地域アクティビティ

娘と年末に小旅行を楽しみました(前)

公開日:2023.01.05

コロナ禍が始まって、娘の帰省時期が変わりました。例年は正月に帰省するのですが、民族大移動の混雑時期を避けて、年内に帰省するようになりました。

50年ぶりの尾道へ

千光寺山(標高144m)にロープウェイで登り、まずは千光寺にお参り。

作家の林芙美子が『放浪記』のなかで「海が見えた。海が見える。」と書いた「尾道水道」を眼下に展望。そして、尾道を謳った詩歌や小説の一節が刻まれた石碑などが点在する「文学のこみち」を、幾多の文人や歌人に思いを馳せながらゆっくり下山しました。   

50年ぶりの尾道へ

その途中で立ち寄ったのは『暗夜行路』で有名な志賀直哉の旧居。残念ながら閉館されていましたが、しばし縁側に座って文豪の愛した尾道の市街地や尾道水道を見下ろしました。

50年ぶりの尾道へ

50年ぶりの尾道へ
海が見える階段、長い石階段でした

次は、尾道を舞台とした映画の資料を中心に展示している「おのみち映画資料館」へ。尾道は、「映画のまち」としても有名です。小津安二郎の『東京物語』を懐かしみ、新藤兼人や大林宣彦の作品の数々を思い出しながら楽しみました。

50年ぶりの尾道へ

尾道には50年ほど前に来たことがあるのですが、すっかり観光の町に変貌していました。多島美を誇る瀬戸内海を眼下に見る坂の多い町で、「サイクリストの聖地」と呼ばれる「しまなみ海道」の出発点でもあります。最近では「猫の細道」としても知られているようです。

レトロな町、鞆の浦へ

鞆の浦(とものうら)といえば、レトロな灯台が有名です。「常夜燈」と呼ばれています。現存する江戸時代のものとしては最大の灯台で、鞆の浦のシンボルになっています。以前訪れたことがありますが、またゆっくり見たいと思っていました。

レトロな町、鞆の浦へ
潮の干潮差に関わらず船着けできる雁木(石階段)と鞆の浦のシンボル常夜燈
江戸時代の港湾施設が残る、唯一の港町だそうです

鞆の浦は、江戸時代、瀬戸内海を横断する時、潮の流れの変わるのを待つ「潮待ちの港」として栄えた漁師町です。江戸時代の古い家並みが残っていて、神社仏閣も多く、散策しながら、しばしノスタルジーに浸りました。

坂本龍馬の「いろは丸事件」でも脚光を浴びた町で、「いろは丸展示館」が常夜燈のすぐ近くにあるのですが、残念ながら休館でした。

映画『崖の上のポニョ』のロケ地でもあったそうです。

1日目は、この鞆の浦で一泊。海のすぐそばに建ったホテルで、客室や露天風呂からの眺めは絶景。食事も堪能しました。

翌日はあいにくのお天気でしたが、しまなみ海道を走って、第一の目的地生口島(いくちじま)へ向かいました。

■もっと知りたい■

とし古

祖母は60歳の頃、針仕事や寺参りを日課にしていました。母は70歳の頃不自由な体で家族のために働き趣味の書道教室にも通っていました。そして私はいま八十路を歩いています。体力・知力は衰えを感じますが考える事・感じる事は昔と変わらないと思っています。死ぬまでにやっておきたい事に色々チャレンジしたいです。

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