特撮は日本の伝統文化か
2024.02.012023年01月04日
漫画で興味を持った歴史、最後はヨーロッパ編です
歴史ロマンは漫画から!(下)
小学校ぐらいから熱心に少女漫画を読みだし、そうして読むうちに漫画から歴史に興味を持つようになったきっかけ、さていよいよヨーロッパ編です。あの有名な漫画も出てきます。
『ベルサイユのばら』
!!!!! 歴史ロマンとして、これは外すことのできない漫画でしょう。
当時週刊マーガレットに掲載され、読んでいました。私個人的には途中で作風が変わり、顔が変わった事がとても印象的な漫画でした。
宝塚歌劇団に取り上げられ、一大ブームを巻き起こし社会現象ともなった「ベルばら」。
宝塚での挿入歌「愛、それは甘く~、愛、それは強く~」というこの「愛あればこそ」もヅカファンでない私でも知っているという程に、宝塚歌劇団の「ベルサイユのばら」は大ヒットしました。
フランス・ブルボン王朝の最期を飾るルイ16世王妃マリー・アントワネットと、架空の人物であるオスカル・フランソワ・ド・ジャルジェを主人公として物語は展開します。史実も織り交ぜながら、歴史ロマンを感じる漫画です。
2022年は誕生50周年記念ということで、東京と大阪で「ベルサイユのばら展」が開催されました。熱心な宝塚ファンの方も大勢訪れたことでしょう。2023年には、高知でも開催されるようです。
『7つの黄金郷』
今はもう漫画を描いていない、山本鈴美香さんの漫画です。
『エースをねらえ!』を描かれる前、週刊マーガレットで作品を初めて読んだ時、すごく画のうまい漫画家さんだなぁという第一印象があり、好きな作家さんのおひとりです。
この『7つの黄金郷』は、16世紀、エリザベス1世時代のヨーロッパを舞台とした漫画で、フランシス・ドレークやネーデルラント、メアリー・ステュアートやらもちろんバチカンにも話は飛びます。
これを読みフランシス・ドレークを知り、その後世界地図でドレーク海峡を見てニマニマしてしまいました(※1970年代当時はグーグルなんて便利なものは無く、知りたい事は図書館で本を読んで調べていた時代です)。
『アンジェリク』
好きな作家さんのお一人である、木原敏江さんの漫画です。とても資料が少なくて調べてみた限りでは、1977年~1979年連載。プリンセスコミックとあるので、月刊プリンセスで連載していたと思います。
『夢幻花伝』
歴史ロマンとは少し趣が異なりますが、私が能に対する興味を持ったきっかけの漫画『夢幻花伝』。
猿楽の舞の上手な美少年が、時の将軍に寵愛され翻弄されていく漫画です(古典を題材にした漫画編かも?)。
最後、代が変わった将軍の寵愛がなくなり(主人公も年をとったので)、流罪にされた様に思います(世阿弥がモデル)。
雑誌掲載時の一度きりしか読んでいませんが、とても印象的な漫画でした。
この他にもあると思いますが、当時の週刊マーガレットや週刊少女コミックには、そういった歴史ロマンの香りがする漫画はありましたが、いかんせん私の記憶不足や忘れていることもしばしばです。
漫画を取っ掛かりとして興味が広がり深まっていく。情報が少ない昭和の時代だからこそ、イメージが膨らみ興味の対象が広がっていったのでしょうか。
もしそうだとすれば、現代は情報が溢れかえって、収集と選択がとても難しい時代かもしれませんね。
参考作品
『ベルサイユのばら』池田理代子
週刊マーガレット 1972年21号~1973年52号 集英社
『7つの黄金郷』山本鈴美香 週刊マーガレット 1975年26号~1977年45号 集英社
『アンジェリク』木原敏江 月刊プリンセス 1977年~1979年 秋田書店
『夢幻花伝』木原敏江 花とゆめ 1979年9・10月号 白泉社
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