費問題が浮上し、墓じまいをしようかと考えています。となると、父の遺骨はどうする? 納骨場所を探さなくてはなりません。
お墓はあるけれど…
父が亡くなって、問題になったのは「お墓をどうするか」でした。
私には兄が1人いましたが、私が33歳の時、不慮の事故で亡くなりました。
そして兄が亡くなった時、両親が私の家の近くのお寺にお墓を建てました。
お墓の管理費はいつまで払えばいい?
お墓を建てたとき、当時の住職さんと交わした契約書では、永代供養が前提でした。なので、永代供養料を払ってしまえば、その後は管理費を支払わなくてもいいはず? でした。
兄の墓は寺院墓地でしたが、宗旨・宗派は問われず、檀家の縛りもない自由なお寺。お寺に払うお金は「お墓の永代供養料だけでいい。しかも分割でいいですよ」と当時の住職さんから言われていました。
なので、父は毎年1万円ずつ、お寺にお金を支払ってきました。
ところがその住職さんが亡くなり、跡を継いだ方から、突然「残りのお金を全額支払って欲しい」と、連絡がきました。
父は言われた通りそのお金を支払い、領収書は私が預かっています。父から渡された領収書には「墓地管理料 2043年度分まで」と書いてあります。
これって、2043年度以降も、管理費を払わなくてはいけないのかしら? なんで?
問題が持ち上がってきたワケです。
ネットで調べてみると、父が払ったお金が“永代管理費”なら、お墓が無縁仏になっても撤去されずに、永代管理してくれます。ですが、“永代使用料”なら、管理費は別に支払う必要があるみたいです。
さて、どっち? 父が亡くなってから、当時の契約書が出てきたので読んでみたのですが、いまいちよくわからない???
どちらにしろ、墓じまいはしよう
仮にもし管理費を払わなくてはいけないのなら、私が死んだら、それ以降の管理費は私の子どもが支払わなくてはいけません。
どちらにしろ、私が死んだら世話をする人がいなくなるので、お墓は無縁仏になります。お寺に管理してもらえるとはいえ、世話をする人がいなくなったら、きっとお墓は荒れるでしょう。
母ともいろいろ相談し、せっかく建てた兄のお墓でしたが、墓じまいはしようと以前から決めていました。
なので父は、兄の墓には入れられない。
じゃあ、父の遺骨はどうする?
話は次回に続きます。
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